第２７１７話 日陰で咲く花

思春期に入り、息子も

他の人と違う自分を感じ、

悩みを抱えている様子。

 

息子は、活発で　明るく自分から

積極的に話しかけていくタイプではない。

新しい環境に慣れるのに時間がかかり、

自分から　積極的にいけないタイプ。

周りから　暗い、陰気と思われてる

というのが　息子の自己解釈。（実際

みんながそう思っているのかは未確認）

 

暗い、陰気　の　どこが悪いのか。

クラス全員、明るく活発で

初対面の相手にも　先生にも

ガンガン話しかけていける子たちばかり。

明るさばかりがたたえられる方が

おかしいのではないか。

そう思うのだが、自分が思春期の頃

そんな強さを　身につけていたわけではない。

学生時代は、学校が世界のすべて　だから

自分ではない人のまぶしさは　私も知っている。

 

旅先で　古い「日陰で咲く花」特集冊子があった。

正確な名称は覚えていないが、内容は

日陰で　陽の光が必要な植物を育てても枯れるだけ。

だったら　日陰を利用して

日陰で咲く花を育てればいいんじゃないですか。

日陰で咲く花って実はこんなにもあるんですよ。

というもので　カラー写真と共に紹介されていた。

 

確かに　自然、

山中も、陽のあたる場所ばかりではない。

日陰だからこそ咲くことのできる花を育てればいいのか。

日陰に咲いているからといって　暗い花ではない。

色鮮やかで　たくさんの種類があるんだと驚いた。

息子を　無理矢理　日向に持ってこようとせず、

日陰で　美しく咲けるように・・・

母として　何ができるか　考える。