また蓮の季節が巡ってきた。
紫陽花のほうが有名な(あじさい寺だものなぁ)宇治は三室戸寺。
紫陽花での賑わいが落ち着いてくるころ、蓮が開き始める。
人もあまり多くなくなり
静かになった境内を
凛とした空気をまとった蓮が覆うように葉を広げていた、先週末。
ぐんぐん伸びていく蕾の意志の強そうなこと、
それでいて開いた花の儚さ、
静かにあれこれと想うのにとても良い時間だった。
この前日、思いがけない所で星のような数の蛍を見た。
また観られるとは思わなかったような景色に
頭の芯が、くらり、とした。
ベガとアルタイルは今夜、無事手を取り合ったらしい。
雲が切れてほっとした。