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ブリの森づくりプロジェクト  

~森の再生からブリの来るまちへ~  小田原市無尽蔵・環境(エコ)シティ  ブリの森づくりプロジェクト 

第6回 須雲川源流クリーンハイク(箱根新道投下ゴミ清掃)レポート

2015-11-11 23:07:57 | 小田原山盛の会
11月7日、美しい紅葉の須雲川源流でクリーンハイクが実施されました。



あまりのゴミのすごさにびっくりして清掃を始めたのが6年前、
昨年より対策協議会が出来、様々な対策が話合われています。









参加団体は、当初から協働で行ってきた小田原ナーゲル山の会、畑宿生産森林組合、一昨年、箱根を守る会が加わり、今回は更に一般の方もご参加下さり
総勢34名(午後+1名)と、今までで最高の人数となりました。


現場は黒岩橋の少し上。ゴミを拾い拾い、だんだん橋のちかくへ。









道路に近い所はモーレツなゴミ。
上からどんどん投げてもらって下の人が拾う方式で進めました。


すご過ぎるゴミのお蔭で、袋が足りなくなり、
1立米の大袋に中身だけ空けることになりました。

合計で1立米×7体の成果がありました。
1立米45ℓの袋が何個入るかというと、22.2袋となりますので約20袋で計算すると140袋になります。
今までは40袋程度でしたので、黒岩橋の周辺がいかにすさまじいかという事が分かりますね。

当日は東電電線下が刈りはらわれていて、大量のゴミが現れており、
取りやすかったことも良かったと思います。


全員集合!
綺麗になると本当に気持ちいいです。

お昼は東華軒の駅弁。
午後は渓流沿いでミニ観察会です。
渓流の周辺にはヤマシロギク、ハルトラノオ、トンボソウ、コチャルメルソウなど。



対岸に飛び石を飛んで渡るとそこは特別保護区です。
ダンコウバイがあり、サルナシの巨大なツルも・・・。

人の手の加わらない植生。
シカの食痕はあれど・・・。


箱根を守る会会長(協議会会長)川崎さんが講師、植物に詳しい副会長の本多まさ子さんが時々加わり、特別保護区の観察会は楽しくも感嘆しきりのひと時でした。


ご参加者からサンショウウオも喜んでいるよ!との声も・・・。
少し下流で釣りをされる方のお話しでは釣った魚のお腹の中から、サンショウウオが出てくるとか。
さすがに江戸時代畑宿は、サンショウウオの黒焼きがお土産だったわけです。


こちらは紅葉が見事なホソエカエデ。


葉の裏、葉脈の根元に水かきがあります。

ご参加いただいた皆様本当にありがとうございました。
観察会の写真は、h様、o様より頂きました。




第6回 須雲川の源流クリーンハイク(箱根新道投下ゴミ清掃) 参加者募集❣

2015-10-27 11:26:48 | 小田原山盛の会




第6回 須雲川の源流クリーンハイク(箱根新道投下ゴミ清掃)
時; 11月7日(土)・予備日11月8日(日)
 
        
 主催;須雲川・箱根新道投下ゴミ問題対策協議会    
 参加団体;小田原山盛の会・小田原ナーゲル山の会・畑宿生産森林組合・畑宿自治会
・箱根を守る会
 協力;箱根町・国道管理事務所

須雲川大沢の源流部は国立公園の特別保護区となっている、屏風山と渓流の美しい所です。
箱根サンショウウオの棲息地ででもありますが、箱根新道からの大量の投下ゴミで汚されています。お誘いあわせの上、一人でも多くの方にご参加いただければ幸いです。
お弁当用意しています!

【持ち物】軍手・飲み物・ゴミをつまむ道具。雨具
【足ごしらえ】登山靴、長靴など。
【ゴミ袋】ゴミ大袋は主催者が用意します。
 
【自然観察会】
(渓流及び特別保護区) 講師;川崎英憲(箱根を守る会会長)
昼食後12:30~14:00
水流を飛び石伝いに対岸に渡りますので、お持ちの方は長靴などあると良いかと思います。
講師の川崎英憲さんは箱根を守る会会長、生物調査業で植物、野鳥、哺乳類、水生生物など生物全般に造詣の深い方です。是非振るってご参加下さい❣

