東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

秋の夜長に・・

2014-09-26 00:55:55 | 日記
株価も順調に推移し、いつの間にやら16000円台が当たり前になってきた。
円はこれからも安値の傾向が進み、突発的な事件が起こらなければ株価は更に上昇に向かうはずだ・・・
地価も順調にアップしつつ、金利は底だと思いきや、さらに一段の低利へと傾いた。

これもいつか通った道なのか??バブル再来?  
多くの人たちが自分を見失ったし、国家もその過激さを制御できなくなって…はじけた。。

そこまではさすがに行かないだろうが、色々な思惑が絡み合って順調に経済は回っているかのように見える。
しかし、それを実感している人間は今のところ少数派だ。川下は相変わらずの厳しさだ。
実体経済においては物価上昇分を収入の伸びでカバーできていないし、イケイケなのは大都市のごく一部だけで、地方都市は疲弊しているのが実情だ。
「無一文でも借金がなければ金持ちに近い…」フランスの諺だが、日本では無一文は裏技を使わないと借金できない(笑)
来月には美味しいワインがまた飲める季節となるが、さすがにケセラセラのお国柄で、「モノは取りよう、考えようだ」という前向きな姿勢には拍手したい今日この頃だ。

私自身、久々のブログアップである。
最近どうもパソコンに向かうのが億劫になってしまったと反省しきり・・・
貧血が進んでいるせいか、十分に睡眠をとっても疲れが抜けずに朝を迎える。
気持ちが歪んでいるのかも知れないな~
これ以上バイタリティに自信がなくなったら注射をしてもらおうかとも思っている。

東京の親父は取り敢えず心臓手術に成功し緊急性が薄れたため一旦帰宅しているが、今度は肺の治療に入るため来月早々に再入院が決まったようだ。
主治医からは肺はCOPDから梗塞を起こしており、かなり良くない腫瘍もあると聞いている。
高齢でもあり、患部を切りまくって全治を目指すというより、いかに苦しくないようにもたせるかという選択がなされると私は思っている。
本人は事態を分かっているのかいないのか、結構あっけらかんとしているのが救いといえば救いであるが、、、

「死ぬことなんか怖くはない。結局どこでどう死のうとも死は自分に属してない(死んだ後のことは自分自身では知りようもない)のだから、死ぬ瞬間まで生きればいいんだ」みたいな格好いいことを言う人もいるが(多分私は言えないな~)。。。
実際、私はその期に及んでそんな単純な思考では済まされないと思っていたが、親父はもっと単純だった(笑) ただ一言、「考えてもどうにもならんことは考えない!」
う~ん、明快と言うほかはない。。。

精神医療に「認知療法」という治療法があるという。
人間はモノの見え方、事態の受け止め方の「歪み」によって精神が壊されていく。
その歪みを正し精神を治癒するというのが認知療法だ。

大病を患い絶望的な事態になれば、誰だって悲観し大なり小なり歪んでくる。
大きな病院にはそういった面をサポートする部署が必ず設けられているが、親父はまだその段階ではないか…
結局、何事もできるだけハッピーに捉えて納得してこそ、持てる力以上の力を(例えば体力でも免疫力でも)発揮できるし、何より気分的に楽になれれば、本人も周りに対しても良い時間が過ごせるはずだ。

人間は専門家や薬の力を借りて歪みを取り除いていくのだが…犬や猫などの動物は決して絶望しないらしい。 
自分がこの世から消え去るのも、愛するものの死を嘆き悲しむのも良くも悪くも人間ならではだが、どちらが上等かはともかく、すべてを静かに受け入れる彼らの姿に学ぶことができれば、それこそ人智と呼べるのかもしれない。


モノは考えようで楽にもなれば苦しくもなるもんだ…
親父からのメッセージだろうな~ 秋の夜長、そんなことを思いながら・・・
気分転換に外で一杯・・・ひんやりとした秋の空気が心地酔い~

SOSで上京・・・

2014-09-07 21:21:01 | 日記
 いくら普段は「元気でやってるから心配しないで」と言われていても、80を過ぎた高齢の両親のいる身にすれば、潜在的に絶えず心のどこかでは気にかかってしまう。
当然のことか。。。

離れ離れで生活している高齢の親を持つ子は、誰もがそんな思いを胸に生活していると私は思う。
もう高齢なので何があっても仕方ないという覚悟みたいなものはあるが。。。
しかし、ある日突然、とんでもない事態になったという連絡が舞い込むのは嫌だな〜と誰もが思っているはず・・・

今年で84歳の父親は山登りとお酒や美味い物、カラオケが好きな元気いっぱいの老人だ。

艶話も大好きで、私も見習いたいぐらいの元気さだったが、年には勝てないというのか、昨年来、肺気腫から肺梗塞を起こし検査検査の日々だったようだ。酸素の取り込み量は健常者の半分ほどだから、かなりしんどかったはずなのだが…
しかしその検査のおかげでとんでもない爆弾が見つかり、即入院となったのが先月25日。
地元新宿の総合病院である。。。

PCの画面では心臓に血栓が、それも親指大のものが右心房でユラユラと動いている・・・
院内では絶対安静でどこに移動するのも車椅子生活。。
実際はよく無事でいてくれたものだ!というほどの重症だったらしい。

父親からもどうしても手術前に会いたいと言われて、「何を弱気な」と思いつつ私は9月1日から急遽実家に帰参することに・・・

家内の到着した9月3日には、右心房からその巨大な血栓というか、肉片を除去する手術が行われた。切除された実物を見てビックリ仰天した。暗紅色で長さ30ミリ、厚さも10ミリはあったか。

10時半に手術室に入り、ICUに運ばれるまでおよそ5時間ほど。開胸手術で心肺を止めての手術であったが、親父の心臓は若かった。執刀医は体力も骨の強さも80オーバーとは思えないと驚嘆されていた。
歴戦の外科医も経験のない症状だという話で非常に危うい気持ちもあったが、無事に手術は成功したのである。血栓は小さな根っ子があってそれが右心房内から生えているような恰好だったため飛ばずに済んだということだ。

気丈に振る舞っていた年老いた母を置いて帰るのも多少の「後ろ髪引かれ」はあったが、、、
そこは仕方のないこと。私たちにはそれぞれの生活がある。
術後順調ならICUから2,3日で出られるとの話だった。
翌日、再び病院へ。。。術後24時間経って父親は前にもまして元気そうだ。
酸素マスクも外されて、話す言葉もしっかり分かった。
家内の声にだけは握手や笑顔で応対して相変わらずの親父だ(笑)
安心して大阪に帰ることにした。

でも、今後は肺の病状も気になるし、これまで以上に頻繁に上京することは間違いないだろうな〜という予感がするのもまた確かである。

それにしても、90歳、84歳、83歳、81歳…この歳まで我が家と家内の両親がみんなボケもせず健在であるなんていうこと自体、先進医療が行き渡る今の世の中にあっても奇跡みたいな話なのだから、本当に感謝しなきゃな~、、
ぼんやりそんなことを思いながら韓流で名高い病院最寄り駅、新大久保から帰路についた… 
ここは、日本??昔の面影はますます消えていたな〜と一抹の寂しさはあったが、手術もうまいこといったし、しっかりお土産を買ってから改札をくぐった(笑)。。。

しかし、元気なお年寄りたちを間近に見ていると、率直に言ってあと10年も20年も生きながらえそうで…
そいうスパンになれば、満身創痍の私の方が一足早くあの世に召されてしまうのではないかという親不孝な危惧も、いよいよ現実味を帯びてくることになるな~。。。