とある何でも屋スタッフブログ

何でも屋スタッフ発信。
業務の一員としてではなく超・個人的なブログ。

変り種東海道─広重・国芳・三代豊国

2011-06-29 | ひとつまみの情報
由比の東海道広重美術館へ行ってきました。
今は「変り種東海道─広重・国芳・三代豊国」が展示されています。

ここは由比宿の本陣跡に建っていて、豪華な門をくぐると芝生の広場もあり物見櫓もあり。
茶室もあり(有料)なので眼の保養にもなったりします(^^)
JR由比駅から歩いて数十分ですが、散歩にちょうどいい距離(1.3キロぐらい)なので是非とも歩いて行きましょう(^^)
ただしくれぐれも暑さ、紫外線対策はきっちりですよ。暑さに弱い人は歩いちゃダメですが。
飲み物と塩も忘れずに。

広重はもちろん東海道五十三次の絵師としていわずと知れた人物。
国芳・・・。無知な私は、杉浦日向子先生の北斎を主人公とした漫画「百日紅」に出てくる、いつも歌川国直(豊国の門人)と一緒にいる男の子で、後に有名な絵師となった、としか知らなかったわけです。
ただし、国芳の描いた武者の絵や美人画はよく見ているようでした。その目つきの妖艶さといったら「ぞくっ」ときます。
▼杉浦日向子先生の本も載せておきます(^^)
百日紅 (上) (ちくま文庫)
杉浦 日向子
筑摩書房

百日紅 (下) (ちくま文庫)
杉浦 日向子
筑摩書房


東海道を歩ききった後、この浮世絵展を見たらまた違うのではないかなぁと思いながら行ったのですが、やっぱり違いました。
今回の変わり東海道は、その土地に残されている伝説の役者絵で彩られていたのですが、その土地その土地に残っていたさまざまな伝説、または「東海道中膝栗毛」での弥次さん喜多さんのドタバタなど、歩いたからこそ自分が知ったものがたくさん描かれていたのです。
「ああ、そういえばこの宿場はこうだったね。あの宿場ではあの人が有名だよね。」
とひとりうなずきながら見て回りました。

でももちろん、東海道歩いていない人でも十分楽しめるし、見ごたえありますことを明記しておきます。


由比駅方面へ向かう帰り道、またしても薩た峠を越えていきたい衝動にかられましたが(^^;娘がいたのでやめました。←ニラまれた

由比宿─興津宿、2010年12月に書き忘れた旅

2011-06-18 | 東海道歩き
2010/12/12(日)・・・の日記を書きかけのまま忘れていた!
なのにしつこく書くとはどういうことかというと、このコースは身近な地元歩きとして紹介したいからなのです(^^)

さて、この前日は吉原宿─蒲原宿を歩いたばかり。
でもこの日も晴れていたので、むくむくと東海道歩き欲がわいてくる。

◆冬で富士山が綺麗にみえる
◆休みで、晴れている
◆体力ありそう
この三つの条件が揃うのは次はいつかわからないのである。

ということで、この日は「由比宿─薩た峠─興津宿」である。
(蒲原宿─由比宿はもう歩いているので微妙に飛ばします)
2008/12/31に歩いたから歩かなくていいかな、と思っていたのだが、私は重大なことに気づいてしまったのである。

「宿場から宿場を制覇していない!!」
「しかも一部だが、道間違ってた!!」
これはあってはならない。

制覇しなくては。しかも2008年は興津側から登った、逆ルート。
まだ一度も江戸側から登ってないのだ。
リベンジするしかない。

ということで「JR蒲原駅」から歩きスタート。
歩き出すとあっという間に由比宿に到着する。



▲東木戸跡。宿場の出入り口を「木戸」とか「見附」と言ったりする。惣門と言う所もある。
大きな門があったと思えばいいね。
道の両脇に石垣が組んであって、その上に土塁を築いてあり、その間に木戸があった。夜は閉じてしまう。
道がこのように鍵状になっているのが木戸跡の特徴。車を運転する人にとってはやっかいかもしれないけど、あえて昔の道をそのまま残しているところに感心してしまう。
大名行列同士がかち合わないようにすること、敵に攻められても、もたつくようにという目的があった。
ここを過ぎればまたすぐに本陣公園。

