とある何でも屋スタッフブログ

何でも屋スタッフ発信。
業務の一員としてではなく超・個人的なブログ。

風邪をひいたら

2012-01-31 | ひとつまみの情報
先日は風邪の予防法についての記事を書きましたが、今度はそれでも風邪をひいてしまったときにどうすればよいか。
身体のことは未だ無知のクセに、身体の声を少し聞けるようになった桐井の「風邪の対処法」です。

数年間施術を受けているワタシは、以前に比べて驚くほど風邪をひかなくなりました。
以前はすーーーぐ風邪ひくし、熱出るし、インフルエンザも感染するしで、マスダカイロより前の職場ではしょっちゅう欠勤していた自分です。
今は無遅刻無欠勤皆勤賞~!
しかしどんなに自己管理しているつもりでも、何かの拍子にひいてしまうこともあります。

ではどうすればよいか。

風邪をひいたら一晩で治す!!

それにはまず一番大切なこと。

「体調がいつもと違うことをすばやく気づく」
大抵の人が「カゼかなぁ」と思いながら何日か放置してこじらせてます。
それが感染でなかったとしても、アレルギーでもカゼでもどちらでもよい、とにかく体調の変化に気づいたらその時点で鼻水でも痰でも、出たものをティッシュに出して、そのティッシュを直持ちしてゲートポイント刺激を何べんもするのです。

同時にしなくてはいけないのは、
「甘いものやアルコールを一切断つ」
ワタシはそんなに「甘いもの好き」ではないというか、甘いものを多く分解できる体質ではないので簡単にできます。
しかしお煎餅Loveなので、そこは気をつけます。うっかり買わないように(^^;
あ、甘いものっていうのは果物も当然入ります!
ビタミンCを摂取しようなんて考えたらいけません。

「味噌汁でも飲んで、早寝する」
塩分も取れるし胃に負担かけないし、丁度よいです。
あとはとにかくたっぷり睡眠をとります。
「あれもしなくちゃ・・・」ということは治ってからにしましょう。

何もかも捨てて、ひたすら寝ます。

あ、寝る前に自分の尿をティッシュにつけてビンに入れ、ゲートポイントを刺激するのは忘れずに。そして途中で眼を覚ましたら再びできるように、プレプレと共に枕元においておきます。

以上です。
シンプルだけど確実に早く復活できます。
これが"施術に対しての素人&門前の小僧"、桐井の復活術!

皆さんもやってみてください。
くれぐれも早めに気づくのが第一ポイントですよ(^^)

DVD予約♪

2012-01-22 | 楽しみ
Amazon.co.jpをチェックしていたら、この間から「はやく発売されないかなー♪」と楽しみにしていたDVDが、ついに3月発売されることを知りました(^^)
なんのDVDかといいますと・・・・



これですっ!↓

三遊亭小遊三「提灯屋」「文違い」 [DVD]
出演:三遊亭小遊三
販売元:テイチクエンタテインメント


ワタシは落語が大好きなのですが、中でも小遊三さんはもう格別です!

テンポが良い。キャラが一人一人イキイキしてる。何度聴いても吹き出し笑いをしてしまう。
と、三拍子揃っております。
小遊三さんの落語を観ていると、周りの様子が容易に頭に浮かんできます。
一人一人の顔がまったく違う人に見えるし、女の人をやらせても「可愛く」感じてしまうのが不思議なところです。

小遊三さんのこの「小遊三の会」DVDシリーズは全て持っております。
三遊亭小遊三「船徳」「宿屋の仇討ち」 [DVD]
出演:三遊亭小遊三
テイチクエンタテインメント

三遊亭小遊三「野ざらし」「蛙茶番」 [DVD]
三遊亭小遊三
テイチクエンタテインメント

三遊亭小遊三「厩火事」「蒟蒻問答」 [DVD]
三遊亭小遊三
テイチクエンタテインメント

三遊亭小遊三「付き馬」「百川」 [DVD]
三遊亭小遊三
テイチクエンタテインメント

CDも少し持ってます。ワタシのウォークマンにも入れております。

今日も昼休みにウォークマン聴いていて、患者様がクリニック内におられたのに、
ついつい一人で吹き出し笑いをしてしまいました(^_^;←不審
何度も聴いているのに、同じところでいつも笑ってしまうのは何故なのでしょう。

