葡萄酒な日々 avec les Grands Terroirs d'HOKKAIDO

札幌・円山「葡萄酒倉庫」のワイン・日本酒・食材・生産者情報。

煮る。

2010-10-15 03:21:42 | 日々
日本語がかなり通じないシェフと フランス語がかなり通じないシェフで成り立っている当店ですが

お互い 「へーっ!」と気付かされる事も多いのです。

フランス料理において 「焼く」と言う表現は様々で

グリルだったり ポワレだったり あと色々
(詳しくは太田シェフまでお尋ねください)

そういう違いで名前が違うんだぁー!と感心する和食シェフの私。

一方 煮る(炊く)となると和食が 俄然張り切る訳で

煮付ける・煮染める・煮浸す・含め煮…と これ微妙に全部違うのですが

メニューを書いてもらう段階で いつも悩んでしまうのです。

なんて表現したら フレンチ慣れしたお客様に納得してもらえるのかなぁーとか

わかってもらえるのかなぁーと 日本語の方の表現の方が3人共 頭を抱える事が多い気がします。

因みに よく勘違いされると言うか 未だにあまりわかって頂けてないなぁと思うのですが

当店 和食のメニューとフレンチのメニューが2つ存在している訳ではありません。

全てのメニューが 北海道の食材を用いて フレンチの技法と和食の技法の両方を使った

2人で作り上げた 新北海道料理なのです。

ですから これが太田の料理です!とも大谷の料理です!とも言えず

言うなれば 2人居なければ こういう形には成り得ない料理なんです!と

説明するしか他にないのですが まだまだ浸透はしていない模様。

例えば 同じ料理でも私が仕上げると見た目和食っぽく見えて

食べると なんだか違って感じたり

太田シェフが仕上げると見た目フレンチっぽく見えて
食べるとやはりなんだか違って感じる。

でも この2つに見える料理 食べ比べると同じなんです。

それは 常に2人の技法で作り上げているから。

皿が違えば 盛る人が違えば 感じる人が違えば みんな違って見えます。

ただ 結果2人とも同じ気持ちで葡萄酒倉庫の新北海道料理を作り上げています。

自然とこういう形に 進んで行っている事や この環境には大満足なのですが

後は じわっと皆さんにわかって頂けたらなぁと思っています。

今後 色々な場面で皆さんに「説明する」と言う事が多くなるとは思いますが

「葡萄酒倉庫 avec les Grands Terroirs d'HOKKAIDO」
かなり簡単に意訳すると

「葡萄酒倉庫 北海道の大地と共に(新北海道料理)」

と言う店名通りだね!と言われるくらいまで わかって頂けるよう努力して行きたいと思っています。



葡萄酒倉庫 大谷

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