東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

場違いなサロン?

2011-06-03 16:15:23 | 日記
梅雨の中休み、、、気温も高く風も爽やかでまるで初夏を思わせる陽気だ。
今朝の気分に合うアップテンポなユーロビートを聴きながらクローゼットから服を選び出す。鼻歌も出る。

上は白地に細かいブルーストライプのオープンカラーシャツ、ボトムは生成りのリネンのストレートパンツ、薄手の淡いオレンジ色の上着を羽織って階下へ…ティンバーランドの赤茶系のデッキシューズにパナマハットをかぶり姿見の前に立っていると、、、厨房にいた家内が訝しげに『朝からそんなカッコでどこへ行くん?』と。。。
私が『腰の調子が悪いから今からちょっとMさんへ行ってくる』と言うと、首を傾げながら『??なんや大層やね~』と店の方へ消えた…どんなカッコしようがほっといて欲しい。
Mさんとは例の整骨院のことだ(悲)

身なりを多少でもスカッとしたら少しは背筋も伸びて腰の違和感も緩和されるかと思ったが、
やっぱりそんなことでは治らないようだ。
せっかく着込んだので、そのカッコで出かけることにした。
この辺をうろつく普段着にしたらちょっと目立つか…やっぱり帽子はやめておこうか(笑)

朝のクリニックや整骨院は高齢者達が幅を利かし、さながら社交場と化している。
やはりMさんにもご近所の顔見知りの爺さん婆さんがたくさん生息していた。

皆さんと挨拶しながら受付を済ますと、珍しそうに『どないしたん?どっか悪いんか?』と話しかけてくる。
(悪いからきてるんや!)その度に『腰が痛くてね~』とちょっと顔をしかめてみせる。
『皆さんはどないやの?どこが悪いの?』と尋ねると、、、昔よく一見の客にはボッタクリのKという寿司屋で鉢合わせすることが多かった(笑)Tちゃんという婆さんが金歯をキラリと光らせながら、『もう年やからな~そこいらじゅう悪いわ~』としおらしく言う・・・

しかしどの顔も血色が良く、私よりもよっぼど元気そうだ(笑)
私の痛そうな顔を見て勝ち誇ったような笑顔で『気ぃ~つけなアカンで!若いんやからジキようなるわ』と口々に励ましてくれる(トホホ…)

彼らは勝手に電気治療の器具を操作したり、運動器具を使ったりして自分の家にいるかのように寛いでいる。
病院に来ているというのにベチャクチャ喋りながら皆が楽しそうにしている。
どこも悪くなさそうに見えるのは私の錯覚か?ヒガミか??

そう言えば以前、掛かり付けのT医院でも『最近、Uさん見ぃひんけど、どないしたんやろか?』
『Uさん?、なんや、よ~ないらしいで…腎臓やら腸やら言うとったな~』。。。
どうやらこの辺りのクリニックでは「本当の病気」になると顔を見なくなるらしい(!)
医療費の無駄遣いとも言えるが 
こうして「元気一杯に」病院通いするのも一種の生きがいなのかも…今まで頑張ってきたんやから許したって

私はM先生に腰のマッサージをしてもらいながら、場違いなサロンに迷い込んだ少年のような心持ちだった。
早く帰って仕事しようと思った。。。