・・・とまあ、いつも笑うことばかり考えてる桐井ですから、気持ちよく笑うためにお金をかけてしまうところもあります。
今行きたいのは寄席です。
新宿行きのバスに乗って新宿末廣亭に行ったこともありますが、これもなかなか贅沢な楽しみなので、滅多にできません。

歩きたいしJazzライブも行きたいし寄席も行きたいし・・・。
世の中は魅力あることだらけで、困るときがありますね(^^;

でも笑うって、身体にいいのだと本当に実感します。笑うのにも体力がかなり必要ですが・・・。
たっぷり笑うと、心地よい睡眠が得られるのだそうですよ。
だから寝付きが悪い人は古典落語のDVDを観て、大笑いしてから布団に入るのもいいでょうね。
(あくまでも笑うことの出来る体力のある人向けですが)

それに落語は、昔の文化に触れることが出来るので大変勉強にもなります。
上記のDVD「宿屋の仇討ち」も、東海道神奈川宿が舞台です。
しかもお伊勢参りからの帰り道、河岸の三人組が出会うドタバタの噺です。
う~む・・・また街道歩きが楽しみになってきました。

三度目の正直【箱根八里】西坂編

2012-01-18 | 東海道歩き
▼2011/12/30に歩いたルート


さてつづきです。
5時間も東坂にかけてしまい、10時すぎに芦ノ湖畔を出発したワタシは、残り半分を歩くためにちょっと急ぎ足で三島へ向かいます。

元箱根の杉並木を駆け抜け、関所を破り(^^;一気にそのまま!
・・・とはいかず、やはりきつい下り坂を前に、雲助だんごとお茶のセットを食べて休憩しちゃいました(^^)
しかしゆっくりはできないので、食べ終わり次第すぐに歩き出します。
甘酒同様、久しぶりに食べた甘いものでしたが、あっというまに消化してしまうこの歩き。
あと16キロ!たかが16キロ。されど16キロ。

道はにぎやかな通りとは再び離れ、あまりひと気のない旧道へと入ります。
ここで目立つのは駒形神社。
記事に載っている写真はすべて、クリックすると大きくなります

駒形神社境内には「犬塚明神」があります。
昔街道を整備するにあたり、箱根の集落にはある問題がありました。
狼が出没しては旅人を襲うことがあったのだそうです。
問題を解決するために村の人々は幕府にお願いして唐犬を二匹連れてきて、狼を退治することに成功したのだが、その二匹の犬も力尽きて死んでしまったとのことです。
村の人々は二匹の犬に感謝して丁重に葬り、祀ったということです。

さて、この駒形神社のすぐ後からはまた石畳の旅が始まります(^^;
まずは【向坂】
まだまだ箱根の観光地に近いせいか、最初は登りやすいです。
しかし途中から石がごつごつしてきて一気に歩きにくくなります。

【赤石坂】


【釜石坂】


【風越坂】


【挟石坂】箱根峠にかかる坂です

あ、坂を撮るの忘れた・・・が、問題はそこじゃない。

同じような風景ばっかりだぁっ (^^;

そして道は箱根峠に差し掛かります。ルート地図を見ると一番標高の高いところがそう。・・・かな。
また国道へ出て歩きやすい道を行きます。
道の駅箱根峠があるのですが、今回は先へ進みたいと身体が申していますので飛ばします。