本陣は偉い人たちがとまる幕府公認の旅籠のことで、一般庶民にはあんまり縁が無い。
そして、普段は旅籠(たぶん高級旅籠)だけど、大名行列が重なって本陣がいっぱいになっちゃった時に「本陣」としての役割を果たすところが「脇本陣」。
本陣と脇本陣は、街道沿いに「跡」の石碑が残っていたり、建物が復元されたり残っていたりするので旅の目印にもなるのだ♪





本陣だけあって立派♪
ここの外には馬の水飲み場があるが、現在は野生化した亀が王国を築いている。

見学もそこそこに、本陣公園を出る。
この本陣公園の前には「東海道由比宿おもしろ宿場館」というものがある。
そこの二階は桜えび料理が食べられて、なおかつ海が見渡せるレストラン「海の庭」がある。
もう少し西側に「井筒屋」という蕎麦屋さんもあって、ここは大人気のお店で行列ができているため、入ったことがない。
さて、これから薩た峠に向かうのである。
・・・おなかすいた。←ご飯も忘れて飛び出てきたらしい
飲食店が開いている時間ではないのだ。

幸いなことに由比は漁師の町である。
魚屋さんはいーっぱいあるのである。

で、黒はんぺん購入したのだ。
「そのままでいいでーす♪」
というと、お店の人が
「ああ、食べてくだね(微妙にしぞーか弁)。ほいじゃー切り目入れてあげるよ」
と、ありがたいことに袋をハサミでちょっと切ってくれた(^^)
お礼を言って店を出て、早速もぐもぐ食べ始める。2枚食べたところでベルトポーチにしまい込む。
また後で食べるのである。
由比川を渡る前に「西木戸跡」がある。

ここを見て、普通に由比川を渡っていた私であるが、ちがうのだ。
ここからちょっと斜めの道に入るのが旧道。
旧道にはいると道祖神などもあった。そして常夜灯もあり。

よし、まずは一個目の正規ルートクリア。


そして由比の商店街を歩く。
漁師町である。「桜えび」「しらす」の看板がいっぱーい。
ついでに酒屋もいっぱい。
正雪」の貼り紙が幾度となく私に誘惑をかける。しかし・・・

だがしかし!

これから薩た峠を越えるので温かくなってしまう!!
日本酒好きの私にそれは許せない。(好きなのに下戸)←「速いのにエコ」とはちがう
しかも重くなる。既に重いリュックにそれはまた許せない。
お土産は軽いもので!と決めているのだ。

やがて駿河湾が見えるようになり、倉沢の街並みに入っていく。


今日はやけに自転車の人と会うし、反対側から歩いてくる歩き人にもよく会う。
日曜日だからか。

倉沢も間の宿。
峠の前には間の宿が置かれた。

▲間の宿倉沢の本陣・・・といっても「間の宿」だから宿泊施設だったのではなく大名たちの休憩所ね。

▲こちらは脇本陣。
 

そしていよいよ海がよく見え始める。

漁師さんの船が駿河湾にたくさん出てるのがみえる。海の向こうには伊豆半島がうっすら見えている。
この伊豆半島も、空気が澄んでいる冬でないとほとんど見ることができない。
薩た峠、いよいよだ。


夏みかんの小径♪

薩た峠は柑橘類やびわの栽培がたくさん。
途中でたくさんの袋にはいって「100円」という無人販売がいくらでもある。
2008年に登ったときには柚子が10コぐらい入って「100円」というのがあり、荷物が重くなるのがどうしてもいやだった私は泣く泣くあきらめた。
今回も夏みかんは・・・そんなに欲しくないな(^_^;
荷物が増えるのは何においてもガマンならない。