【集合場所】小田原駅西口早雲公像前am8:20または、箱根峠道の駅9:00
「道の駅箱根峠」は実際の箱根峠ではなく、元箱根側に少し下った所にあります。
お間違えありませんように。集合:小田原駅8:20または、道の駅箱根峠9:00にお願いいたします。
【清掃場所】黒岩橋上を上流に渡った所の10.1km非常駐車帯の周辺です。きれいな渓流のある所です。しかしゴミはすごいです!
当日は10.1km非常駐車帯に警備の方がカラーコーンを立て、一般車が入れないようにします。10台程とめられますができるだけ乗り合わせてご参加下さい。
※尚、非常駐車帯は小田原方向からの侵入はできません。必ず箱根峠方向からお入りください。
【お弁当出ます】お弁当が出ますのでお早目にお申し込みください。ゴミ袋は用意しています。

【特別保護区観察会】自由参加です。
昼食後12:30頃~14:00となっています。

【予備日に変更の連絡】
天候により予備日の8日に変更になる場合があります。微妙な場合は前日夜19:00の天気予報で
判断しご連絡致します。

【お申込み】小田原山盛の会 川島 
電話Fax 090-9349-7014 norako.k@nifty.com

10/24(土)富士山 五合目~御殿庭~水ヶ塚 観察会

2015-10-12 01:47:57 | 小田原山盛の会
小田原山盛の会観察会のご案内です。
植物、植生を一緒に学びましょう!



小田原山盛の会 富士山観察会 お知らせ♪

日時 10月24日(土)
講師 田代道彌先生
場所 富士宮口五合目~御殿庭~水ヶ塚
集合 小田原市西口早雲公像前 集合Am7:40・出発Am8:00

【参加費】 4500円 (マイクロバス代・保険代含む 正会員は4000円)
【持ち物】 筆記用具・お弁当・飲み物・軍手・雨具・折りたたみ傘。防寒具、雨具は必ずお持ち下さい。
お持ちの方はルーペ、双眼鏡を。
■靴は歩き慣れたものでお願いします。中止の際は前日21時までに連絡します。

【当日の行程】 小田原駅西口早雲公像前 マイクロバスに乗り 8:00出発=====10:00富士宮口5合目・・・・
御殿庭12:00 昼食・・・・水ヶ塚15:00===17:00小田原駅西口
※終了後、魚がしにて懇親会があります。自由参加です。費用3500円位。

表富士富士宮口五合目は森林限界を過ぎた標高2380m。そこから下り、針葉樹林帯を経てブナ林のある標高1448mまで植生の垂直分布を辿ります。標高差932mをゆっくり観察しながら歩きます。やや健脚向きです。
是非ご参加下さい!

お申し込みは、小田原山盛の会川島まで
☎090-9349-7014(夜間)
norako.k@nifty.com






二ホンジカ過食圧地をみる視察・見学会レポート~箱根の山を丹沢の二の舞にしないために~

2015-09-07 23:18:25 | 小田原山盛の会
~箱根の山を丹沢の二の舞にしないために~
2015年8月28日(金) 二ホンジカ過食圧地をみる視察・見学会レポート 
主催;小田原山盛の会(記録;川島範子)
講師;古林賢恒(元東京農工大森林生物保全学・シカ問題の専門家)

小田原山盛の会は今年度県の助成により、シカ専門家の古林賢恒氏のご指導をうけ、箱根外輪山のシカ調査を実施しております。この日までに16回の外輪山東部の調査を実施し、中間報告を兼ねて、箱根のシカ害の現状をお知らせする会を催しました。箱根外輪山東部は調査が進むにつれ、シカの増殖による植生劣化域の広がりが明らかになってきました。
この日は講師の古林氏を含め、総勢31名(内、行政関係機関・調査機関15名・県有林立会い2名)で南足柄市の檜山林道(新設)と火打石岳を歩きました。



丸太の森を車で出発し、檜山林道の奥地まで、40分ほど、林道の食痕など見ながら走り、まだできて数年の林道法面の植物群落の観察をします。檜山林道沿いは草刈はされていませんが、林道沿いは延々とシカの食痕が続き、シカを養う場になっていました。林道は日当たりがよく、栄養価の高い植物が生えています。またそこではたくさんのマルハナバチをはじめとした昆虫による花の受粉が行われ、多様な植物が生存し生態系が守られています。しかしシカが好む植物の食圧が累積すると・・・・。




マルハナバチが吸蜜する期間の花を確保できなくなってしまいます。
するとマルハナバチ媒花植物は子孫を残せなくなり、風媒花だけが残る事になります。
丹沢では長年のシカ過食圧により、このような現象が出始めていると言われています。


