目的のもう一つの建物、聴竹居は、地図上で京都から大阪へ向かった、京都駅の左下の辺り。
サントリーで有名な山崎にあります。
かつて、天王山の戦いがあったところとしても知られている場所。
さて、聴竹居。
残念ながら、撮ってきた写真は個人観賞のお約束のため公開不可。
興味のある方はHPをご覧ください。
十数年前にその存在を知ったのですが、当時は見学会が不定期開催でした。
その後、通年見学できるようになったのだけど、
大がかりな修復工事があったり、コロナがあったり。
そんな訳で、行けるときに行かなくちゃと思っていた矢先、
月一の特別見学日とおとなの休日倶楽部の割引期間が重なっていることを知り、
行かない理由がない!ってことで、決行しました。
聴竹居は、藤井厚二と言う建築家が設計した自邸で、環境に配慮した作りになっていることで知られています。
夏の暑さを凌ぐために、床下から涼しい風を取り入れる工夫がなされています。
ガイドさんによると、昭和3年と現在とでは、かなり気候が違うだろうと。
温暖化の進んだ現代の猛暑では、あまり効果が無いそうです。笑
とは言え、至る所に設えられたちょっとした気遣いや工夫の納まり、デザイン、とにかく天晴!
使われている材料も、いちいちため息が出る代物でした。
例えば、赤松の竿縁、竹や杉の網代張り、照明器具、仏壇の設え、傘立の配慮、台所の造作。
一緒の見学者の方たちと、写真を撮りながら、「きりがないね」と。
話によると、ご実家が相当な事業をされていたらしく、聴竹居は3軒目(あれ4軒目だったか?)なんだとか。
財と才に恵まれてたってことなんですね。
こちらでも、最もいい時期は紅葉の頃とのお話でした。
ガイドさんや他の参加者の方と近くにある、利休作の国宝、妙喜庵・待庵の話になりまして、
「同時に見学できたらいいのにね」と。
私は学生の頃に行ったのですが、もう忘却の彼方で、覚えているのが蚊に刺されたこと!
そんなおしゃべりもしてきました。
山崎にはサントリーの工場もあるので、ついでにと思いましたが、予約いっぱいでした。
因みに、こちらはかなり人気であっという間に予約が埋まるそう。
そして、工場見学で飲むことができる「山崎」は絶品らしい。
と言うわけで、またまた、いつかまた、行けるといいなあ!
@ふると