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奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

彼が二度愛したS

2009-01-08 00:16:13 | 映画など_いろいろ

ヒュー・ジャックマンは最初から怪し過ぎ
オフィシャルサイト  

凝ったタイトルと(私的に)豪華な出演陣の割に、全体的に都合の良い展開が多く、鑑賞後はあまりスッキリしなかった

とは言っても全体的な雰囲気は結構好き
(もちろん、ヒュー・ジャックマンとユアン・マクレガーが好きだから、というのも理由のひとつだけど)

高級(そうな)ホテルに、高級(そうな)スーツ
全体的に抑えた色調と音楽
予告を観て本格サスペンスを期待すると、ご都合主義とお約束どおりの展開にちょっとがっかりするかもしれないけれど、"オトナ"の雰囲気を楽しむ、という意味では嫌いじゃない

★おまけ2
何が驚いたって、シャーロット・ランプリング!
スイミング・プール のオールヌードにもびっくりしたけど
まさかユアン・マクレガーとホテルに行っちゃうとは!

★おまけ2
ブロークバック・マウンテンでミシェル・ウィリアムズに惚れた夫は
本作品の彼女はメイクが濃くて不満たらたら・・・・

(映画館)
 


ゲット スマート

2009-01-07 00:58:33 | 映画など_いろいろ

思ったより"まとも"だった
ゲット スマート

オリジナル(TVシリーズ"それいけスマート")は未見
予告を観てもっとドタバタコメディだと思っていたら、結構真面目な感じだった
アクションシーンは意外なほどまとも
スパイ映画としてもそれなりにまとまっている感じ
ラブストーリー的な要素もあったり、と、それぞれが程よく散りばめられているので、肩の力を抜いてクスクス笑いながら鑑賞するには最適な作品だと思う

なので、逆にとことん大笑いしたい、と思って観にいったらちょっと物足りないかも知れない
(特に後半はすっかりスパイ映画になってしまって、あまり笑えるシーンがなかったし)

Mr.ビーンやジム・キャリーみたいに体の動きや表情で笑わせるのではなくて、真面目な顔してヘンなことをしたり、話したりしているので、英語が理解できたらもっと笑えたんじゃないか、と思う

続編がありそうな終わり方だった
でも、私個人としては、この次はDVDでいいかな、って感じ

(映画館)


クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝

2009-01-05 01:39:32 | 映画など_いろいろ


映画クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝
しんのすけ映画初体験

クレヨンしんちゃんの映画は、実は大人の鑑賞に耐えうる作品だ
涙なくしては鑑賞できない名作揃い
という評判をそこここで見聞きしたことがある
テレビ版は全く見たことがない
単行本(日本語版&広東語版←おみやげ)をナナメ読みしたことはあるけれど、
ソレについては正直むちゃくちゃ面白い、とも思わなかったし、あまり私の好きな画風でもなかったので、かなり疑心暗鬼になりながら夫が職場で借りてきたDVDにて鑑賞

ふむ・・・
可も無く不可もなく、というところかな?
思ったよりストーリーもしっかりしてるし、登場人物もそれぞれ個性がしっかりしていてわかりやすいし・・・
確かに"子供に真似させたくない"ギャグや会話はてんこ盛りだったけど、結構きちんとした冒険映画になっていて意外に"普通"だった
私が気に入っちゃったのが、二人の大魔神の対決と、ルルのアクション
強いて言えば、しんのすけとすんのけし王子がせっかく同じ顔なんだからもっとカラんで笑わせてくれればいいのに、ってところがちょっと残念というかもったいないというか・・・だった

クレヨンしんちゃんの映画には大人の鑑賞に耐えうる、感動作品"も"ある
と知ったのはこの作品を鑑賞した後のこと

普段は、敢えて進んで作品の事前情報を入手しないようにしているわけだけれど、中途半端な情報に踊らされるくらいならある程度は下調べをしたほうがいいのかもね、と(過度に期待していただけに)思ったのでした