この調査が始まって以来、調査日は補虫網を持ってマルハナバチを追いかけている当会の兵頭さん(東海大名誉教授)が、箱根のマルハナバチと媒花についてお話しされました。
途中ブナ林では、当会はブナ分布調査をしている為、周辺のブナ林の伐採の歴史と、箱根のブナ林再生(ブナ林の回廊)に向けた苗づくりと植栽実験についてお話しさせていただきました。(川島)
色々な植物群落や生態系を保存する意味でも、シカが増えてきた今、高標高のブナ林の多様性を守ることは重要と思います。


稜線登山道もシカの食痕が沢山です。しかし日向地は緑が多くなかなか気が付きません。
しかし一歩林地に入ると・・・。
林床の植物は減り、遠くまで見渡せます。それはシカの口が届く範囲(高さ1.5m位、ディァラインという。)は食べられて枝葉が乏しくなっているからです。


広葉樹林の大木の根元、よく見るとひこばえが一定の高さで食べられています。萌芽更新をする樹木は親木が倒れたらおしまいという事になります。


噛み折りして採食された低木は、陽光地では矮性化(葉が小さく盆栽化)して生き延びるものがありますが、樹林内では次第に枯れ、シカの口の届く範囲の植生が後退し、遠くまで透けて見えるようになります。そして次世代の木が育たなくなり、やがて・・・・。


火打石岳山頂でお昼休みです。
ここは広い範囲でササが刈りはらわれています。ササ地の刈り払いによって広葉樹の更新を進める目的ですが、分解速度の遅いササのリターが堆積した状態ではなかなか発芽した実生の根が土壌に届かない為、枯れてしまいます。
当会は地権者の了解を得て、リター除去の方法により自然更新を進める実験・調査をその一角でやらせていただく事になっています。白銀山でリター除去後たくさんの発芽があった例などお話しさせていただきました。




続いて仙石原鳥獣クリニックの柏木聰さんが、箱根スカイラインで交通事故死したシカの解剖所見をお話しくださいました。(生命の星地球博物館で実施)その結果胃の内容物には大量の牧草があり、静岡県側にある採草地で採餌していることが判明。採草地の牧草がシカの増殖に少なからず加担していることが想像されました。


次は古林先生のお話しです。
箱根のシカの状況はまだまだ初期で丹沢程ではないと見なされていますが、すでに稜線や林道で増殖し、シカの足では一つ跳びの里山地域にも波及し農林業被害が出始めております。火打石岳、檜山林道では短時間に11頭も目撃する状況です。


これまでの行政による調査では糞粒調査により、平方キロあたり1.5頭といった予測が出されていますが、糞粒はこのハコネダケやスズタケの多い箱根ではなかなか見つけられず、実態を反映しておりません。
山盛の会ではシカが定着し、経年的に食圧が掛かってくることで発生してくる、低木の矮性化や枝や幹の噛み折りや剥皮、ディアラインの形成エリアを見つけ出すことで、シカによる植生劣化域の広がりを調べています。
それは、農林業被害の発生や生物の多様性の劣化につながるからです。少ない頭数でも容易に起こる現象です。密度が高いとその規模が簡単に広がっていきます。丹沢に比較したら少ない頭数でも、累積により丹沢並みの劣化域が生じています。是非このような調査方法を取り入れて頂き、対策、予算化につなげていってください。
丹沢でシカの多様な遺伝子が確保され、種が保存できるのであれば、分布拡大防止域の箱根は0.001頭でも良いと思います。
植生保護柵を設置し、食圧の状況を調査すれば結果はすぐに明らかになります。植生を守るためには保護柵が必須です。なかなか予算化が難しい昨今ですが、箱根の自然を守るために是非そうした調査を各地区で行う事が必要です。
これから稜線の丹沢並みの過食圧地をご案内します。


火打石岳稜線のエゴノキ。樹皮食いによる剥皮でこの木は枯れる運命です。山頂稜線の樹木は角こすりや樹皮はぎや、噛み折りなど何らかの損傷を受け・・・。


シカ道が無数にあり、林床植生は過食圧により乏しく、次世代の木はほとんど枯れています。
丹沢並みだ❣という声が聞こえます。稜線のササのない林床はこのような所が広がりつつあります。


不嗜好性植物のツルシキミやマツカゼソウが群生している所もありました。耐性のない植物は退行し、植生の多様性が失われます。


不嗜好性植物。


ササ地の改良のため植栽されたイチイ林も確認できた範囲はすべてこのように樹皮が食べられていました。


私達がシカ広場と呼んでいる草原です。低木が経年採食により矮性化し、盆栽状となっていました。


シカの休憩跡も見つかりました。



下りの人工林ではシカのヌタ場(繁殖期、♂が泥浴びをする。)を観察し、そのような所に落ちているシカの毛を探しました。




帰路、林道の堰堤や土捨て場を視察。ここは刈りはらわれている訳ではありません。シカが常時採食するため草本も低木も上に伸びることができないのです。林道の谷部にはこのような土捨て場が必ずあり、最近できた林道の土捨て場は皆シカの増殖場になっています。


