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有松絞り

2011-04-14 | 東海道歩き
有松は、東海道知立宿と鳴海宿の間にある「間の宿」です。

昔から有名な「有松絞り」はここの特産品。

絞り染めを経験したことのある人ならわかりますが、ものすごく・・・もんのすごーーーく骨が折れる作業です。
ワタシは中学の時にうっかり入ってしまった「手芸部」という必修クラブ(授業の中に組み込まれているクラブ活動)で経験させられました。
いや、経験させていただきました。絞り染めてぬぐいを作りました。

図案を考え、絞り中心の色を先に染めておいて絞るところを糸でぐるぐる巻きに、ものすごく固く巻いていくのです。
チョットゆるいと先生に「やり直ししなさい」と言われ・・・。
根性無しの中学生は「もういやだ!」と根を上げたくなったもんです。
できあがっても、当時日本文化にも美しいものにも興味のなかった私は感動も覚えず、家に持って帰って母にあげちゃいました。
母は「綺麗だねぇ、素敵だねぇ」と褒めてくれたのに、私はそれを見ると、あのちまちまとした作業が脳裏に蘇ってきてしまって目をそらしてしまうという、とんでもないひねくれ者でした。

今でもその絞り染めは母によって一部とって置かれています。一時期は弁当包みの風呂敷にもなっていたのですがちょっとボロくなってしまい、ぼろぼろになった部分は捨てて、生きているところだけ小さめのハンカチになってます。よくもつなぁ(^^;30年近いぞ。

そんな私も大人になるにつれて日本の文化が好きになり、美しいものは「綺麗だな」と素直に思えるようになり、そして東海道歩きで有松の町を通る時にはウキウキしてしまいました。
古くからの家のつくりをそのままに保っている町並み。

今でもいたるところに「有松絞り」の製品や生地を売る店が立ち並ぶ。
東海道をひたすら1人で歩いていて、ここへ来ると急に女性たちで大賑わいになるので、大きなリュック姿の私は戸惑うばかりです。
あまりに人が多いので、「井桁屋」という店にササッと入ってササッとお土産を購入して、ホントにさっさと出てきてしまいました。
平日なのにあの賑わい。う~む、もうちょっとゆっくり見たかった(^^;

有松しぼりにはいろいろな絞り柄があり、各家庭によって絞りの技術が受け継がれてきたそうです。
本当は「有松・鳴海絞会館」を見学したかったのですが、この日の歩行距離は20キロ以上の予定だったので、また改めて訪れようと思いました。

有松へのアクセスは、静岡からはJRで豊橋駅まで行き、豊橋駅から名鉄名古屋本線に乗り換えて有松駅まで50分ぐらい。

反物をすべて絞り染めで、というのは素人からすると気が遠くなる作業。
しかし職人さんの手にかかるとお手の物、とはいうものの、やはり大変なことです。
▼これぞプロの技!
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