それにしても・・・・・久しぶりのしかも今年最初のReviewがよりによってコレとは・・・・
我ながら選択を誤った感じ・・・・とほほ


おくりびと

2008-10-05 22:27:01 | 映画など_いろいろ


静謐 という熟語を使いたくなった(漢字書けないけど)
<公式サイトへのリンク>

"納棺師"の所作の美しさに見惚れた
これまで"納棺師"という職業があることすら知らなかった
私の記憶に残る最初のお葬式は祖母であるが、その時は家族みんなで体を拭き着物を着替えさせた
白く小さくなった祖母の裸体が強く印象に残っている
その後、祖父母、父親と何人も肉親を送ってきたが、少なくともモッくんのような人の"納棺の儀"を見たことは無い
でも、この作品の鑑賞した今は、今後、もし肉親の死に立ち会うことになったら是非モッくんや山崎努のような"納棺師"にお願いしたい、と思っている
それほど、彼らの所作は重厚で美しくて、その立ち居振る舞いは茶の湯や能を思い出してしまうほどだった

そうでありながらも、もし、私の夫が"納棺師"になりたい、と言ったら・・・・
やはりモッくんの妻同様、"考え直して"とお願いしてしまうだろう
職業に貴賎はない、とか、・・とか、人から感謝される立派な仕事だ、とか、頭ではわかっているつもりでも、やはり"死"にまつわる事はなんとなく"穢れている"という印象があることは否めないし、"人の死でメシ食ってやがる"という意識も拭えない
この作品でそういう職業に携わる人への偏見(ただの仕事としてではなくて、ちゃんと心をこめて、ちゃんと気概を持って取り組んでいる)はずいぶん薄らいだような気がする

だから・・・・
最後に"夫は納棺師なんです!"と叫んだ妻の言葉はその場の感情に流されただけじゃないと信じたい

彼らに"納棺の儀"をしてもらった遺族たちがみんな感激し感謝して、彼らの職業に対する偏見が封じ込められて行く
その流れはとても自然で、彼らの所作にはそれだけの迫力(と言うのかなんというのか・・・他にうまい言い回しが思い浮かばない)があったと思う

★おまけ
  モックンは相変わらず上手いなぁ
  ヒロスエも悪くないと思うけど、あの甘ったるいしゃべり方と愛想笑いのような笑顔

  凄くいい表情の時と、全然ダメな時のギャップが大きくて・・・・
  拍子抜けするシーンが何度もあった

 <映画館>


ダークナイト

2008-10-04 00:43:41 | 映画など_いろいろ


濃厚で濃密な2時間半
<公式サイトへのリンク>

とにかく全編にわたるヒース・レジャーの存在感に圧倒されてしまった感じ
(バットマン・ビギンズもそうだったけれど、敵役が強烈過ぎて肝心のバットマンの印象が希薄・・・だからタイトルに"バットマン"って入ってないのかな)

~ビギンズもバットマンが内なる恐怖と闘う苦悩など内面の精神病者が多かったけれど、本作品は更にそっち方面が濃厚
(その分アクションはちょっと抑え気味)

"光の戦士"ハービィの活躍に、"真の正義"の在り方を考えるバットマン
正義だ正義だって言っても、関係ないビル壊してんじゃん、関係ない人巻き込んでんじゃん、と、今まで私が映画のヒーロー向けていた心の突っ込みと同じことをバットマンも悩んでいたとは・・・・!
(だからといって、胡散臭いハービィにその座を譲ろうという彼の考え方には全く同意できなかったけれど)バットマンのその"人間臭さ"ににはちょっと親しみを覚えた
でも、だからこそ、彼はなんだか非力で悪に対して無力で(GFも取られ)強いことは強いんだけど、ゴッサムシティはこの先どうなってしまうのか、と不安に思ってしまった

人間臭い、といえば、ヒース版ジョーカーの恐ろしさもその"人間臭さ"にあったように思う
ジャック・ニコルソンのジョーカーもかなり強烈ではあったけれど、あくまでも"アメコミのキャラクター"として存在していた
でも、本作のヒースはなんだか違う
時代の違いもあるかもしれないけれど、一歩間違ったらその辺りに立っていそうな怖さ
キャラクターというより人物としての存在、とでも言えばいいのか・・・・
なんだかそんなリアルな人間臭さが彼の不気味さ恐ろしさを倍増させていたような気がした

正直なところ物語の展開はちょっとまどろっこしくて、誰が何のために怒っているのか悩んでいるのかわかりにくかったりする部分もちょこちょこあった し、もう1人の敵役であるべきTwo Faceについては後半の扱いが駆け足過ぎて(次作に持ち越しだから・・・・?)中途半端な印象もなかった訳ではないけれど・・・

2時間半という長尺でありながら全く飽きることが無かった

その全てにおいて、ヒース・レジャーの急逝はすごく残念で仕方がない

 (映画館)