その後は、無事に静岡県入り!
いやいや、そんなんで安心してはいけないのです。なんせここからが長いのです。
旧道は再び国道から離れて、すぐに石畳となります。

【甲石坂】
いつも何故かここから、急に勇気がなくなるワタシです。今まで石畳で出会う人は少なかったものの、それでも近くには人がいっぱい居たものです。(自分からは見えなくても国道にいるとか)
しかし、西坂となると急に周囲から人の気配は消えます。こちらは人気がないのです。
まったくの1人・・・。ち・・・・ちょっとコワイ。
なんせ、こんなです。

昼なお暗き杉並木♪・・・ではなくて笹トンネル。
ここを歩いているのは自分ひとり・・・と思うと、「怪我しませんように」というのと「モンスターが出現しませんように(そんなものは出ない)」という思いが交錯し、「こんらん」状態です。(@_@;←こんな顔になってます

この恐怖に立ち向かう方法はただひとつ。

走るっ!!

ということで安全なところは時々小走りで進みます。
一度車道へ出て、また石畳に入ります。ここに「かぶと石」があります。

兜をふせたような形をしているから「かぶと石」という説と、もう1つ。
豊臣秀吉小田原征伐のとき、ここに兜をかけて休んだ場所・・・などと云われていますが・・・本当かどうかわかったもんじゃありません(^^;
街道沿いにはそーいうのが多いのです。
誰々が座った石とか対面して話をした石だとか、誰々が鎧をかけた松だとか、誰々がもたれていた松だとか・・・。
事実は今となってはわからないのです。
でも、いいのです。そうであってもなくてもきっと・・・
言ったもん勝ち!

三島の石畳は晴れの日限定で歩きやすいです。
【石割坂】

【石原坂】には「念仏石」と呼ばれるものがあります。
 
念仏石と呼ばれる大きな石の前に、「南無阿弥陀仏 宗閑寺」と刻まれた石碑があります。
行倒れとなった旅人を、近くの宗閑寺で葬り、ここに石碑を建てたものと思われる、とあります。
今でこそワタシは1人で歩いて楽しんでますが、昔の旅人は本当に帰ってこない人となる場合が大変多かったのです。
恵まれた時代に歩けることを感謝します。

ここは多分【大枯木坂】です。

【小枯木坂】には雲助徳利の墓があります。

多くの人に愛された、雲助の親分格であった方が眠っております。
たぶん、この小枯木坂の辺りで一度リュックを下ろし、中に入っているアナログ一眼レフを出したのではなかろうかと思いますが、このような写真がありました。
本当にここかどうかはわかりません(^^;でも、やっぱりいいところです♪※・・・と思ったら全然ちがいました(^_^;)この写真は芦ノ湖近くの杉並木でした!

この後、山中というところを歩きますがここには「山中城跡」があります。
今回も歩行距離が長いので見学はパス!です。
いったいいつになったらワタシは山中城跡に行くのだろう・・・。

そしてちょっと平らなところに出ますが、「富士見平」という所です。
松尾芭蕉の句碑もあります。

ここから見る富士山がとっても素晴らしいから「富士見平」と名がついていますので、ここからの富士山を撮ってみましょう♪


半分雲に隠れてるぅぅ(T-T)しかもまた傾いているぅ
※ここは「平」といえどもちょっと傾斜のあるところなので、ワタシもそのまま傾くのです(^^;
芭蕉先生の句も「霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ 面白き」でした。
芭蕉先生も富士山が見えないときにこの句を読んだのですね(^^)
それから比べればワタシの時は見えているほうなのでしょう。しかし富士山が見えなくとも、ここからの富士を心に思い描くという楽しさを詠んでいます。
さすが芭蕉先生!
いろいろな句を拝見することのある東海道中ですが、芭蕉先生の句って実に前向きでユーモラスで、ときどき「ぷっ・・・」と笑っちゃうのもありで大変楽しいです。
頭のやわらかい人だったのでしょう。

