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ブリの森づくりプロジェクト  

~森の再生からブリの来るまちへ~  小田原市無尽蔵・環境(エコ)シティ  ブリの森づくりプロジェクト 

辻村山林で190年生杉伐木&鳥総立て

2013-12-01 22:47:07 | ブリ森ニュース
11月30日(土)、旧小田原藩林を受け継ぐ辻村山林で大杉の伐採イベントが行われました。
主催は鉋屑の協議会を小田原市に誘致する「削ろう会」。
小田原の木の文化伝承のためプレイベントとして、小田原市の官民協力により開催されました。 


スタッフは朝8:00辻村家山の神社に参拝し、現場の準備をしました。
この木は伐採後、将来木造化が予定されている小田原城天守閣に使われる予定です。


50人ほどの観客の中、粛々と神事が執り行われます。


斧入れの儀。
実行委員や伐木者がエイ!エイ!と声をあげて斧を振るいます。


いよいよ伐倒です。
120ccの大きなチェーンソーが小さく見えます。


伐倒者の大森さん(大森林業・ブリ森PJメンバー・小田原山盛の会会長)は10日も前から現場に通い、準備を重ねてきました。
掛かり木の心配に加え、木の根元にはなんと洞が入っています。
受け口や追い口の位置角度に非常に経験と工夫が必要とのことで・・。
強風などの天候であれば更に難しい伐倒と聞かされ、周囲はずいぶん気をもんでおりました。

何度もシュミレーションしたチョークの印に沿って刃が入ります。


今回は材の搬出の都合により、谷側に傾いている木を起こして山側に倒します。
経験と勘でチルホール(牽引器)を操作するのは助手の廣川さん。


追い口にクサビを打ち込み更に伐り進みます。
チルホールがワイヤーを引き、ゆっくりゆっくり、最後に地響きを立てて山肌に倒れました。
無事倒れました。


年輪を数えるとおよそ190年生でした。
この地方で伝わる伐木の神事でサカキの枝が切り株に挿されます。


木曾式伐木運材図絵

これは鳥総立てと言われ、古くは切った木の梢を挿し、木の再生を願う古代からの習わしです。
伊勢神宮の式年遷宮では社の建て替えに使う神木を伐る際、古くから連綿とこの鳥総立てが行われています。

小田原では現在90歳以上の林業関係者が記憶していました。
長らく行われていなかった儀式ですが、これを機会に是非継承して欲しいものです。



鉋削りを中心に職人技を競い合う大会は、来年11月8日(土)・9日(日)に小田原アリーナで開催する予定です。
また鉋削り体験プレイベントが、3月30日(日)ブリの森づくりPJ主催「森で遊ぼう!」(西武デパート)にて行われます。
是非ご参加を!!!

・・・

鳥総立て詳細は・・・。
◆幣(ぬさ)と鳥総(とぶさ) ~古代神事に想う~
http://blogs.yahoo.co.jp/norako33530/12237675.html

(ぶり森のらこ)


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