第168話 手紙

2008年08月11日 13時37分59秒 | 子育て・「おママごと」

何を大切に子育てすればよいものかを考えている。
息子に伝えたいこと・・・
欲張ってもぼやけてしまうばかり。
できれば三つくらいに絞りたいなと。

職場復帰も近づき、我々親子ももう今までのように児童館に通えなくなる。
感傷に浸る私に手渡されたプレゼント。
バレンタインデー、生まれて初めてのチョコをくれたあの可愛い女の子から。
ママさんが、「何か形に残るものがいいと思って。最近、上手に絵が描けるようになったから」
カードをあけると、息子の顔が!
とにかく、嬉しかった。
息子を、私を思いながら親子2人で描いてくれた絵。
そこに流れるあたたかい親子時間に心が震える。
まぁるい顔の我が息子の特徴をよくつかんでいる。
(2歳の女の子が書いたとは思えぬ程のすばらしさ!お世辞抜きにうまい!!)
息子の顔の隣りにはムンクの叫び顔の私まで。
(そっか~子供の目から私はこんな風に映っているのか~面白い)
「ありがとう。ありがとう。嬉しい・・・ほんと、ありがとう」
あふれ出す気持ちをこの可愛く優しい親子に伝えながら、
人からこんな喜びの言葉を体に受けて育つ子の豊かさを思わずにはいられなかった。
大切なのはどんな風に育てたいかの教訓よりもこのような体験ではないかとはっとする。
簡単に言葉にするのではなく、丁寧に積み重ねていく親子時間ではないかと。

この可愛い女の子、大きくなったら私の友人のようになるのだろうか。
彼女も気持ちを贈るのがうまい。
育児疲労中の私に本「ランドセルしょって」(メディアファクトリー刊行)を紹介してくれた。
小学生だった、あの頃。
息子の今にふりまわされていた私に、忘れていたあの頃をプレゼントしてくれた。
漂いながら私自身を取り戻すそれは素敵な思い出時間。
育児休暇があける前日、庭に咲いていたという四葉のクローバーをくれた。
小さいのは息子の分、大きいのが私の分。復帰後のお守りにと。

さり気なく、いつも驚きと共に贈られる品々は
お返しせねばと恐縮するほどの重さはなく軽い。軽いが、
私を思って準備してくれたであろうその時の重さが後からきいてくる。
素敵な彼女達に何を贈れば報いることができるのだろうと贈り下手な私は頭を抱えてしまう。
いただいた贈り物は折にふれ、手にとっては励まされていること。大切な宝物であること。
今なおいただいた時のままに色あせぬ心からの「ありがとう」を伝えたくて・・・
この手紙を贈ります。

夏生まれの二人の可愛いお友達へ。お誕生日おめでとう。


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