そして【上長坂】です。

石畳の向こうに車道が見えます。
時々旧街道は途切れて車道を横断したり合流したりします。
夢空間と現実を行ったり来たりする瞬間でもあります。

やがて見えてくるのは笹原一里塚

今の旧東海道からちょっと奥ばったところに一里塚はあります。

このあと、ものすごい級の急坂、【下長坂】です。
7月の写真しかありませんが、これです。

別名「こわめし坂」といい、お米を背中に背負ってるとあまりの急坂で汗をかくのでお米がふやけてこわ飯になっちゃうよっていう坂です。

その先、三ツ谷新田の辺りかもしれないですが、富士山の雲がだいぶ晴れてきました。

も・・・もうちょい雲さん、横によけてくれたら嬉しいな(^^;
まあ、多くは望むまい。じゅうぶんじゅうぶん♪

このあと、【小時雨坂】【大時雨坂】【題目坂】【臼ころげ坂】と下ります。
六地蔵です。六体以上ありましたが、六地蔵です。
新年に向けて、真新しい帽子と前掛けでした。すべて手編みです。
素晴らしいです(^^)


この道の先に「箱根路」記念碑がありました。

そしてようやく「錦田一里塚」です。

路の両側に塚が残っている、今となっては珍しいものです。
しかし一里塚の役割って、こうして歩き旅をしているワタシには非常に重要なのですけど、普通に生活していたら全くといっていいほど、今では用の無いものかもしれないのが・・・・ちょっぴり寂しい。
こうして国指定文化財として残してくれているので、旧道ウォーカーは楽しめますが、ワタシも東海道歩きをしていなければ興味も示していなかったかもしれないです。
でもやっぱり旧道がどんどん潰されて名残の松さえ伐採されて住宅地になってしまったり、線路にさえぎられたりと、旧道が「邪魔物扱い」されていることを知るとちょっと残念です。
「昔はこうだったんだよ。これはそのために大切なものだったんだよ」と、次の世代に言葉で、絵で、文章で伝えていかなければ・・・と思います。知っている限りの知識でも構わないと思うのです。
自分は歩いて、こうやって時々ブログで語ってるだけですが(^^;

このあと、歩道が石畳調になっている【愛宕坂】
十分歩きにくいです・・・。地元の人はここを転ばずに歩けるのだろうか、足の弱い人はどうしているのだろうか、自転車で通る人は大変ではないのだろうかと、よけいな心配しちゃいました。

そして、ついに
新町橋!
なにが「ついに」かというと、ここから三島宿なのです!!
さらに新町橋は富士山眺望地点なのです。
それではここからの富士山を撮ってみましょう。




お約束・・・_| ̄|○
ワタシは富士山の雲が晴れるように、箱根の西坂を下りながらときどき「I Can See Clearly Now (←Youtubeが開きます)を口ずさんでいたのですが・・・力及ばず(^^;
それでもまあ、とにかくとにかく三島宿♪
たしか15:30ぐらいに三島宿辺りに到着しました。
小田原から歩いて10時間ちょっと・・・やはり歩くの遅いですねぇ(^^;

あとはスタスタ(実際はトボトボしてたかもしれません)歩いて三島大社に・・・立ち寄るつもりも今日はなく、夕飯のために東海道沿いのたこ焼き屋にてたこ焼きを買い、さっさと駅に向かいました。


駅に向かう途中で三島のきれいな水に癒されてました(^^)
しかし、あまりにお腹がすいていたせいか、午後4時ごろ三島駅のベンチでたこ焼きをほおばるワタシの姿があったのです。

とにかく達成できました(^^)、歩けました、32キロ。
本当に箱根越えは八里だったのです。これでやっと昔の人の標準歩きに追いついたのです。
昔の旅人は一日十里歩くのが平均的でした。しかし、箱根の坂はきつくて今と比べたら比べ物にならないぐらいの悪路で、八里歩くのがやっとだったのだそうです。
本当に昔の人は凄いなぁ・・・一日十里・・・歩けません。
まあその距離は「宿泊費をいかにおさえるか」ということで、なるべく歩行距離を伸ばしていたのですけどね。

