格安サーバーでメディアストリーミング・ファイルサーバーを作る 1

2012年10月28日 | パソコンネタ

BUNBUNです

スマートフォンに機種変更し、テザリング機能により、モバイル機器からの外出先での常時接続が可能な環境になったので、
外出先にて動画や音楽、画像などをスマホやiPadから自由に閲覧できることを目指してサーバーを構築することにしました。

最終的な目的とするのは
・自宅、外出先からPC内に保管してある動画、音楽、画像を再生
・同じく自宅、外出先からPCをリモートでフルコントロール
・さらに地デジを視聴
・録画サーバー機能
・節電の為に常時電源OFF。必要に応じて遠隔起動

以上の操作をスマホのテザリングを軸にして、スマホ、モバイルPC、iPadから行えるようにします。

サーバー用PC
要となるサーバーPCは富士通のエントリークラスPCサーバ、PRIMERGY MX130 S2 をセレクト。
特徴は何と言ってもその小ささと驚愕の安さ。
個人用PCとして既にミドルタワーを所有しているので、さらにミドルタワーが自宅内に鎮座するのは
かなり抵抗があるところ。
その点、MX130 S2は省スペース型なので部屋の片隅に設置しても目立ちません。これ非常に重要。
そして驚くべきその価格。格安PCサーバー販売で有名なNTT-Xストアで12800円
という破格値で販売されています。どうみたって原価割れ。どうなってるんですかね??
さて、PCサーバーと銘打って販売されていますが、構造は至って普通のデスクトップPCと大して変わりない。
 逆にサーバー用途ですからフレームや電源周り等が非常に堅固な設計となっています。
Windowsは入っていません。Windows7やXPを導入する場合、ドライバ関係を用意する必要があるので
Wikiなどを参照しつつ、自力でWindowsのインストールやドライバの組み込みを行える方向けです。
サウンドチップも搭載されていないので、別途サウンドカード又はUSB接続型のサウンドアダプタを
使用する必要があります。
 
注文から翌日に速攻で届きました。

質実剛健な香りが漂います 家電メーカー系のオシャレさとは無縁。
以前ジャンクから再生したNEC VALUESTAR VL300とは真逆な無骨さ。


カバーを開けて背面。
RGBポートは無いので、アナログモニタを使用したい場合には変換が必要。


自作PCとは一線を画すすっきりしたフレーム内。このクオリティでこの価格とは。
小さいながらもメンテナンス性は良好です。


搭載CPUはAMD Sempron 145 (2.8GHz / 1コア / 2MB)
45Wの省電力ですが、さすがにシングルコアでは今時の高いビットレートのメディア再生に厳しい。
CPUソケットはAM3なのでオークションでAthron Ⅱx2を物色中です。


拡張スロット群。PCI Express x16、x4、x1、PCIが各1。
PCIについてはサウンドカードで使用します。
グラフィックボードの拡張も可能ですが、オンボードでもATI Radeon HD4250搭載なので
サーバー用としては敢えて交換することも無いですね。
少し気になるのはチップセット用のヒートシンク。余り発熱するようなら、ファンの追加も検討。


ドライブベイ。上段にSeagateの薄型250GB。Wikiによると、実際の容量は320GBだが、
250GBで認識されるように制限されているらしい。
このベイにHDD2台。あとDVDROMドライブの下にもう一台分のベイがあり、
DVDROMドライブを撤去すれば最大4台のHDDを搭載できます。サーバーらしく、RAIDも使用可能。



OSにはOEM版Windows7 Pro 32BITをインストール。
VISTA以降であればすんなりとインストールは進むと思いますが、XP以前の場合はCD-ROMにシリアルATAの
ドライバが組み込まれていないのでフロッピードライブで読み込ませるか、nLite等を使用して
シリアルATAドライバを組み込んだインストール用CDを作成する必要があります。




