Wayfarer

「おくりびと」は、評価通りだという印象。
過保護な映画だったなぁ、いい意味で。

チェロは人の声に最も近い音色をしている、などと言われるけれども
その形もまた、人、それも女性のからだの曲線に似ている。

主人公が、人の生のぬくもりを求めて妻の手を取るのも
ひとりチェロを演奏するのも、
どちらも印象深いシーンだ。(DVDチャプター8・9がいいのよ~)

そして日本人のツボを知り尽くしたような、
久石譲氏のあのテーマ曲は何なんだろう(苦笑)
絶妙なタイミングで振動を与えられ
自分でもコントロールできない種類の感情に、涙腺を刺激される。

本木氏の静かで確かな情熱と
それをわかりやすく、それでいて
程よくオブラートに包み描く、過保護な作品。

ニクイを通り越してズルイとさえ思うような演出にしろ
久石氏の音楽にしろ
ここまでわかりやすく狙われているのがわかるのに
この、観終えた後のすがすがしさは何なんだろう。

それにしても、
やっぱり、チェロの音はいいものだなぁ。 <結局それ(笑)

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*テーマ曲は楽譜が映るシーンで『Wayfarer』と。

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スパイス

『もし明日地球がなくなるとしたら、一番の心残りはこれだな』と、

ずっと思い続けていたことがあるのだけれども
ひょんなことからうっかり(?)実現してしまい
逆に拍子抜けしているというか、
さみしいような気もしている。不思議なものだ。

もちろんそれが全てではないけれど、なにか、ひとつでも
『叶わないけれど、実現すれば素敵なこと』があるというのは
感性を磨く、最良のスパイスだと思う。

あぁなったら、こうだったら、そうなるためには、あれがあれば…と
想像したり、憧れたりする気持ちがあるから
自分を成長させたり改善するために磨いたりできるものでしょう?

だから、さみしい、というか
叶うはうがないと油断していたぶん、
驚きの後、ちょっと腑抜けな毎日を送っている(苦笑)。
燃え尽き症候群に似た状態なのかもしれない。
目標というか、よりどころがあったはずの心の大切な場所に
ぽっかり穴があいているような…。

…なんて、とても抽象的な話だけれども。
嬉しくないわけではないのだけれども、複雑なのです、
勝手なイキモノだなぁ、人間って(苦笑)。

連休も終わって、リアルな波の押し寄せる日常がまた始まる。
木々のみずみずしい緑が気持ちいい季節、大好きな季節
このいい季節にのんびりしてられないし
スイッチ切り替えてまた頑張らないと。

もうすぐ、蛍も飛びはじめる。
落ち着いたら、今年は観に出かけてみようかなぁ。
ひとつひとつの小さい楽しみも、
それはそれで、素敵なスパイス、だし。
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二度あること

親友に、ものすごい剣幕で叱られた。
これで、二度目。
それも、同じ事で叱られた。
しかも、前回よりももっと叱られた。

5年前の夏にも、
やっぱり、こぼれるような大きな目でじっと見つめられ、
同じように真剣に叱られたんだった。


叱ってくれるのは、分かっていた。
叱って欲しかったから、会いたくなったのかも。


大人になると、叱られる事は少ない。
ハッと気付く、あのドキリとする感覚はもう昔のものになってしまう。
冷静に心から想ってくれる親友の存在は、本当にありがたいものだなぁ…。

なかなか一番大切な部分を変えることができないでいる自分に
自分でも嫌気がさしていたのだと思う。

そして
その通りだ、馬鹿だ大馬鹿だ、それは間違っている、と、
まっすぐこちらを見て彼女に言ってもらいたかったのだと、思う。

わかっちゃいるのだけれど。
わかっちゃいるなら
三度目はないように…と、思うのだけれど(^^;
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