4月の例会は、27日に行われました。
場所は、いつもの国際文化会館です。
新しく仲間に加わってくださった方もいて、
賑やかな集まりとなりました。
今回は、大崎さんとともにロセッティのソネットを
味読しました。
大崎さんが準備してくださった資料に掲載された作品は、
以下のとおりです。
The Body's Beauty or Lady Lilith
The Dark Glass
The Love-Letter
Without Her
The Landmark
Proserpine
Ardour and Memory
Her Gilts
The Orchard-Pit
Venus Verticordia
Stillborn Love
Winged Hours
Barron Spring
Lost Days
A Sea-Spell
The Portrait
Willowwood
Love's Last Gift
Transfigured Life
The Monochord
Soul's Beauty
ローマ神話の愛の神クピードー(つまり、ギリシア神話の
エロース)は盲目の少年として描かれ、いたずらに矢を放ち、
意外なカップルや奇想天外な片思いの組み合わせを作り
出します。
オベロン会ブログを愛読してくださるみなさんなら
『真夏の夜の夢』のヘレナのセリフを思い出すかもしれません。
Love looks not with the eyes, but with the mind;
And therefore is wing'd Cupid painted blind
オリンピックの表彰式で、優勝者に月桂樹の冠を与える習慣にも
クピードーの矢が関係しているのですが、これも有名すぎる
話でしょうか?(もしもご存知でなかったら、ギリシア神話の
アポロンとダプネーの物語を読んでみてください。)
そして、この設定は各時代の文学の中に「伝統」として受け継がれて
います。時代とともに少しずつ形を変え、「革新」の素地となるのが
文学的「伝統」の役割です。
ロセッティのソネットでは、「伝統」がどこまで受け継がれて、
どのような「革新」が生み出されたのでしょうか?
そのあたりは、出席者だけが共有するということにさせて
いただきます。
ロセッティ版の愛神物語を堪能した一時でした。
大崎さん、ありがとうございました。
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