ハンコック

2008-10-02 01:31:06 | 映画など_いろいろ


ま、まさかの展開!
<公式サイトへのリンク>

自分の力を正しくコントロールできずにやることなすこと裏目に出てしまって腐りまくっているアル中男=ハンコック
前半は結構面白かった
さえない広告会社員との友情(?)と彼の努力によるハンコックの更正、という話の流れもなかなか面白い
(更正があまりにもあっけなく成功してしまっていたような気もしたけど・・・)

ところが、後半!
オスカー女優をどう活かすのかと思っていたらまさかあんな展開だとは!
かなりぽかーん・・・な感じ

この映画で見せたかったのは、超人の孤独(ex.ハルク)なのか、ハンコックの内面の成長なのか、超人を"神"になぞらえた一大ロマンス(ひねり過ぎ?)なのか、ただのコメディ(ex.Gガール)なのか、やっぱり根本に戻ってただのアクションヒーローものなのか・・・
テーマを1つに絞らなきゃいけない訳ではないのもちろんだし、あれやこれやと盛りだくさんなのが好きな人にはいいのかもしれないけれど・・・・

ま、つまらないわけじゃないし、ちょっとじーんとしかけたけど、それは単にシャーリーズ・セロンがあまりにも美しいから・・・じゃないかな
個人的にウィル・スミスはあまり好きじゃない(なんであんなに人気があるのかよくわからないし)こともあり、映画館を出るときには
「やっぱりウォンテッドにしときゃよかった」
と思ってしまった

(映画館)


スカイ・クロラ The Sky Crawlers

2008-10-01 01:19:59 | 映画など_いろいろ


予習したのが良かったのか悪かったのか・・・・
<公式サイトへのリンク>

予習のつもりで原作を読んで、観念的なセリフのやり取りと戦闘機が飛行する様子の描写の細かさに最初は違和感を覚えながらも、気がついたらぐいぐい引き込まれた
(元々 森博嗣作品は嫌いじゃないし・・・・)

で、鑑賞してみて思ったこと
予習ナシで観た人は理解できたのかな
それでなくても観念的なセリフの応酬が、押井守カラーに染められて更に夢の中の出来事のようになっている
いや、そもそも原作もなんとなく夢の中を漂っている雰囲気に溢れていたけれど・・・・

ただ、原作に比べると余りにも登場人物が饒舌過ぎて説明的過ぎる
原作では、明確に語られない"キルドレ"の正体を栗山千秋はぺらぺらあっけらかんとしゃべってしまう
しかもエンドロール後のオチ付き
原作を読んであれやこれやと頭の中で考えたコトが全て画面上に現れて、あまり余韻にひたることなく"ふーん"という感じになってしまったのはちょっと残念だった
(だから結果的に"押井守にしては"わかりやすくなっていた)

正直なところ、かなり期待していただけに鑑賞後はちょっとがっかりした
すべてが"何か足りない"感じ
登場人物たちの声や表情が(おそらく意図的なんだろうけど)余りにも平板で、戦闘シーンを除くと全てが低温で淡くて現実味が無かったのが原因だったのだろうか

それは原作の持つ雰囲気ととても似通っているはずだけれど、私自身はなんだかその世界に入り込むことができなかった

(こうやって"原作では、原作では"と言うのが愚かなのは十分わかっているつもりだけど、もし原作を読んでいなかったら、ちゃんとこの世界を理解す ることができないままエンディングを迎えてしまって、物足りない、どころか"つまんなかった"と文句を言っていたと思う、途中で寝てしまっていたかもしれ ない)

でも、きっと好きな人はこういうの大好きで、そういう人の評価は高いんだろうなぁ、と思う
そういう意味である意味観る人を選ぶ作品なのかな
(で、私は選ばれない人だ・・・残念ながら)

★おまけ
  なんだか不満たらたらになってしまったけれど、飛行機の戦闘シーンは凄かった
  原作では、文字を追うだけでなんとなくしかイメージできなかった機体の様子(急降下とか、回転とか・・・)を実際に動く映像で観た時は圧倒された

(映画館)
 


ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

2008-09-30 00:05:38 | 映画など_いろいろ


北京五輪に便乗?
<公式サイトへのリンク>

ドラゴンキングダムにカンフーパンダにこの作品に・・・
気がつけばやたら中国(カンフー)モノが続いてるなぁ

この作品について言えば、そもそも"ハムナプトラ"っていうのは失われた砂漠の都の名前だったはず
原題通り"TheMummy"にしておけばよかったのに・・・・
舞台が中国だなんて、いくら何でもアリのシリーズとはいえ強引にもほどがあるよなぁ・・・
(もっとも、第2作目からこのあたりの意味合いは無視されちゃっているので今更めくじら立てることもないのだけれど・・・・)

何て言いつつも、ジェット・リーが出てるし、私自身はエジプトの古代史よりむしろ中国の歴史のほうが興味があるので、張り切って映画館に足を運んだ

う~ん・・・・
私個人の好みとしては、1,2作目に比べるとかなりがっかりな感じ

今までってここまでコメディタッチじゃなかったんじゃないかな
確かに笑いを誘うシーンがあったけれど、それ以上にハラハラドキドキしたりおおーっと目を瞠るようなアクションシーンがたくさんあって、そっちの印象が強い
でも、今回はなんだかずーっとノリが軽くて途中でちょっと飽きてしまった

そして、何よりがっかりしたのがジェット・リーの扱い
ちょうど、ドラゴン・キングダムで、ジャッキー・チェンとのバトルを見てから間もなかったこともあり、この作品でも彼とミシェル・ヨーの華麗なバトルが出てくるだろうなぁ、とばかり思ってかなり期待していた

なのに、なのに・・・・
確かに二人の戦いはあったもののなんだか緊張感が薄く、ジェット・リーとミシェル・ヨーの二人が揃っていながらなんともったいない・・なんてストーリーに関係ないことばかり考えてしまった

まぁ、派手で何でもアリでミイラがたくさん出てきて・・・・
ということがこの作品の売りだとしたら、これで十分なのかな

なんにしても、もし4作目が作られたとしても(ラストで、次は南米  みたいなことを仄めかしていたし)映画館じゃなくてDVDで済ませちゃうかもしれないなぁ・・・・

(映画館)


カンフー・パンダ

2008-09-08 00:40:38 | 映画など_いろいろ


予想外(失礼)に面白かった!

<公式サイトへのリンク>

母親にせがまれ、映画館へ・・・
正直なところ、動物を擬人化したアニメやカンフーものはちょっと食傷気味で、そんなことでもなければきっとわざわざ映画館で観る事は無かったと思う

だけど・・いや、これは面白かったデス
食わず嫌いを反省
お母さん、ありがとう

今まで色々な作品を観て、いい加減CGの映像は観慣れていたつもりなのに、やっぱりその見事さには目を奪われた
ポーのおなかがぼよんぼよんと波打(?)って、その毛並みの一本一本がたなびいたり、悲しげな老師の瞳にポーの情けない姿が映り込んだり・・・
普通の実写よりずっとクリアで美しい

ストーリーもありがちとは言え、
[自分を信じて努力しろ!]というテーマは一貫していてわかりやすいし、敵役のタイ・ロンにも悲しい事情があって、救いようのない悪者はいないし、老師との特訓も色々凝っていて面白いし・・・・

実写での早回しやワイヤーで吊るされたアクションよりずっと滑らかで見事なアクションも私好みで◎

と、ちょっとほめ過ぎな感じだけど、 (あまり期待していなかっただけに)大満足で映画館を後にした

パンダ=可愛らしい  を覆したという意味でも画期的!

★おまけ
  ちょっと冷静になって考えてみると・・・・
  どうしてポーのお父さんが鳥なのかとキメ技がどんなのだったのかも教えてほしかったなぁ

★おまけ2
  蟷螂拳とか蛇拳って人間がやると、"らしい"けど、本物(といってもアニメ)の蟷螂や蛇だとかなり情けないことを再確認

(映画館)


ザ・マジックアワー

2008-09-02 01:53:19 | 映画など_いろいろ


すごーく三谷幸喜"らしい"と思う
公式サイト

私の中の"三谷幸喜"のイメージは、「舞台演劇の脚本家]である
実際に三谷作品を劇場で観たことはないのだけれど、
"少ない登場人物が限られた空間でぽんぽんぽんぽんセリフの応酬をする"
というイメージが強い

そういう意味ではこの作品もとても"らしい"作品だったように思う
現実味の薄い、まさに舞台装置のようなセットで、俳優陣はみんなオーバーアクション気味の演技で・・・・
まさに予告を観て期待した通り、私が想像していた通りの三谷作品だった

