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Full-Tone

女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

平屋建ての住宅

2015-06-16 16:13:12 | 大学


画像は昨年の課題の模範解答


今年も八戸工業大学の非常勤講師をやらせて頂いております。

担当しているのは、二年生前期の「建築設計Ⅰ」。

今年は第一課題がRC造のオフィスビル、第二課題が、平屋建ての住宅。

第二課題をメインで担当しています。

前にも書いたことがあったかもしれませんが、

その年によって学生さん達のキャラにカラーがありまして、

今年はいい意味で「天然」な親近感があります。

ちょっと残念なところを指摘すると、

「先生、なにかいい解決方法はありますか?」と、ストレートに聞いてくる。

そんな風に聞かれると、私もついつい教えちゃったり、

クロッキーブックにスケッチを描いたり。

「でも、あまり時間もないし、このままで進めても問題ないよ」

そう言ったのに、やり直してる。

しかも、ニコニコしながら。

こんな学生が、ふたり、三人、4人・・・。

「先生、ほんと、いい感じになってきた!」

「うまく、まとまりそう♪」

・・・ですって。

うん、楽しみにしています!!

@ふると



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パースペクティブ・スタディ

2012-06-17 17:48:39 | 大学

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明日は八戸工大・非常勤講師の日です。

完成予想図とかパースとかと呼ばれる、透視図の書き方を教える事になっています。

図学での正式な書き方はテキストに載っているのですが、私が教えるのは簡略図法。

簡略図法が描かれている書籍もあるのですが、時間が限られているので、

的を絞ってペーパーを作りました~ふぅ。

実際手を動かして描くのは簡単ですが、

こうして順序良く書き並べて、解説を加えて教えるとなると難しいものです。

今どき、図面も完成予想図もCADだし、

フリーソフトもあって、手書きのパースなんてナンセンスと思われるかもしれませんが、

知っているとその場でササっとスケッチを描けるようになるかも・・・(*^・ェ・)ノ

@ふると

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非常勤講師で思うアレコレ

2012-05-07 23:34:13 | 大学

連休が明けました。

皆さん、楽しく過ごされましたか?

今年は遠出せず、雨の中友人とプチドライブと、ちょこっと打ち合わせと、

一日伸ばしにしていた衣類の整理などなど、のんびり。

さてさて・・・、今年も八戸工大の非常勤講師でお世話になっています。

2年生前期、今ようやく自分で設計をスタートしたところの学生達です。

今年はちょっと人数が少なめなで、それはそれで密度の濃い指導が出来ている、・・・かな?

工業高校建築科出身の学生が例年より多いので、気のせいかスムーズに進んでいるような感じ。

そんな中、普通高校出身の男子、「きついっす・・・」って。

知らない事を回りがサクサク進めるのを見れば、精神的な負担は間違いなく大きい。

でも、ちょっとヒントをあげると、目に見えて前進しているのがわかる、この嬉しさ~♪

面白いことに(・・・と言ってはいけないけど)、自信が付くと線がしっかりしてくるんです。

「伸び代が大きいと思って、頑張れ!」って、声には出さず、後ろに立ってエールを送る。

だってもう、まるでいつかの自分を見ているようなんだもん・・・!

製図室にいたら、去年教えた3年女子が近寄ってきて、今やっている課題のエスキスを見て欲しいと。

普通は見せたがらない、けれど、見せたがり・意見を聞きたがる。

ある意味、かなり羨ましい性格の持ち主の彼女。

担当の先生と意見が食い違ったりしては気の毒なのだけど、真剣に見ちゃう。

で、気の毒かもって思いながら、真剣に意見しちゃう。

で、帰ってきてから、もっと褒めてあげるんだった・・・と反省しているのであります。

今の学生さんたちは、近々CADで図面を描くようになるので、

どうした物かと思うのだけど、やはり手描きの道具も揃えて欲しいと思ったり。

高価なコンパスのセットより、手に馴染む定規がいいんだよね~。

来週は、お蔵入りしている勾配定規などを持って行って、

『屋根を描くときこんなに便利!』って、見せびらかそうと思ってます。

彼らから受ける影響は多々あって、週一のこの時間がとっても貴重。

7月まで楽しく乗り切ります。

@ふると

写真は、大学で今満開の桜です。

Sakura

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課題としての住宅設計3

2011-06-22 11:45:52 | 大学

昨日の続きで、非常勤ネタです。

今回の課題・・・

東と南に道路のある角地で、敷地面積は100坪。

4人家族の住む、平屋建ての住宅の設計。

なんて恵まれた土地って、思うでしょう。

でも、本格的に設計を始める一歩としてはこのくらいの好条件でなくちゃ。

で、設計のポイントは、お父さんの趣味は家庭菜園、お母さんは料理好き。

室内に物干しスペースを確保する、テレビは家族で観る、

パソコンは共有スペースで使う、収納スペースの確保・・・などなど。

そして、もちろん、豊かな空間構成をめざす。

細かいことですが、指導している講師間でも意見が異りまして、

トイレの位置は洗面所を介して派、廊下から直接出入り派とか、

物干しスペースも乾きやすい位置と人目を気にしない位置に分かれたり、

その作り方についてアレコレ意見が交わされたり。

基本的に廊下で部屋をつなぐ派と、廊下を取らない派と。

都会的(?)なセンスだな~と思ったのが、中庭を作ってシンボルツリーを植えるとか。

キッチンは独立させたい、やっぱりオープンスタイルは使いにくいとか、

いや、今どきはアイランドなのよ・・・とか。

更には、外回りでアプローチの仕方も家庭菜園の作り方も様々で・・・。

この課題ひとつを通じて、面白い話が交わせたような気がしています。

当然、質問した先生に依ってアドバイスの内容が異なりまして、困惑の学生達。

でも、課題だけでなく、実務ではいくつもある選択肢から選ぶ悩ましさから

逃れることは絶対できないのだ。

みんな悩んで、大きくなった~♪・・・古っ

さてさて、来週からは第三課題・・・。

H先生が幹事なので、ちょっと気が楽になります。

@ふると

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課題としての住宅設計2

2011-06-21 13:28:55 | 大学

八戸工大の非常勤ネタ。(・・・建築設計Ⅰと言う時間を担当しています)

