奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE

2006-08-04 00:45:06 | 映画など_いろいろ


漫画の映画化
DVD

残念ながら原作は読んでいないのでなんとも言えないけれど、私はあんまり合わなかったかなぁ

僅か85分あまりだったけど、途中で何度も時計を観てしまった
確かにちょこちょこ思わず吹き出してしまうシーンもあったけれど・・・・
これだったら漫画読んだほうがきっと面白かっただろうなぁ、なんて思わずにいられなかった

たまにはこういう短いおバカ映画もいいかもね
(2006/7/30 DVD)


レナードの朝

2006-08-04 00:42:19 | 映画など_いろいろ


実話を元にした作品
DVD

以前も書いたが、不治の病とか障害者モノはあまり好きではない
どうしても演技がわざとらしかったり、"ここで感動してもらいましょう!"という製作者の意図がミエミエだったりするコトが多いからだ

が、この作品はそいういう作品にありがちな"あざとさ"を感じることなく、何度観てもボロボロに泣いてしまうほどぐいぐい惹き込まれる

私自身、ロバート・デ・ニーロもロビン・ウィリアムズも大好きなので、多少点数が甘いのかもしれないけれど・・・・・

鑑賞後、私が何も言葉を発することが出来ないでいると、夫が
「難しいよね」と、ボソッと言った
確かにHappyEndとは言い難いし、あの薬の副作用が発症した時の様子は正視するのも辛かった
(それだけデ・ニーロの演技も素晴らしかった)

レナードやその他の患者さん達の"目覚め"が幸せだったのかどうか・・・・?
私は"幸せだった"と思いたい
レナード達自身にとってもセイヤー医師や看護婦にとっても・・・

確かに目覚めた瞬間の"時間の経過"や"老い"に対するショックはかなり大きかったと思うし、結果的には"ひと夏の奇跡"で終わってしまったけれど、それによって彼ら自身にも紛れもなく通い合う心があることがわかり、それを実感できたのだから

何よりも、目覚めた時のレナードの笑顔、誇らしげに自分の名前を書いて見せた様子、あのシーンは本当に素敵だった

それまでの"眠り"はずっと深い暗闇の中でしかなかった
でも、あの夏が終わり、セイヤー医師が"さぁ、始めよう"と言ってからの眠りには遠くに希望の光が見えていたと思う
(2006/7/31 DVD)


不撓不屈/高杉 良

2006-08-04 00:38:17 | 本など_いろいろ


自利トハ利他ヲイフ

国税局と真正面から闘って、正義を貫いた飯塚毅氏の半生を描いたノンフィクション

私自身、縁あって、社会人になってから飯塚氏の功績、人格、思想 等に触れる機会に恵まれていた
最初の頃こそ「自利利他なんて理想論に過ぎない、彼の講演は布教活動みたい」と思わないこともなかったが、その裏付けとなっている精神力、努力、ずば抜けた知識量を知り、氏の発する言葉の重みが私の中でどんどん増していった記憶がある

そして「飯塚事件
"国税局と全面対決の末勝利し、彼の正義と精神力の強さが実証された事件"程度のことは知っていたが、具体的に何を争ってどんな仕打ちを受け、どう闘ったのか、までは良く知らなかった

裁判等の引用が多かったり、専門用語が多用されていたり、と、記録モノのテイストが強く、いわゆるドキドキワクワクするような小説としての面白味は少ない
私自身、僅かながら飯塚氏と接点があったから手に取ったものの、そうじゃなかったら途中まで立ち読みして投げ出してしまっていたかもしれない

それでも、「これはきちんと知っておかなくてはいけない」という自分でもよくわからない衝動に駆られ、何度も何度も進んだり戻ったりしながら最後まで読み切った

で、感想
本作品冒頭にある「この男、ただ者ではない」に尽きる

飯塚氏が"すごい人"だということは認識していたつもりだった
でも、今回、この小説で少年期や学生時代の暮らしや母親や老師との触れ合い、禅との関わりなどの詳細を改めて知り、それら全ての積み重ねプラス、彼自身の想像を絶する努力が"飯塚毅氏"を作り上げ(←?)ていたことを改めて知ることができた

国家権力を前にして、「自分にやましいことは一切ない」と言い切ってしまうことができる人なんてそうそういないと思う
そんな、彼の正義と信条は他の多くの人に影響を及ぼし、味方となるべき人を増やし、最終的な勝利へとつながって行く
(もちろん、飯塚氏が全面的に正しかったからこその勝利に他ならないのだけれど)

飯塚氏はただ偉大な人物として崇めるだけの人ではなくて、「私もこうありたい」と思わせる人なのだと思う

私自身、氏の生き様にほんの少しだけ触れ深く感銘を受けた若かりし頃、嫌なことや情けないことにぶつかった時に、飯塚氏のまねをして夜中に風呂場で水を浴びたこともあったことを思い出した

その頃の自分に戻って、精神を鍛えることからやり直そうか、という気持ちにさせられた

  ★おまけ
    なんだか飯塚氏の崇拝者のごときReviewになってしまいました
    あまり参考にならないですね