★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ジョルジュ・デ・キリコ

2021年03月18日 20時39分26秒 | 徒然(つれづれ)
 絵画のジャンルにもいろいろある。
 その中でも、のちのシュルレアリスムに影響を与えた、形而上絵画というジャンルがある。
 代表的な画家が知る人ぞ知るジョルジュ・デ・キリコだ。

 その画風は一言でいうと不思議な絵だ。
 よく登場するのが、アーチ状の空間を形作る柱のある石造りの建物や、ギリシア彫刻風の石像、これも石造りの塔などだ。
 たまに人も登場しているが、小さい影絵のような扱いだ。

 それらのモチーフが、非現実的なトワイライト・ゾーンのような空間に配置されている。
 ひとつひとつのモチーフはなんの変哲もないのだが、それらが組み合わさって絵になると、それが脳のどこかの部分を刺激するのだ。
 それぞれの絵のタイトルも思わせぶりたっぷりなのだ。

 その絵をじっと見ていると、夢の中のようなおぼつかなさ、ある種の懐かしさ、漠然とした不安、切なさややるせなさなど、不安定な気分になってくる。

 たぶんキリコ本人も、絵を見る人間をそんな気分にさせるのが狙いだったのだろう。
 その手法を見つけ出したことが、彼を奇才たらしめたのだろう。
 それは名画と言われる、他の有名画家の作品とは明らかに一線を画す、魔訶不思議な雰囲気を醸し出しているのだ。

 *お詫びと訂正こちら
 

狙いは読後感。読めばわかる、あるいは読んでもわからないかもしれないが、なんとなく心の片隅に残る奇妙な違和感。ありきたりで普通を装った妙な安心感。 そんな小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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1 コメント

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キリコの絵じゃないかも (通りすがり)
2021-10-13 16:30:19
通りすがりです。

これ、キリコの絵じゃなくてICOというゲームのパッケージじゃないですか?

検索してもよくわからなかったので間違いでしたら申し訳ないです。
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