12月のオベロン会例会は
晴天のなか
杉本さんの発表で行われました。
予告の通り
ソローを中心に、
書くことと「机」を中心に
文学と文化史を往復しながらの
お話をしていただきました。
中世の写本文化における机から説き起こして
「机」と身体との関わりの歴史を概観した上で
Walden などに依りながら
ソローにおける「机」/身体/思索 という問題系について
さまざまな議論が展開されました。
机、書見台、可動式の物書き、椅子、テーブルと
話題と連想は多岐に及び、
オーディエンスのわれわれは、
しばし、
あれこれの作家の「仕事場」の風景を思い出しては、
さまざまな
作家の身体に、思いを馳せていたのでした。
日本各地、あるいは、英米の文学館などを訪れると
作家の書斎などが再現されていたりしますが、
文学の生まれる「空間」について
なんだか、ぼやーっと鑑賞していたなぁと
反省されられることしきりの発表でありました。
古今東西の作家・詩人の創造現場の図像を集めるだけで
かなり面白い資料ができあがるのではないでしょうか?
… などと、いろいろな思索に誘ってくれる
何とも刺激的な発表でした!
杉本さん、どうもありがとうございました!!
12月は毎年、雑誌『オベロン』の刊行月でもあります。
少し遅れましたが、まもなく刊行されます。
近々案内しますので、どうぞお楽しみに
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