さてさて、寄り道もせずにワタシが駅に向かった理由は別にあります。
実はこの日、青春18きっぷで名古屋へ向かうつもりだったのです。名古屋に宿をとってあるので、翌日12/31は「三重県鈴鹿市から伊勢街道歩きの続き!」をするつもりだったのですねぇ(^^)♪
チェックインが11時までのホテルだったから少々焦り気味ではありましたが、どうやら間に合いそうです。

ということで、この後普通列車の旅に切り替えたのでした。
しかし年末の混雑の中でしたので、三島駅から草薙駅まで痛い足をひきずりながら列車の中で立ちっ放しなのでした


今回は坂の名前をフル出場(多分)させて箱根の東海道を紹介しましたが・・・いやー読んでいてもあんまり面白くないなぁ(^^;
でも、ふだん乗り物に乗って移動している少しの区間でもいいです、歩くことができる方は少しでも歩いてみましょう
歩いてみた事の無い道を歩くとたくさんの発見があって、なんだかハッピーなのです。
近所をいつも自転車で通っていた道を歩くだけでも思わぬ発見がありますよ(^^)
○○街道という道は昔からの道がほとんどですから、そこの旧道(ときどき今の広い道からはずれることもあり)を発見するのも楽しいです。
その後のご飯も美味しくなります♪(^^)

三度目の正直【箱根八里】東坂編

2012-01-12 | 東海道歩き
マスダカイロ始まって以来の長い連休をいただきましたので、2011/12/30、今度こそ三度目の正直で

箱根八里越えしてきました。

一度目の挑戦は2011年7月末。
天気予報は「曇り」でしたが、途中から見事に
ただでさえ滑りやすい石畳で3回も転倒し、お尻を強打してリタイヤ決定。
その時の記事は→こちら

二度目は11月中旬。紅葉の箱根を期待したのに天気は見事に大雨
しかもあちらこちらで被害が出る、電車は止まるの大雨でした…。
この日は結局「箱根登山鉄道の旅」となったのでした。




そしてついに三度目の正直!
何故そこまで箱根八里越えにこだわるかというと・・・このままだと中途半端なので気が済まないからですっ(@_@;)

前日の夜に小田原入りして一泊し、翌朝5時過ぎにホテルを出発。
午前5時過ぎ発ですから、真っ暗な中をテクテクとひとり歩いていきます。
当然ですが、最初の一時間半は景色は見えないわけです。だから写真もなし。
ようやく明るくなってきたのが箱根湯本のあたりでした。

▲右端の、地面から湯気が上がってくるこの風景は「温泉地だなぁ~」と実感させられます。
・・・・箱根でお風呂入ったこと、まだ一度もありませんが!
しかし箱根の温泉地はいつも人でいっぱいなので、いいのです。
ワタシはいつもいつも、汗臭いまま箱根を越すのです♪

さて、箱根の芦ノ湖までの坂を「東坂」と言います。
ここから出来る限り箱根の東坂のを紹介していきますが・・・あくまでも自己満足ですから(^^;
第二弾は箱根~三島の「西坂」を紹介しますね。えぇ・・・自己満足です。

まずは湯本の一里塚跡と、猿沢の石畳。


石畳から国道へ出て、しばらく歩くと
次は石畳ではない【葛原坂】

この葛原坂、暑い頃には本当に葛の花がいっぱい咲いていたところでして、昔から葛がたくさんあったところだというのがわかります。

←これは初めて箱根を訪れたときの「葛原坂」に咲いていた葛の花。 ピントが甘すぎてよくわからないという(^^;

今は旧道が存在しない【女転し坂】は石碑だけが残るところ。

かなり急な坂のため、昔馬に乗っていた女性が落ちて亡くなってしまったことが坂の名前の由来。(写真無し)
今でもこの辺りはものすごい急坂でヘアピンカーブもあるので、道路を車がうなりながら登っていきます。
歩いている者は道の向こう側に渡らなくてはいけないところなので、結構緊張しながら、そして排気ガスを浴びながら登っていく危険なところです。