いや、とっても面白かったんだけど、期待した通りであって期待以上じゃなかった、とでも言えばいいのか・・・
なんとなく、全体的に"軽~い"感じがした

そもそもコメディなんだからそんなこと気にしなくていいのかな
ただ、時々、三流役者の悲哀とか日陰の女の哀しさみたいなのをチラつかされると、単なるお笑い作品じゃなくもうちょっと登場人物の人生を描きたいのかな、なんて思ってしまうわけで・・・・
そういう意味では、この作品はちょっと失敗してたのかも、なんて思ってしまった

ただし、単なる"コメディ"として観れば大満足だ
とにかく佐藤浩市にあんなに笑わされるなんて思ってもいなかった
デラ富樫、大好き♪

劇場内であれだけたくさんの人が声を出して笑う作品って、すごく久しぶりな感じでなんだかうれしかったし、私自身も大声で笑いまくってとっても楽しかった

★おまけ
  登場人物たちの服装とか、町並みとか・・・・
  時代背景がよくわからなかったあたりも作りものぽかった
  アレは狙ってたのかなぁ


ドラゴン・キングダム

2008-09-01 23:44:27 | 映画など_いろいろ


ジャッキー・チェンとジェット・リーの競演!!!
オフィシャルサイト

観る前は正直あまり期待していなかった
香港映画じゃないし、あくまでは主役はアメリカ人のようだし、ま、でもジャッキー・チェンとジェット・リーの二人をまとめて観ることができるんだったらそれだけでも価値があるかな、と思って劇場まで足を運んだ

確かに見所はジャッキー・チェンとジェット・リー二人の競演だけ、と言っても良い
でも、そのジャッキー・チェンとジェット・リーの競演が素晴らしかったんだなぁ

あまりにも二人の存在感が大きすぎて、主役のはずのアメリカ青年は設定以上にしょぼくて(私が苦手なタイプだったこともあり)"選ばれし者"とは思えず、あまり応援する気にもなれず、後半になっても成長を感じられず・・・・
途中で何度も
"ちまちまたらたらした話はいいからジャッキー・チェンとジェット・リーのアクション観せてよー"なんて思ってしまった

はっきり言って、この作品で一番盛り上がったのは、前半で二人が直接対決するところでしょ

★おまけ
  オープニングでの二人の名前の見せ方 (Jの字を重ねて二人の名前を同時に表示する)や、ふたりを"善悪"に分けない配役などに、かなりの工夫(気配り?)が感じられる
でも、だからこそ全体にバランスがよく、二人のやりとりに素直に感動できたんだろうなぁ

★おまけ2
  ちょっとヘンな役だったけど、白髪女(だっけ?)はすごくかわいかったと思う

★おまけ3
  夫は、冒頭に出てきた老人も孫悟空もその正体に気づかなかったらしい
  両方とも最後に気づいたんだって
  逆にそのほうが楽しめたかも知れないけど・・・・
 


崖の上のポニョ

2008-08-28 02:01:32 | 映画など_いろいろ


良くも悪くも・・・・
オフィシャルサイト

映像はとても素敵だった
荒れ狂う生き物のような海や、絵本のような崖の上の家
すごくどきどきわくわくうっとりした

でも・・・・肝心の内容は・・・・
いくら子供向けだといっても、なんだか適当過ぎないかなぁ
どう見たってポニョは人面魚だし(作品世界のみんなが、ポニョを"金魚だ"と言えば、無理にでも納得したのに、おトキさんははっきりと"人面魚だ!"とポニョのことを恐れていた
そう、リアルな部分と幻想的な部分の境界がすごく曖昧で、あまり登場人物たちに感情移入できなかった

ポニョはとにかくソウスケが大好きで、人間になりたくて,ソウスケはまだ5歳なのに"半漁人の人生を受け止められるか"という決断を迫られ・・・・って・・・

そもそもどうしてポニョがそこまでソウスケを好きになっちゃったのか良くわからないし、途中から"世界の危機"なんて話がでっかくなっちゃってるし、5歳の男の子に一人の女の子(しかも半漁人)の人生を預けちゃう親も親だし、ソウスケはその大変さを良くわかってないようだし・・・・

嵐の中、子供をほったらかしにしてリサが飛び出してしまったあたりから「あらまぁ、おやまぁ」の連続で終わってみたら「ホントにこれってハッピーエンドなの・・・?」とちょっと不安になってしまった

