今年は入院生活があったり体調不良の日々が多いため、仕事を終えてから家で過ごす時間が必然的に長くなる。
こうなると人は能動的に何かに取り組むというより、ついつい安易な方に流れていくのであろう。
私の場合、受け身の最たるものは家でのDVD鑑賞ということになる。
ここに来て遂にDVD全巻を手に入れた「鬼平犯科帳」。
外での飲み代の分が135巻の一大コレクションに化けてしまった。
これを観ながら冷えた吟醸酒を少々??…心を清々しく保つ至福の時となった。
病気になる2010年4月以前を顧みれば、何ともつつましく、我ながら…笑ってしまう時がある。
江戸・本所を流れる横川(現・大横川)に架かる法恩寺橋を渡ったところにあった高杉道場に長谷川平蔵が入門したのは19歳の春だった。。。第1シリーズ(全9シリーズ)の第2話「本所・桜屋敷」という話に出てくる。
この辺りの街並みが実にいきいきと描写されている。
妾腹に生まれ、継母に疎まれて、平蔵は盛り場や悪所をうろつき、本所では札付きのワルだった。
そんな彼が高杉道場で剣術に目覚める。剣友、岸井左馬之助との友情や男の純情、世間に翻弄される女の変わり様、哀れを描いた秀作である。
「むかしもなく、さらに
ゆくすえもなく、ただひとつ、
いまのわがみあるのみ」
一人の女性を思い独り身を貫き通した剣友左馬之助に「女とはそういうものだと」平蔵が言うくだりである。
JR錦糸町駅からゆっくりと歩いて10分ほどか。
グーグルのストリートビューで見る。
その大横川をまたぐ法恩寺橋を渡る辺りにあった高杉道場や桜屋敷らしい建物は見当たらない。
江戸情緒とは無縁の交通繁多な街並みになっていた。
江戸城を築いた太田道灌が開基した法恩寺の境内は花と緑にあふれていて鬼平シリーズでもお馴染みだ。
この寺が出てくる「尻毛の長右衛門(第3シリーズ第13話)」の一説を書いた木の立札が・・・本堂の上にはスカイツリーの威容が望める。
行ったことのない場所でも、ドラエモンの「どこでもドア」の如く、こうして行った気分になれる。
バーチャルとはいえ、まったく便利な世の中である。
平蔵在りし日、渋谷、目黒界隈はかなり不便な田舎だったらしいが(笑)次回、東京に帰った折には、実際に鬼平が活躍した本所へ足を運んでみたいものだ。
こうなると人は能動的に何かに取り組むというより、ついつい安易な方に流れていくのであろう。
私の場合、受け身の最たるものは家でのDVD鑑賞ということになる。
ここに来て遂にDVD全巻を手に入れた「鬼平犯科帳」。
外での飲み代の分が135巻の一大コレクションに化けてしまった。
これを観ながら冷えた吟醸酒を少々??…心を清々しく保つ至福の時となった。
病気になる2010年4月以前を顧みれば、何ともつつましく、我ながら…笑ってしまう時がある。
江戸・本所を流れる横川(現・大横川)に架かる法恩寺橋を渡ったところにあった高杉道場に長谷川平蔵が入門したのは19歳の春だった。。。第1シリーズ(全9シリーズ)の第2話「本所・桜屋敷」という話に出てくる。
この辺りの街並みが実にいきいきと描写されている。
妾腹に生まれ、継母に疎まれて、平蔵は盛り場や悪所をうろつき、本所では札付きのワルだった。
そんな彼が高杉道場で剣術に目覚める。剣友、岸井左馬之助との友情や男の純情、世間に翻弄される女の変わり様、哀れを描いた秀作である。
「むかしもなく、さらに
ゆくすえもなく、ただひとつ、
いまのわがみあるのみ」
一人の女性を思い独り身を貫き通した剣友左馬之助に「女とはそういうものだと」平蔵が言うくだりである。
JR錦糸町駅からゆっくりと歩いて10分ほどか。
グーグルのストリートビューで見る。
その大横川をまたぐ法恩寺橋を渡る辺りにあった高杉道場や桜屋敷らしい建物は見当たらない。
江戸情緒とは無縁の交通繁多な街並みになっていた。
江戸城を築いた太田道灌が開基した法恩寺の境内は花と緑にあふれていて鬼平シリーズでもお馴染みだ。
この寺が出てくる「尻毛の長右衛門(第3シリーズ第13話)」の一説を書いた木の立札が・・・本堂の上にはスカイツリーの威容が望める。
行ったことのない場所でも、ドラエモンの「どこでもドア」の如く、こうして行った気分になれる。
バーチャルとはいえ、まったく便利な世の中である。
平蔵在りし日、渋谷、目黒界隈はかなり不便な田舎だったらしいが(笑)次回、東京に帰った折には、実際に鬼平が活躍した本所へ足を運んでみたいものだ。