これは今年度3~8月までに踏査したコースを表したものです。
生活痕跡が多量にあり、植生の矮性化や劣化が認められる所を赤線にしています。青線は生活痕があるものの劣化には至っていない所です。外輪山東部の稜線はおおよそ過食圧がかかっている状況が分かって頂けるかと思います。

今回ご案内できなかった所も、憂慮すべきところは多々あり、例えば明星ヶ岳の小田原市側はこのようになっています。


この広葉樹林はおよそ10年前に、25年から高標高では中止になった広葉樹林本数調整伐(実生を増やすための採光間伐。)が行われた所です。それによってシカが入り易くなり、生えてきた実生は食べられ、噛み折りや過食圧により低木が失われてしまいました。


林床に見える緑はマルバフジバカマやマツカゼソウなど不嗜好性植物です。雨水が直接地面をたたくため、土壌流下も始まっていました。
外輪山東部には道から一歩入った林地にこのような場所が見つかっています。


強いイヌツゲも枯れて、低木はほとんどありません。

箱根が丹沢の二の舞にならないように、と書きました。
しかしすでに丹沢並みの場所が点々とあり、それが面となって広がりつつある。
丹沢程の頭数でないにも関わらず、累積によって箱根はじわじわと丹沢に近づきつつあります。

調査を重ね、やっとその現実を知ることになりました。
山盛の会としては少しでも地域の方達にこの現実を知って頂き、
近い将来頭数爆発が起こる前に、有効な捕獲体制と植生保護が行えるよう、微力ながら調査結果をお知らせしていきたいと思います。



尚、当会のシカ調査はどなたでもご参加いただけます。
興味のある方は是非一度ご参加ください。
以下は今後の日程です。

■ 9月24日(木) 久野・和留沢・足柄林道を車で走りながら食痕の多い所の観察をいたします。
■10月4日(日)・22(木) 明神ヶ岳過食圧地調査(航空写真から劣化域が予想されます。)
■11月12日(木)・29日(日) 調査地未定

集合;小田原駅西口早雲公像前8:00 終了16:00頃
持ち物;お弁当、飲み物大目、メモ帳、筆記用具、分からない植物を入れるビニール袋、
雨具、折り畳み傘、あれば双眼鏡、カメラなどご持参ください。

せひご参加ください❣ お申し込みは、
小田原山盛の会 川島範子
090-9349-7014
norako.k@nifty.com

箱根の秘境をあるく ~神山・清水平ブナ林探索~ 5月24日(土) 開催済み

2014-04-18 23:14:38 | 小田原山盛の会
箱根の秘境をあるく 
~神山・清水平ブナ林探索~
定員満員で無事開催できました。




【講師】 田代道彌さん(博物学者)
【時】 2014年5月24日(土) 少雨決行 開催済み
【集合】 小田原市西口早雲公像前
      Am8:00・出発Am8:20
【主催】 小田原山盛の会


箱根の主峰神山は古くから信仰の対象でした。
ロープウエイで駒ヶ岳に登り、古代祭祀場から神山を遥拝し、龍神の祭られている西面お中道の清水平に向います。新緑のブナ林と芦ノ湖の絶景を堪能しつつ、箱根の秘境をゆっくり探索します。

【受講料】 3500円
 (ロープウエイ・バスチャーター・保険料含む 正会員は3000円)

【持ち物】 筆記用具・お弁当・飲み物・軍手・お持ちの方は双眼鏡・ルーペ・メジャー(木の直径を測ります。)・雨具・折りたたみ傘。駒ヶ岳は標高1356mです。防寒具、雨具は必ずお持ち下さい。
■姥子への下りで急斜面を20分ほど歩きます。靴は登山靴で、お持ちの方は杖かストックを。中止の際は先日21時までに連絡します。 

【当日の行程】 小田原駅西口早雲公像前 8:00集合、マイクロバスに乗り8:20出発 =======9:30ロープウエイ===駒ヶ岳・・観察・・・・・・12:30清水平・お昼・観察・・・15:30姥子かんぽの宿前====小田原駅西口16:30  

※終了後、魚がしにて懇親会があります。自由参加です。 費用3000円位。

【お申込み】小田原山盛の会 川島まで 電話(夜間)ファックス0465-36-4815 
メール norako.k@nifty.com