みなさん、すっかり冷え込んできましたが、いかがお過ごしですか。
11月のオベロン会は、三枝和彦さんが発表してくださいます。
「イーヴリン・ウォーの小説と電話」
イーヴリン・ウォーの小説では電話をかける場面が少なくない。なかでも『卑しい肉体』(Vile Bodies, 1930)では、登場人物の一人が "Darling, you do telephone a lot, don’t you?"と言うように、実に頻繁に電話をかけたり、電話がかかってきたりしている。本発表ではこれらの通話に着目することによって、この作品において通話を描出した文体が与える効果と、電話というメディアがもつ意味について考察したい。
おしゃべり好きなイギリス文化の中で、人々がどのように電話を使っていたのか、とても興味が湧きますね。ストリーテラーたるウォーがその道具立てをどのように使っていたのか、三枝さんのお話がとても楽しみです。
皆様、ぜひ週末は麻布十番で会いましょう。
場所と時間はいつもの通りです。
午後2時半より。(会場費:1000円)
文学談義の後の語らいも、夕暮れなずむ冬木立を眺めながら