"子供向け"と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけれど、現実社会(陸の世界)の人々の言動はちゃんと説明がつくようにすべきだったと思うなぁ

★おまけ1
 宮崎駿だから、ジブリだからって期待しすぎちゃうから辛口になっちゃうのかも・・・・
 決して嫌いじゃないんだけど

★おまけ2
 超短いエンドロール
 世間的には好意的な意見が多いようだけど、キャストを確認したいと思っていた私はちょっと残念だった
 
★おまけ2
 映画はともかく歌がサイコー

(映画館)


ぐるりのこと。

2008-08-21 03:12:04 | 映画など_いろいろ


淡々と・・・、でも激しくて優しい
オフィシャルサイト

鑑賞後、大きく息を吐いた瞬間に、いつもよりずっと画面に入り込んでいたことに気づいた
よくよく考えれば、ちょっと特殊な世界を生きている夫婦なんだけど、その会話やたたずまいがあまりにも自然で現実的で心に深く響いてくる

いつも"きちんと"したい翔子は、イライラし挫折しついに心のバランスを失ってしまう
でも、どんな時も夫のカナオはそんな彼女に寄り添い続けた
それは妻が泣き叫んでも変わらない
おざなりな慰めの言葉も、怒りをぶつけることもなく、彼女の一言一言をきちんと受け止め真摯に答える
子供が泣いた時に泣けなかった、という妻に対して[泣けばいい人なのか、自分を納得させるためだったんじゃないか]という夫
どうしてそばにいていてくれるの、と問う妻に[好きだから]と答える夫

うまく言えないけど、そんな一見何気ない言葉の一つ一つにカナオの人間味が溢れていて何度も涙が出そうになった

それから、鑑賞中は唐突に思われる法廷シーンも、後から考えると、その時代や夫婦の姿を浮き彫りにするのにとても効果的であることに気づく
夫婦が子供を失った時、法廷では幼児殺しの女性が裁かれるのはいい例だ

私が鑑賞してから、ちょっと時間がたってしまったけれど、こうやってReviewを書いていると次から次へと印象的なセリフやシーンが思い出される

きっちりとしたストーリーがあるわけでもなく、夫婦とその周り(ぐるり)のことを淡々と描いているだけなのに、それだけじゃない何かずっしりとしたものが心に残った

★おまけ1
  とにかく1シーン1シーンが長い
  [今日はする日だから]~[じゃあ口紅付けておもてなしの心を見せて]の一連のやりとり
  台風の夜の[キスするつもりだったのに~]までの木村多江の壮絶な泣きっぷりとそれに対するリリー・フランキーの優しさ
  カットが切り替わった瞬間に、思わず大きく息を吐いてしまうほど、リアルで見事だった
  (セリフの一つ一つはアドリブらしい)

★おまけ2
  リリー・フランキーは[東京タワー]を読んで以来、私の中の印象が一変し(もちろんプラス方向に)、動いている姿を見ることができるのをすごく楽しみにしていた
  この作品の彼はまさに私の期待通り
  東京タワーの"ボク"とこの作品の"カナオ"は私の中ではほとんど同一人物になってしまった 


(映画館)

自虐の詩

2008-08-20 23:00:38 | 映画など_いろいろ

凄いなぁ、中谷美紀
自虐の詩

原作は"日本一泣ける4コマ漫画"らしい

読んだことはないけど、業田義家の絵柄は知っている
なんだか"泣ける"とはイメージが違うなぁ、と思いつつ
原作は"日本一泣ける4コマ漫画"ということ以外何もわからないまま鑑賞

前半は面白い
中谷美紀の熱演と、阿部ちゃんのなりきりっぷりと、熊本さんとのエピソード

それらがいい感じにまとまっていて、笑いつつもちょっとジーンとして・・・というベタだけど味わい深い、そんな雰囲気に浸ることができたのだけれど・・・・

回想シーンが続くにつれて、なんだかテンポが悪くなってしまい、また現代のパートは同じようなシーンの繰り返しで、正直なところ、途中でちょっと飽きて眠くなってしまった

元が4コマ漫画だから、といってしまえばソレまでだけど、中谷美紀も阿部ちゃんもまったく貧乏臭くなくて、なんだか喜んでコスプレやってるみたいで、一度そう思ってしまうと全てがペラペラに薄っぺらにしか感じられず、"泣かせ"のシーンでも全く入り込むことができなくなってしまった

