PlayStation3 ジャンク整備記録 1

2012年11月22日 | パソコンネタ


BUNBUNです。

以前に、ジャンクのNEC ValueStar VL300の復活記録を掲載しましたが、
現在でも思いの他多数の方に見てもらっているようです。
当ブログへの検索キーワードも「VL300 修理」なんてのが常時ランクインしていたりします。
多くの方がVL300の故障に悩んでいることが伺えます。
このVL300シリーズ、他にも多くの方が修理の記事を公開しているだけあり、オークションでの相場も高値安定?しています。
HDD、メモリなし、BIOS起動不能でもCore2Duoモデルであれば5000円くらいの値が付いたりする場合がありますね。
BUNBUNも部品取り用にもう一台購入しておこうかなんて考え中です。

VL300の修理のポイントとなったチップセットのリフローですが、このヒートガンを使用したハンダの再融着という
修理方法はパソコンだけでなく、他の電子機器の修理にも応用が効きます。
せっかく購入したヒートガンですが、思った通りVL300の修理以降、全く使用される機会がございません。

が、立ち寄った某リサイクルショップで思わず衝動買いしたのが、

PS3先生です。


だって・・・3000円の値札を吊るされて
「ボクを連れてって・・・」
とでも言わんばかり廊下に立たされた生徒のように陳列されていたので、思わず連れて帰ってしまいました。

当然ながら不動品。状態説明には「電源が入りません HDDなし マウント破損」と書かれています。
型番は「CECHH00」と確認。調べてみると2008年発売で容量40GB。PS2ソフトが非互換となってすぐの
モデルですね。
HDD無しだから?3000円という価格はかなり安い部類かと思います。
細かい傷は所々に付いているものの。スイッチやUSB等の端子類には特に破損はありません。
とりあえず外装をざっとクリーニングして、状態を細かくチェックしてみました。

噂の封印シール。画質悪くてすみません。


「絶対剥がすなよゴルァ!剥がしたら保障期間内だろうが有償・無償だろうが、
絶対直してやらねえからな 覚悟しとけ!」と物騒なことが書かれています。(ウソ)
カバー外すだけで一切の修理を受け付けないってのもやりすぎと思いますがどうでしょう?
PS3は構造は殆どパソコンで、発熱を逃がすためにでっかい冷却ファンが内部に鎮座していますが、
長く使用していればパソコンと同様にファンに埃が付着して冷却効率が悪くなってきます。
内部清掃することもまかりならんってのはねえ・・・。
ま、躊躇無く剥がしますけど!

ハードディスクの蓋が傷だらけ。外れなくて色々こじったのかな?
全く気になりません。通常は見えないのでノープロ。



ハードディスクのマウント。一箇所が捻じ曲がっています。
これまた問題なし。ラジオペンチで矯正してやる!正常にHDDを固定できないほど
破損しているようであれば、純正品が500円で取り寄せ可能。



PS3の故障について考察
「PS3 故障」でWEB検索してみると、それこそわんさか情報が出てきますが、大体まとめると
・電源が入らない(=起動しない)
・ディスクが入らない
・ディスクが読めない
・ディスクが取り出せない
この4つに分類されるようです。
ブルーレイドライブの異常についてASSYの交換部品が販売されていて、5000円ほど。

今回の電源が入らない状態というのは、ディスク云々以前の話で、ドライブ自体は生きているという前提で
修理で起動できるようになればすればコストゼロで復活です。

まず、「電源が入らない」状態の確認。単純に電源のトラブルといっても、
1 全く反応なし。通電ランプすら点灯しない
2 背面電源スイッチで通電赤ランプ点灯→ 前面電源ボタンを押すとピピピッと音がして赤ランプ点滅

で、非常に大きな差があります。1だったら電源ユニットそのものの故障なので潔く諦めます。
諦められない場合は、電源ユニットも分解して、コンデンサ交換するという道はあります。
2だったらこれが有名なYLODで、システムが正常動作できていないということらしい。
具体的にはCPUである「Cell」又はGPUである「PSX」が基盤とのハンダクラックによりシステム異常になる、
ということみたいです。SONYに修理に出すとメインボード交換で16800円かかり、
かつCECHH00のような初期モデルの場合は補修部品としての在庫が無いので再生部品に交換されてくる。
VL300の時と同様、ハンダクラックが原因であればリフローにより復活する可能性があります。
これとは別にブルーレイドライブも故障している可能性はあります。
電源が入らないので修理前の今は確認することはできませんが、実は故障としてはドライブの故障の方がダメージが大きいと聞きます。

ではこのPS3はどんな状態?前のNEC VL300の際もそうでしたが、この時が一番緊張です。
通電しなきゃ、スタートラインにも立てないってことだから。
電源ケーブル繋いで・・・背面の電源をON!!





通電しました。

この後、前面の電源をONにすると、ピピピッと鳴って赤点滅という状態となりました。
絵に描いたようなYLOD状態ですね。

さて、このPS3は生き返るか??

続きます。


格安サーバーでメディアストリーミング・ファイルサーバーを作る 2

2012年11月22日 | パソコンネタ

BUNBUNです。

Fujitsu MX130をホームサーバに仕立て上げるための作業の数々。ハードウェア編です。

・CPU換装
素のCPUの状態でTS動画を再生したら、動きの激しいシーンで若干のコマ落ちとブロックノイズが発生します。
確認してみると、TS動画再生時はCPU使用率が80%に達していました。
やっぱりシングルコアでは厳しい・・。
オークションでデュアルコアCPUを物色してAMD AthlonⅡx2 220を1500円程で落札できたので
これに換装。通常はメーカー製PCのCPU換装はお勧めできませんが、AthlonⅡx2 220
に関しては出荷時のCPU選択に含まれているので安心。


ただ、標準のSempron 145 (1コア/2.8GHz/L2 2MB/L3 -MB/ 45W)に対して、
AthlonII X2 220 (2コア/2.8GHz/L2 1MB/L3 -MB/ 65W)は、クロック数が同じながら
L2キャッシュが1コアあたり0.5MBとスペックダウン。

クロック数が同じせい?Windowsエクスペリエンスではプロセッサのスコア4.6に変化はありませんでした。




・メモリ増設
標準で2GBのメモリを搭載していますが、Windows7 Pro では明らかに不足。
これまたDDR3(PC3-10600)の2GBを中古で500円で購入。
標準搭載のメモリはSAMSUNGの2GBで、サーバーらしくECC(エラー訂正)付きですが、
ECCなしのメモリと問題なく混在できます。
合計4GBとなりますが、Windows7 32bitの場合はOSの仕様で3GBまでの容量しか認識できないので
実質3GBまでしか使用できません。



・サウンドボード
サーバーであるMX130にはオンボードサウンドチップが搭載されていません。
PCIスロットが空いているので、玄人志向サウンドボードCMI8738-6CHLPEを搭載。

・ハードディスク
標準装備はSEAGATEの320GBですが、250GBしか認識できない特殊な仕様となっています。
データ領域として、WesternDigitalの1TBを追加で搭載。

・そのほか
通常、サーバーとして稼動させるにあたり、接続しておくのは電源とLANケーブルだけです。
ソフト上のメンテナンスはリモートデクストップで行えるのでモニターすら接続しておく必要はありませんが、
BIOSの設定等、どうしても必要な場合だけキーボード、マウス、モニターを接続します。
案外場所を取るのがキーボード。通常サイズはかなりジャマなので、これまたリサイクルショップで超小型キーボードを購入。400円。



次回はソフトウェア編です~