ということで、夏みかんに脇目もふらずに歩く。
景色には脇目をふる。
あと、立て看板にも。

ここは幾度となく戦場となってきた。これは忘れてはいけない。
絶景が望めるところでもあるが、多くの人たちが亡くなった場所でもある。

あっというまに展望台に到着♪早い。あんまり苦労して登っていないというのに。
駐車場にはクルマがいっぱい。
タクシーまであった。
自分も展望台のぼらせてもらうのだ。

ちょっと富士山ぼんやりしてきたかなぁ。

さて・・・先へ進もう。

またしばらく歩くと、こんどは「清水市(旧)指定眺望地点」という碑が立っていた。

では、そこからの眺めを撮ってみる。

これもこれでいい(^^)

さて、こんどは寄り道せずに下りです。
ものすごーくたくさんの人に挨拶しながら(今回は団体ツアーが多かったからなのか、挨拶しても5組に1組ぐらいしか返事が返ってこない)下る。
線香のニオイがただよってきたら、薩た峠は下り終えである。(下は墓地になっている)
なんかあっという間に終わりました。
難所ではなかった。

昔、ここが難所だったわけは崩れやすかったり、舗装されていないから滑ったりぬかるんだり、落ちたり、ということだから、現在は特に難所ではないんしょ(←またかっ)


そして降りきると寒桜咲いているのをみつけた(^^)


しばらくいくと興津川。川越し遺跡。

興津川も、静岡県には大変多い「徒歩渡り(かちわたり)」の川。
軍事上の理由から、橋を架けることが許されなかった。

興津川を渡り終え・・・ここから、以前の私は旧道を通らずに行ってしまったので、このときは用心しながら旧道を行く。

そのうち、興津の美味しいケーキ屋さん、ラ・ローザンヌが見えてくる。
すると、もうじきに興津宿に到着。

ここで興津のたい焼き屋さん「伏見」に行こうと思い、そこまでテクテク歩いていったのだが、予約注文殺到中で買えなかった・・・。
(この「伏見」のたいやきには、卵は入っていないとのこと。卵アレルギーの人でも大丈夫♪)

こんどは「ずんどう焼き」を求めて少し東側に戻る。
ずんどう焼きというのは、黄金まんじゅうとか、今川焼きとか、大判焼きとか・・・そーゆー焼き物。
お腹がすいていたので、「ツナ」と「小倉」を購入(^^)
歩いた後は格別にうまい!

この興津には、やたらと美味しい店が多い。
「食べログ」の「興津駅 グルメ」にもたくさん載っていたが、どれも既に有名なのだ。
味わってみたい人は、ぜひ由比から歩いてみよう(^^)♪
本当に歩いた後の庶民グルメは最高なのだ!

最後には何しに来たのだか(グルメか?)わからないまま、この日の歩きは終了~。
ポケットピカチュウの万歩計を見ると、22,000歩ちょいでした。

ぽてぽて、てくてく、492km

2011-06-12 | 東海道歩き
2009年12月から、旧宿場から旧宿場まで本格的に歩き始めた「旧東海道歩き」。

私は歴史が特に好きというわけではありません。
でも、江戸時代の庶民の意外なほどの気ままな暮らし(でも、やはり身分の低い民は大変な暮らしを強いられていましたが…)に触れたとき、「ああ、そういうのって、いいよね」と思うようになり、当時に触れる旅がしたくなったのでした。

でも、近場から始めたので、順番通りではありません。
最初は静岡県内、年末年始を使って日本橋~品川。
18きっぷのシーズンには遠出をし、それ以外は県内を歩く、といった感じに進めてきました。
このように「エコな旅」(なるべく交通費を使わないよう必死な旅ともいう)で来ましたから、だんだん静岡県内も歩き終え、遠くになればなるほど大変になっていき、最後には18きっぷシーズンではなくてもとにかく歩く!となってきました。
水曜日にリュックと着替えを持ってきて、仕事を終えたらそのまま普通列車で目的地、または少しでも目的地に近いところへ行って安いホテルに素泊まり。翌日は早朝から出発なんてことも、三重県以西は当たり前になってしまいました。
なにせ歩くのに時間がかかるから朝早くから歩かねばならないし、そうすると新幹線使っても目的地到着には遅くなってしまうしということで…。

そして、6/1-6/2の連休はここでした。

どこじゃ?って?