NETGEAR STORA 2 転送速度

2012年10月07日 | パソコンネタ


BUNBUNです

無事、セットアップが完了したSTORAの機能面についてレポ。

転送速度

NASを使用する上で、信頼性と共に重要視されるスループット。
各ネットワーク機器に記載されている最大スループットは理論値であり、
実際は使用する機器、チップ、ハブ、距離等の諸条件により実効転送速度は大きく異なります。
持論ですが、理論値の3割の速度が出れば良い方だと思っています。

ここでは約600MBの動画ファイルを読み書きさせて、実効転送速度を計測してみました。
通常のコピーよりも高速でHDDに負荷をかけないコピーツール、FIREFILECOPYを使用すると
実際の転送速度が表示されるのでこれを使用。

有線LAN 1000BASE-T
読み込み 44.7MB/s  → 357.6Mbps


書き込み 23.6MB/s   →   188.8Mbps


もちろん環境によって速度は上下しますが、概ねこの辺りの数値をマークすることは
できるようで、この価格のNASにしては上々の結果ではないかな?
HD動画や高ビットレートのMP4などでも十分ですね。
逆に100BASE環境ではこのSTORAの本領を発揮することはできないでしょう。
おそらく、読み込み20MB/s前後、書き込み10MB/s程ではないでしょうか?

参考として無線LANでの転送速度も載せておきます。

無線LAN 環境
親機 NEC ATERM 8300N
子機 Lenovo Tinkpad X61  内蔵Intel Wireless Wifi Link 4865AGN  
木造建築 親機(2F)→子機(1F) 約10m

読み込み10.3MB/s  →  82.4Mbps

書き込み 7.5MB/s  →  22.5Mbps


うむむ・・ずいぶん寂しい結果となりましたが、子機が150nのみ対応なので、
300nであれば数値向上が見込めると思われます。


NETGEAR STORA 1

2012年10月07日 | パソコンネタ


更新再開です。4ケ月のご無沙汰でした。
何で更新が無かったか?と言われると全くこれといった理由が思い当たらず、
単純に更新意欲がなかなか湧かなかったということだと思います。 

Facebookも完全に生腐れ状態でして、ここ数が月ログインすらした覚えが無い・・。


気を取り直していきます

 
NETGEARのネットワークストレージ・STORAを購入しました。


 NETGEAR社、ネットワーク機器においてアメリカでは一番のメーカーで、日本の場合はコンシューマ向けネットワーク機器の分野ではアイオー、バッファロー、NEC、 コレガ、プラネックスの国内勢の影に隠れてパッとしませんが、ビジネス用としては圧倒的な知名度を誇ります。

国産NASに比較するとメリットがあったのであえてこちらを選択。
同社が販売するNASの中でもエントリーモデルの位置づけながら、機能的には妥協してません。
・名目上、キットの扱いなので自分でハードディスクを取り付け、設定等を行うことができる。壊れても自分で交換することが可能。
・ハードディスクを2機搭載可能で、RAID機能付き
・ネットワークアクセスによるメディアファイル(動画、音楽、写真)ストリーミング再生   (Windows、iOS、Android)
・DLNA
・価格 BUNBUNが購入した際は8000円ですが、現在は6000円程で購入できます(泣)

注意点
・常時インターネットに接続されている必要がある
・使用するハードディスクは2TBまで

セットアップは非常に簡単でした。
①フロントパネルを取り外して


②SATAハードディスクを差し込む。マニュアルにはどちらのスロットが先、という記述は見当りませんが、ネット上では左から、いうのが一般的みたいです。


③あとはフロントパネルを戻して電源を入れれば勝手にフォーマットが始まります。
付属のユーティリティCDをインストールして初期設定を行いましょう。



マニュアル通りに行えば特に難しいことはないのですが、
IPアドレスだけは自動割り当てではなく、固定にした方が何かと都合が良いと思います。
また、ユーティリティーを通さなくてもSTORA自体の管理、操作は可能なので
余計なソフトウェアを常駐させたくない場合には初期設定さえ終了していればユーティリティはアンインストールしても構いません。

次回、機能面についてレポします。