中谷美紀があまりにも可愛いが故に貧乏で虐げられている彼女を応援したくなるのだけれど、その可愛さが仇になってしまった感も否めない

また、"泣かせ"のシーンのメインが少女時代だったのも中谷美紀に感情移入できなかった理由の1つでもあると思う
やっぱり、主役はあくまでも"中谷美紀"なのだから、メインは"中谷美紀"がよかったなぁ

と、文句ばかり書いてしまったけれど、もうちょっとなんとかすればもっと面白くなったのに・・・と思わずにいられない(阿部ちゃん好きなだけに尚一層そう思うのかも)
なんだか凄く"もったいない"感が残った作品だった

(DVD)


クライマーズ・ハイ

2008-08-19 23:38:01 | 映画など_いろいろ


原作が素晴らしいと大変~
オフィシャルサイト

以前ここのReviewにも書いたのだけれど、原作は私の中で"最高"ランクに位置づけられている作品の1つ

映画公開を機に、再読したのだけれど、やっぱり私の中のランクは変わることは無かった
それどころか、以前は読み流してしまったセリフに改めて心を打たれたり、話の行き先がわかっていてもハラハラしたり・・・・新たな発見や感動もあり、やっぱり(以前読んだ時と同じように)読み出したら止まらなくなって1日半ほどで読了してしまった

で、その作品の映画化
過度の期待は禁物、と思いつつもどきどきわくわくしながら再読直後の初日に鑑賞

個人的には嫌いじゃない
特に、新聞社内の描写とか豪華な俳優陣の演技にはかなり惹きこまれた
地元での大事件にローカル新聞社内が大きく揺れる様子が、文字で読んだ以上の迫力で迫ってきたような気がする

ただ・・・・
緊迫感を演出しようとしたのか、昨今の流行なのか・・・1カットが短くブレ気味のカメラには、ちょっと辟易

前のシーンの余韻に浸りたい気分の時に、バシッと画面が変わってしまったり、前のめりになるほどに何も見落とすものかと画面に集中している時に、ぐらぐらと揺れる画面は私にとってはマイナスの効果しかなかった

そして、もう1つ
原作に忠実に、とはいえ、何度も挿入される現代のシーン(安西の息子との登山)は、それまでの雰囲気や流れをブチ切りにしてしまっていて、正直言ってちょっと邪魔にすら感じられた

それは、ラストシーンも同じ
悠木と息子の関係について、何らかの結論を出したかったのだろうけれど、別に無理にあのシーンを加える必要も無かったと思う
登山中の、安西の息子とのやり取りで、悠木とその息子のお互いに対する気持ちはちゃんと伝わっていたと思うから
(原作を読んでいたから無意識に脳内補完していたかもしれないけど・・・・)

それ以外にも、神沢が虫けらのようにあっさり死んでしまったり、悠木が離婚していたり・・とちょっと首をかしげる設定があるかと思えば、悠木が遊軍にいる理由、トラウマとなっている過去、などが省かれてしまっていたのもちょっと疑問

とはいっても、(原作に対する思い入れが強いこともあり)かなり好き
監督も俳優もスタッフも含めて、この作品全体が"クライマーズハイ"状態で、ぐわーっっと作り上げられたようにすら思え、また私もその"熱さ"に飲み込まれてしまったようだった

★おまけ1
数々の略語(大久保連赤とか中福戦争とか・・・)や山岳用語(アンザイレンとか・・・)は原作を読んでいない人にはわかったのだろうか

★おまけ2
一気に堺雅人が大好きになった
今までなんともいえない表情で笑う不思議な雰囲気をもった俳優
というイメージしかなかったのだけれど、本作品でのあまりの男臭さにびっくり
墜落直後の現場取材から戻ってきた時の表情
被害者の遺書を淡々と読むときの口調
すごいよ、かっこいいよ

★おまけ3
上にも書いたけど、神沢が死んでしまったのはまったく余分だと思う
その葬式で"大きな死と小さな死"がある、と玉置がつぶやいたことから
原作の望月→神沢に置き換えて悠木の苦悩を描くのかと思いきや、そういうわけでもなかったし・・・・
あれじゃ神沢は無駄死にじゃないかーーー

★おまけ4
ドラマ版(佐藤浩市主演)も是非観てみたい
(でもレンタルいつも借りられてるのよねー)

(映画館)