昨日、第二課題・「郊外に建つ都市住宅」の提出でした。

製図作業の間、観察していると面白い・・・皆必死なのに、こんな風に言っては怒られます。

質問をするわけでもなく黙々と進めていた学生さん、・・・自信があるみたい。

落ち着き無く他の人のを偵察して回る学生さん、・・・ここまで来て焦るな~。

私の描いた「お手本」(?)を何度も見に行く学生さん、・・・参考になっているのだろうか~汗

テキストを開いて閉じてを繰り返す学生さん、・・・質問してくれてもいいのにな~。

で、エスキスは完璧なのに、提出時刻までにとうとう完成できない人も・・・モッタイナイ (-_-X)

提出、採点なども終わって、ほっとしていると学生のひとり。

「全部、それぞれ違うんですね」って。

そう、住宅に限らず設計は色んな考え方があって、

色んな暮らし方・使い方があるから、ひとつとして同じ物がない。

正解がいっぱいあるから、大変なのです。

指導していた、M教授、非常勤のY先生、H先生、私、院生S君。

それぞれの考え方や意見もいろいろでした。

そのくだりはまた、明日~。

@ふると

写真は、私が参考に描いたお手本(?) 

課題を作った手前もあり、一応まっさらの状態から設計してみました~!(*^-')/~☆B

Kadai_2

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課題としての住宅設計1

2011-06-12 01:44:42 | 大学

八戸工大の非常勤ネタです。

震災の影響がありまして、始業が4月の半ばになったため、

通常お休みのところ振り返られている授業があり、出勤の土曜日。

第二課題の住宅設計、エスキスを2週やり終えて、製図作業に入りました。

二年生の前期、・・・まだ設計に足を踏み入れたばかり。

本格的な設計製図の作業に「早く提出図面を描きたい派」と、

「しっかりプランを練ってから派」に分かれた感じがあります。

意外性のあるプランも続出して、甲乙つけ難しなのであり、・・・先生って面白い!!

若い目線で色んな建物を色んな角度から観察して欲しいと思います。

さて、この時間は常勤のMoro教授、非常勤のYamaada先生、Hashimoto先生、私、

そしてサポートの院生・Sudo君の5人が指導にあたっているのですが、

この課題を通じて、住宅設計に関してアレコレと雑談。

ちょっとしたことですが、それぞれにプランニングのスタンスや考え方が異なり、

なるほど~と思うこと、ゆずれないと思うこと、色々あって面白かったりします。

これまでの生活体験などが反映されているな~と、改めて感じるしだいです。

実務者の設計屋3人の考え方も、様々。

設計屋の私がこんなこと言うのは変な気がするけど、

設計者とコンタクトを取って、考え方・方針など、しっかり確認することって、

本当に大切だと思ったりできる時間でありました。

どんな内容だったか・・・、具体的にはまた後ほど~♪

@ふると

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家庭菜園・・・住宅設計の条件

2011-05-31 09:01:03 | 大学

私が家庭菜園を始めたと言う話ではないのであります。

八戸工大で建築設計の非常勤講師を週一のペースでやらせていただいているですが、

今年の住宅設計の条件の中に盛り込んだのが、お父さんの趣味・家庭菜園。

最近、住宅地を走っていると、小スペースでも手入れの行き届いた、家庭菜園を見ることが多くて、

今回の設計条件のひとつにしてみたら、学生さんたち意外にもそこに飛びつきました。

菜園で土だらけになるから、すぐにシャワーを浴びたい。だから、外から洗面脱衣室に直接入る。

・・・う~ん、確かに。でも、4~8㎡の菜園だと、土だらけになるのは滅多にないかも。

泥のついた野菜を直接台所に持っていく動線をしっかり考えている。

・・・それはいいね~♪。ついでに外部に洗い場も欲しいね!

野菜作りには道具や肥料も使うから、倉庫が必要なんだ。

・・・確かに。でも、その4分の1の大きさでいいかも~汗

もちろん、それ以外にも条件は色々とありまして、アレコレやり取りしていたのだけど、

家庭菜園がこんなに盛り上がると思っていなかったので、正直ビックリ!!

以前にも条件に盛り込んだことはあったけど、これほど掘り下げられなかったので。

もしかしたら、スローライフとかエコライフと言うことに触れる機会が多い中で育ってきた世代だからかな。

それにしても、菜園だけでなく、色んな生活スタイルを想像しながら、

エスキスを進めている彼らを見ていると、なんか嬉しい、なんだか楽しい!(*^-')

昨日は、配置図と平面図がほぼまとまって、来週は立面図と断面図のチェックなのだけど、

学生のひとり、「来週は先生にグゥの音も言わせないから~(^○^)」って、帰っていきました。

その挑戦状、しっかと受け止めましたから!!!

@ふると

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