徒然日々草(改×2)

生きものネタを時々あっぷ。ほぼ昆虫。ときどき植物。たまに背骨のある動物。

ハラビロカマキリ。(とかいいつつヤブガラシの話。)

2004-08-05 13:13:45 | 
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最近は気温も低いし(といっても30度Cは超えているが)明るい曇り空で散策がしやすい。今のブームはヤブガラシ巡り。ある論文によると、ヤブガラシは午前11時と午後3時ぐらいがもっとも蜜を出している量が多く、それはミツバチの活動にリンクしているらしい。大学構内にはニホンミツバチがいっぱいいるし、さぞかし受粉に貢献しているんだろう。しかし、最近の研究でヤブガラシには2倍体と3倍体があるらしく、3倍体は種子をつけないので、蜜は出し損、と言う感じもしないではないが・・・。ちなみに大学構内では2倍体が多い。外は3倍体の方が多いらしい。京都府準絶滅危惧種トモンハナバチがぶんぶん飛んでたり(昨日見た)と、構内はちょっと変なところらしい。(いろんな意味で変なヤツとか絶滅危惧人種とかがたくさん存在するが、それとは別の意味で(^^;)。)

ヤブガラシのもう一つの特徴は、花の蜜腺が露出していることだ。このために、チョウやハナバチのような長い口吻がない虫でもこの花の蜜を食べることができる。なので、ヤブガラシには普通の花にはこないような虫も集まる。その一番の例がスズメバチの仲間だとおもう。昨日のホソアシナガバチもそうだが、昨日はコアシナガバチを見たし、今日はキイロスズメバチがきていた。そして、そんな虫を狙っているのが今日の主役のハラビロカマキリだ。一度こんなカマキリの写真を撮ってみたかったのよー!ヤツは体が大きいし、細いのでなかなかココ!といったところにピントが合わない。そのうえ、黒いカメラを近づけると大抵威嚇したあげくに逃げていくので、なかなか、良い写真が撮れる機会に恵まれなかった。なので、この写真は撮れたのは非常にうれしい。ふつうのオオカマキリとかの方がスレンダーで好きなんだけどね。