オベロン会ブログ

英米文学の研究会、オベロン会の専用ブログです。

5月の例会報告

2013-06-24 | ねるど
5月の例会はイレギュラーな日程だったためか、
出席者の人数的には、ちょっと寂しい例会と
なりました。

しかし、発表はいつも以上の充実した内容で、
聞き逃したみなさん、本当に残念でした。

すでにご案内したとおり、スピーカーは
松本朗さんで、ご発表のタイトルは、

シングル・マザーの物語---Maragaret Drabble, The Millstoneを中心に

でした。

ドラッブルの『碾臼』は、社会派小説でありながら
生活感が乏しいとの批判にさらされることが多かった
ようです。

松本さんは、『碾臼』の先行研究を踏まえたうえで、
「シングルマザーもの」という新しい切り口からの
読み方を示してくれました。

現代イギリス社会におけるシングルマザーのポジションや
それについての言説、「シングルマザーもの」とも呼ぶべき
文学作品の系譜など、いくつかの補助線を引いた上で、
『碾臼』の新しい読み方が紹介されました。

作品の魅力とおもしろさが、30%アップしたよう2時間半でした。
ご欠席のみなさま、本当に残念でした。今回の発表が
文章になる日をどうぞ心待ちにしてください。
(その舞台が、英米文学研究雑誌『オベロン』だったら、
言うことなしですが、どうなりますか…)

松本さん、どうもありがとうございました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