次に【割石坂】。ワタシが一番歩きやすいと思っている坂です。

本当に「割った石」っぽい石が敷かれているのです。
ところどころ「江戸時代の石畳」が残されていて、「何百年も前の人たちがこの道を歩いたのだなぁ・・・」と思いを馳せることができます(^^)

また国道をしばらくいくと地味に石畳の入口が見えます、【大澤坂】

流れている小川を板橋で渡り、緑色に苔むした石畳が美しいと評判なところ・・・・ってソレ、
石畳が苔で滑るってことじゃん(@_@;;
たしか7月に歩いた時も雨でしたから滑って滑って先へ進めず、どうにもならなくて立ち往生したのがここ大澤坂でした。

でも今回は雨降ってないから大丈夫!!
・・・と思ったのもつかの間、なぜかここの石畳は天候に関係なく湿っていて、やはり滑ってすべってコケそうになること数回。
当然写真を撮る余裕もありません。
息を切らしながらこの坂を上りきると、昔の「間の宿」(宿泊はできないが休憩できる)であり、現在は「寄木細工」の工房やお店が立ち並ぶ「畑宿」に到着します。
↓工房にこのようなものがディスプレイされてた(^^)
東海道五十三次なのです♪
畑宿の一里塚。小田原から12キロ地点ぐらい?
ここで朝8時前。

まだまだこの日の行程の1/3ぐらいしか歩いてません。チャッチャと先へ進みます。
畑宿をすぎるとすぐに石畳に入ります。【西海子坂】
ここの坂は長く感じます。一旦畑宿で気が抜けるからなのでしょうね(^^)
余裕がなくなると写真もなくなります。
←石畳の下を走る道路が箱根新道。なんとも不思議な感じです。


再び国道へ出るとヘアピンカーブだらけの七曲り。車の人は大変だ。
徒歩の人は車道はらっくらく(^^)♪しかし、歩道はこの後、
恐怖の【橿木坂】!かしのきざか
ここ、石畳ではありません。では何が恐怖なのかというと
怪談です!・・・ちがった階段なのです。
階段がずっとずっと続くのです。
登りきってもまた階段。息が切れてもまた階段
登っても登っても階段なのです!!もうそのまま階段で天国へ行っちゃうんじゃないかと錯覚しました。
・・・夏は元気だったので(夏オンナ)一気に上ったのですが、なぜか冬は息が切れます(^^;
またもや余裕が無かったため、写真はありません。デジカメ動画はありましたが、階段しか写ってませんでした。

ここが正念場でございます。この階段を上りきったところで道が分かれます。
1つは車道側へ出る方、もう1つはまたもや石畳!
車道へ出れば「見晴らし茶屋」があります。(しかし8時台のこの時間に見晴らし茶屋はやっておりません)
当然石畳に行きます。・・・・が!息が切れているのでとりあえず休憩です。
ふーーーーっと2-3分ベンチで休憩。

休憩終わり!またもや歩き出します。

ここから先がまたまた長くて辛い石畳の【猿滑坂】
なんせ「猿でさえ滑ってしまう」というのが坂の名前の由来っつーくらいの坂。
あまりの辛さに写真がありません。2010年9月に歩いた時もそうでした。一番辛いと感じるのがここです。
そしてどうにかこうにか登りきって車道に出ると、待ち構えているのがこの階段(猿滑坂つづき)


ゲッ!Σ( ̄Д ̄;)橿木坂リターン!?
それでもなんとか登ります。もう汗だらけですが、箱根の空気は寒い。
汗をいっぱいかいているのに手袋さえ外せない寒さです。帽子のてっぺんも、湯気が出ていたのか濡れてます(^^;でも雪降ってなくて幸いでした(^^)

この辛さに耐えるには、この先待ちかまえている「甘酒茶屋」に思いを馳せるしかありません。
「ああ・・・・甘酒茶屋のいそべ餅が恋しい・・・」
と思いながらサクサクと歩いていくとやがて国道に出ます。

ついに【追込坂】
ここまでくれば甘酒茶屋は目前です(^^)もう頭の中は甘酒といそべ餅
こうなってくると足取りは軽いものです。
・・・と思っている間についに甘酒茶屋!!

