★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ビートルズ転調問題

2023年07月19日 15時12分47秒 | 音楽
 ビートルズに対するアプローチの仕方は多岐にわたる。
 ビートルズ自体が伝説になっているので、かなり美化、神格化されている傾向もある。

 アプローチのひとつとして、ビートルズナンバーにおける転調というのがある。
 明らかな転調はもとより、転調なのかどうかわからないものまで、サンプルは枚挙にいとまがない。
 中には曲の基本となる、キーさえ特定不可能なものさえある。
 ここでそれらの曲を俎上に上げるのは割愛する。

 転調に関しては、ほとんどの人間が音楽理論の面からアプローチしている。
 まあ、転調自体、音楽理論なのだから当然だろう。
 理論に適った転調はともかく、ビートルズのほとんどの転調はアウトオブ理論なのだ。

 理論で説明がつかない転調だが、違和感はほとんどない。
 ほとんどの人間が、その転調やコード進行は間違いだ、素人の浅はかさだとは言えず、そこがビートルズの革新性、独自性だと結論付けている。

 果たしてそうだろうか。
 ビートルズが音楽理論に基づいて、曲作りをしていたとは思えない節がある。
 特に初期はそうだ。

 彼らの生い立ちや生活水準から、正式に音楽理論を学べる環境があったとは思えない。
 むろん、卓越した音楽的な才能はあったはずだ。

 音楽的なバックボーンは、日常で聴いていた音楽が素地になり、作った曲はそれらからのインスピレーションだ。
 音楽理論やコード進行、転調など意識せず、浮かんだメロディに、彼ら(ポールとジョン)がしっくりくると感じたコードを付けたと思われる。

 それが音楽理論主義者から見ると、理論や既成概念にとらわれない、斬新なコード進行となり転調となったのだろう。
 ビートルズの曲を音楽理論に当てはめること自体ナンセンスなのだ。
 気分よく身を委ねて傾聴すればいいだけだ。


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