第242話 Bon anniversaire de mariage

2009年10月17日 07時18分26秒 | Weblog

結婚は家と家との・・・なんて古い考え!なのかしら??
ある意味、家と家かもしれないと考えさせられる家庭内両家対立論。

私は、言いたいことを言い合う家庭で育った。
感情のまま言葉にし、言い放った後は遺恨を残すことなく、いつの間にやら仲直り。
家族で一緒にご飯を食べるのが何よりの至福。
家族みんながいつもくっついて暮らしていた。
そんな家庭で育った私は主人に言えば、何か返ってくるものだと思っていた。

一方、主人の家庭は封建的。
母も子も父親に畏怖の念と尊敬を抱いていた。
厳格な家長のもと、子が親に口ごたえをするなんてありえない家庭。
そんな家庭で育った主人からは、何も返ってこなかった。

これでは問題を改善するための有意義な話し合い(喧嘩)が成り立たないではないか。
話さない主人に、次いで話してくれないことを抗議したが、これまた暖簾に腕押し。
夫婦喧嘩に限ったことではない。
帰宅後、明らかにしんどそう。ここは妻として精神的に支えになれないものかと、
「何かあった? 私でよければ話してみて。 話すだけで楽になるよ」というのだが、
これまた、口をわらない。
その内容をききたい。心の秘密に触れたいといっているわけではない。
ただ、話して楽になるならば、言語化して体外放出した方が体にいいのでは?との思い。
さらけ出さない主人に、妻として心を開いてもらってないのではないかと不服だった。

ぼそっと。「言える人間はいいけど、言えない人間もいるんだよ」
理解しがたかったが、
これから先もそうそう変わらない主人の根本的な性格だということは、
この一言が精一杯の真理であることはなんとなく伝わった。
これだけ言うのがやっとなのか・・・
しかも、伝えても、伝えても、響かないと思っていた私の言葉は、
確実に主人に降り積もっていた(怖っ。遺恨残ってるやん)
血のつながっていない主人には、節度ある喧嘩を心がけている。

どんな家庭を築きたいですか? と問われれば、私は私の実家を理想とする。
主人に問えば、主人の実家がやはり模範となろう。
では、そんな真逆な2人がどのような家庭を作っていくのだろうか?
お互い歩み寄って、半分だけ言う家族?? ・・・おかしいし、無理。
言っても、言わなくても、子である私たち夫婦は両親の愛情を感じて育ち、
親を思う気持ちはおんなじだったりする。
過程(家庭)は違えど、ゴールが一緒。なら、どっちでもいいではないか。
15日、3度目の結婚記念日を終え、未だ家族目標定まらぬ2人が
どんな家庭を築いていくのか、見えない将来家族像に向かって風任せ。
正しいとか正しくないとか答えなど出せない。
時間が解決してくれてもいいではないか。
ずっと平行線かもしれないけど、1点だけ手を取り合って歩んでいければ、
それでいいような気がする。

丸3年かぁ・・・もう新婚さんいらっしゃいには出れないなぁ。


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