先ほど幻にまで見た「温かい甘酒といそべ餅」を注文して座敷に上がります。
ここの甘酒、砂糖を一切使用していない甘酒です。
そしてとにかく美味い!
交通手段は何でもいいですが、箱根へ行ったら絶対立ち寄ってほしいところですね(^^)
でも徒歩だからこそ、ここのありがたさが身にしみるわけですが。
この時点で午前9時過ぎ。なにしろこの甘酒茶屋は朝7時からやっているという、大変大変ありがたいところなのです
昔の古民家そのもののつくりで、座敷には囲炉裏もあります。
ほとんどのお客さんはストーブつきの土間の席に居ましたが、歩き人は足を休めるために靴を脱いで座敷へ直行です。
しかし、土間の席とは違い、座敷の部屋は大変冷えるので、囲炉裏のすぐ近くでも寒いです。そして囲炉裏の煙でもっくもく!
この囲炉裏の煙は、おそらく甘酒茶屋での冬の風物詩ですね(^^)

煙も寒さもワタシは一向に気にしないので、いそべ餅と温かい甘酒をいただくのです♪
でも食べている途中で換気のために座敷の障子(外へ続く障子)が全開になりましたが

さて、食べたらすぐに出発です。

甘酒茶屋のすぐ裏から続く坂は【於玉坂】
「猪出没注意」の看板が立っているのがここです。チョットびびりながら歩くも、すぐに忘れる能天気なワタシ

さらにその後またもや写真を撮るが余裕がなくなり、続く坂は【白水坂】
その後はなんとなく温泉地に宿泊していた人たちが散策が訪れるようになる坂なのか、人と出会うようになる【天ヶ石坂】
←写真は7月のコケまくった時のもの

▲この右の写真の画面右側、大きな石が「天蓋石」と呼ばれるそうで、それがこの坂の名の由来となったようです。
このあたりから石畳も妙に歩きやすく整備されているようになります。ありがたいことです。
たぶんすれ違う人たちは「街道歩き」の人たちではなく、普通に「観光客」ですので、足元は普通の靴だったり、ブーツだったり、かかとのある靴だったり(^^;
その靴でコケだらけの石畳は無謀ですので、先に石畳の旧道を整備したのでしょうね。

この後ついに【権現坂】
芦ノ湖までの最後の坂となります。芦ノ湖も時々見えます(^^)


芦ノ湖はゴールではなくて「中間地点」ですが、とりあえず一段落と休憩ということで、足取りがまたもや軽くなります。

で、この権現坂をちょっぴり小走りで駆け抜け、杉並木も駆け抜け、ついに到着した芦ノ湖!
今までここで空が晴れていた試しがなく、芦ノ湖の向こうの富士山を見られたことはありませんでした。
が、この日はついに

ついにちょこっと見られました!!
この後すぐに富士山は雲に隠れてしまい、芦ノ湖とセットの富士山はこれで見納めでした。
さて、ここ芦ノ湖では写真撮影とトイレ休憩だけをすませ、すぐに三島へ向けて出発です。

この坂の名前ですが、箱根の旧東海道を三度も歩いていて、やっとで重要であることがわかりました。
なにせ昔からある坂の名前です。歩きで箱根を越える旅人は昔は地図さえありません。
坂の名前で、今自分がどの辺りかを知ったのではないでしょうか。

前回も今回も、ワタシはそういう思いをしました。
「まだ大澤坂かあ」「やっと猿滑坂まで来たか」「ああ、追込坂まで来た、あともう少しで休憩だ」
「権現坂だ。芦ノ湖まではもうちょっとだ!そこでまた一息つくから頑張ろう!」
坂の名前に色がついているかのように、今どこにいるのかわかるのです。

この日歩いた三島までの全ルートを「ルートラボ」▼にアップしました。


なんと、後半の「西坂編」に続きます。