▲高山彦九郎さんがおります。

▲駅伝の歴史はここがスタートなのです!


▲はいっ!京都三条大橋!!
 ゴールしましたー!!(^◇^)

京都は人が多すぎてちょっと苦手でして、好きな場所でカメラを構える勇気が無く、ついどうでもいいアングルでしか写真撮ってません(^_^;)
マニュアルフォーカスのアナログカメラで撮影しながらのため、しかも超へたくそなため、歩くのにも人三倍時間がかかります。

さて、せっかく京都まで来たので、いかにも京都っぽいところへもちょっと寄り道しました。


▲おなじみ平安神宮

▲歩き疲れてゴール前に休憩もしました(^^;


2009年末の歩き始めは東京行くのさえ怖いと思うほど人混みが苦手だったのに、いつのまにかそれも克服でき、最初は10キロ歩くこともできなかったのに、最後は1日30キロ歩けるようになりました。
ほとんど静岡県を出ることさえなかった自分がウソのようです。

悪天候で余裕の無かった区間や、すごくお気に入りの場所は、娘を連れてもう一度行こうと思案中です。

いろいろな人の協力を得て、この江戸日本橋から京都三条大橋を結ぶ492kmの旅を、無事に終えることができました。
歩くために迷惑をたくさんかけてしまった増田カイロの先生方や、時々ブログを見ては応援してくださる患者様、そして家のことほっぽり出して歩きに行ってるわがままな私を許してくれる自分の家族、旅の途中に出会った色々な人たち、本当にありがとうございました。
旅を通して、無知だった歴史上の出来事も、少しだけ知ることもできました。
相変わらず歴史には弱いけれど、少しずつわかっていけば良いのだと思ってます。

歩く楽しみがわかるようになったので、他にも歩いて行ってみようかな、と思ってます。

自己満足

2011-06-11 | 近況
クリニックにある「ルービックキューブ・アース」。
斉藤先生が雑貨屋で買ってきたものです。

これを待合室に置いておくと、お子ちゃんたちがバラバラにしてくれます。
(大人の方は、遠慮してあまり触りません)

そこでワタシの出番です。


まず一面を揃えます。必ずアフリカから揃える癖ができてます。
一面を揃えるのも、だいぶ早くなって来ました。やっぱり慣れなんでしょうね。
後は側面の真ん中の向きもそろえます。
……ワタシにできるのはここまでです(^^;

後は・・・カラールービックキューブ(一般的なルービックキューブ)の攻略法を見ながら揃えていきます(爆)

でも、攻略法を見ててもかなり難しいです。
ただし、そのうちこれも自力でできるようになるような気がしています。
ようするに、パターンなのですよね。

今は無理です(^^;

ワタシ、はっきり言ってパズルは苦手です。
でも何度もやっているうちに、無意識が働くようになります。
何も考えずに一面を揃えようとするとあっという間に揃いますが、考えながらやってると遅い。
ということは、無意識の自分は答えを知っている。

NSTみたいですね(^^)
(↑NAETにおける筋力検査のこと。無意識の自分に答えを聞く。)

これ、右脳の活性化にかなりいいらしくて「今日は頭があんまり働かない~」という時にあえていじると、その後は調子が良くなります。
嘘だと思ったらぜひルービックキューブやってみましょう♪


さて、これで揃えるのも回数が数えられなくなってきました。
また待合室に置いて、バラバラにしてくれるのを待ちます。
大人の方も、どんどん触ってくださいね(^^)♪
どうぞ遠慮なく!