原初には、卵みたいにすべすべして、滑らかな地球だったのに、
われわれ人間の罪の蓄積に、
堪忍袋の緒を切らせた創り主は、
この完璧な球体である地球に亀裂を生じさせ
その割れ目から溢れ出た、地球内部の大水が、
かの有名な「洪水」となり、
結果、今われわれの住む、デコボコに満ちた地球が残された――。
バーネットの『地球の聖なる理論』のさわりのところですが、
こんな奇天烈な「地球の歴史」が大ヒットしたのですから、
17世紀イギリスは面白すぎますよね。
マジョリー・ニコルソンも言うように、
バーネット以降に、
近代的な風景観・自然観が出てくるわけで、
ちょうど、端境期の文章なわけです。
宮本さん、面白い話をありがとうございました。
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