第1468話 人は見た目が

2017年02月20日 07時00分00秒 | Weblog

それは、舞妓体験(第1465話「舞妓ル」)受付・待合いスペースでの出来事。

私の他に20代女性が先客として在り、

そこに私が遅れて加わる形となったのだが、

先客の女性とツレではない間柄、

距離を置いて座り、手渡された受付用紙には、氏名、住所の他、

同伴者がいるかどうかの項目があり、私は はっきりと 同伴者なし、を選択。

ひとり こっそり舞妓体験だった。

 

受付の方に名を呼ばれる。

「はい」と答えてカウンターに近づき、

「本日は足袋をお持ちになれましたか?」の問いに、

鞄から足袋を出そうとした時、

「いえ、お連れ様でなく、ご本人様に」と

うらわかき20代女性に声をかけたのだ・・・

なんということでしょう。 「同伴のおばさん」と判断された。

名を呼ばれ、返事をしたにもかかわらず 

だが、もう一度「わたくしが・・・ですが?」と名乗ると、

「え、じゃあ、あちら様は?」と問われ、

先客のお連れ様で、私は 受付表に書いてあるよう ひとりで参加 の旨伝える。

いくら私が年老いてからの舞妓体験とはいえ、

受付表を提出したのち、同伴者なし申告のち の羞恥。

これは さすがに あまりに 失礼極まりないでしょう である。

5年くらい前の話になるが、

大学のオープンキャンパスに行った折、通信教育希望者として対応された・・・

夢や希望に年齢制限はない。

同じ営業(接客対応)職として、

女性の年齢等 このテの誤りは 命取りになることを身をもって体験する。

 

トランプ大統領が誕生した翌日のヒラリーの姿に衝撃を受けた。

たった一晩にして 人は希望を失うとこんなに老けるのか・・・

この時、私は

見た目年齢に「目に光があるかどうか」が重要なポイントであると悟ったのだが、

同伴者として認知されたあの瞬間、

楽しみにしていたワクワクが崩れ去るような

心にピキッとヒビが入る音が聞こえたような

私の目から光が消え、一瞬にして老けた失望。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第1467話 昭和元禄落語心中 | トップ | 第1469話 はしたて(JR京... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事