第２７２９話 神様のはからい

その日、体育の授業で　運動靴を忘れ、

息子は　先生から　見学するよう賜る。

そこに、足を負傷し、

見学を余儀なくされた　Ｍ君がいた。

 

「今日、友達できた」

運動靴は、自宅に持って帰ってきていない。

部室に忘れていることすら

忘れている息子だが、（第２７２１話）

先生に叱られた不運　一転、

二人っきりで　話す機会に恵まれたらしい。

 

息子は　積極的に前面に出ていくタイプではないが、

やさしくて　いい奴なのは、

親バカながら　知っている。　焦らなくていい。

きっかけがあれば、きっと伝わると信じていた。

 

こればっかりはママが作ってあげられないから・・・

神様に感謝。

最初から　気の合う友達に出会えることは至難の技。

年度内、様々なタイミングで

（グループ内人員の）入れ替わりがあるだろう。

紆余曲折あって　運命の親友に！

友達は　ひとりでもいい。

本当の友達がいれば、それでいい。