オベロン会ブログ

英米文学の研究会、オベロン会の専用ブログです。

12月の例会報告

2008-12-22 | Weblog

原初には、卵みたいにすべすべして、滑らかな地球だったのに、
われわれ人間の罪の蓄積に、
堪忍袋の緒を切らせた創り主は、
この完璧な球体である地球に亀裂を生じさせ
その割れ目から溢れ出た、地球内部の大水が、
かの有名な「洪水」となり、
結果、今われわれの住む、デコボコに満ちた地球が残された――。


バーネットの『地球の聖なる理論』のさわりのところですが、
こんな奇天烈な「地球の歴史」が大ヒットしたのですから、
17世紀イギリスは面白すぎますよね。

マジョリー・ニコルソンも言うように、
バーネット以降に、
近代的な風景観・自然観が出てくるわけで、
ちょうど、端境期の文章なわけです。

宮本さん、面白い話をありがとうございました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