シックスセンス

鋭いタイミングで連絡をしてくる友人がいる。
わたしが何か電波を飛ばしているのか
友人の第六感が著しく発達しているのか(笑)。

調子を崩してこっそり休養していると決まって連絡がくる。
(それも「竜馬伝を観てたら京都を思い出した」だとかそんな理由で)
驚きすぎて携帯を投げそうになるようなことが一度ではないのだから、
この“キュウカク(ロッカク?)”は本物なのだろう。
昔はそうでもなかったのに
人を癒す仕事をしているひとは、こういう感覚が磨がれていくのかなぁ?

とはいえ、“いかにも”という癒しオーラはない人物で、
むしろ我が道を飄々と生きているあっさりした人間だから
こちらも気を使う必要がなく力が抜ける、というふうなしくみ。

いや、そう見せているけれども
実際は分析上手なスマートさが他人を詮索する必要をなくしていて
そしておそらく「しらんぷり」が上手なのだと、思う。
人との距離感のハカリが絶妙なんだなぁ、これは昔からだけれども。

世の中がこういうタイプの人間だけでできていたなら
どんなに楽なんだろう(笑)。

ただ、友人がどういう人間だかとは別に
連絡の時期がなぜいつも鋭いのか、ということは
やっぱりさっぱり説明ができない。

わたしが何か電波を飛ばしているのか
友人の第六感が著しく発達したのか(笑)。

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反芻

独特のかたちで構えられたチェロから
いつもどおりの彼の音が、白鳥の姿を描いて届く。
世界中のどこを探しても
この日この時の白鳥ほど、特別なものはない。

穏やかな微笑みを浮かべたまま
その夜、奏でられたラストの一曲は
サン=サーンスの『白鳥』、
これまで聴いたどの白鳥よりも、妖しく美しい。

小刻みに震える唇を抑える手も震えていたことに
気づいたのは、演奏後のこと。

彼は、わたしにとってスターではなく
スーパーヒーロー、永遠のヒーロー

けしてぶれることがなく、艶やかで芯があり、
限りなく優しく優雅かつ朗らかで、それでいて深く重い
どの角度から見ても聴いても隙がない
まさに世界最高峰なのだ、彼の指と弓から生まれる音は。

終わらないでと祈り
できるなら2時間前にタイムスリップしたい、何度でも、と願った
半年も前から夢に見た夜の一部始終を
何度も、何度も、今も、反芻している。

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ヨーヨー・マ チェロリサイタル
 愛知芸術劇場コンサートホール 2010.11.08 MON
 piano:キャサリン・ストット

E.モリコーネ:ガブリエルのオーボエ(映画「ミッション」より)
G.ガーシュウィン:前奏曲第2番
C.マリアーノ:クリスタル
J.ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
G.フィトキン:L
S.ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 op.19
**encore**
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ファリャ:スペイン民謡より「ポロ」
サン=サーンス:白鳥
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