★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

31アイスクリーム

2017年10月31日 00時00分46秒 | 徒然(つれづれ)
 社名の由来は、1ヵ月(31日)間毎日違った味のアイスクリームが食べられる店、ということらしい。
 その心意気や良しだが、実際に毎日食べる人がいるかどうかはわからない。

 子供の頃、アイスクリームといえば、祭の日のソフトクリームや病気の時の贅沢品だった。
 日頃はもっぱらアイスキャンデーだ。

 一度クリスマスイブに、親が奮発してアイスクリームケーキを買ってきた。
 それまで、小さなカップのアイスクリームしか食べたことのなかった私は、アイスで満腹になったのを覚えている。
 親の因果が子に報いというか、翌朝は下痢と腹痛で七転八倒していた。

 大人になると嗜好がかわり、アイスクリームもあまり食べなくなった。
 コンビニで懐かしのホームランバーを見かけて買ってしまう程度だ。

 そんな私だから、31アイスクリームには一度も行ったことがない。
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親父

2017年10月30日 19時43分15秒 | 徒然(つれづれ)
 おふくろの葬儀を終えて、親族で会食をしている時に、叔母が私に耳打ちした。
「お父さんの、ちょっとおかしかとよ。喋る時に、ちょっと言葉がもつれると」
 長男であるにもかかわらず、私は大学卒業と同時に、大阪で就職していたので、九州の実家に帰るのは盆か正月くらいで、それもここ数年は間遠になり、いつしか私は不惑を越えていた。
 アルツハイマー病で長らく入院していたおふくろが亡くなり、葬儀のために久しぶりに帰省した。
 喪主を務めた親父は参列者への挨拶も、流暢とはいえないまでも、ちゃんとこなし、言葉のもつれなど気がつかなかった。
「おふくろが亡くなって、気落ちしたせいやろう?」
「あんたは、たまにしか会わんけん、わからんやろうけど、ここ数ヵ月でもつれが目立って来とるとよ」

 それが兆しだった。
 葬儀からひと月ほどあとに、親父と同居していた弟から電話で、親父がALSという難病を発症しているという連絡があった。
 食事の時に、汁物やお茶を口から垂れこぼすことが目立つようになり、病院で診てもらったところ、筋委縮性側索硬化症、いわゆるALSと診断されたのだ。
 治療法はなく、進行状況も人によって異なり、最後は全身麻痺の状態になるという。
 この病気の恐ろしいところは、全身の筋肉が完全に麻痺しても、五感や意識は最後まで正常という点だ。
 弟に聞いたところでは、その時点までに、手足にも若干の麻痺があることを、親父は自覚はしていたものの、そのうち治るだろうと思っていたようだ。

 病は気からというが、病名を知った時点で、親父の症状は急速に悪化し、それから三ヵ月後には入院を余儀なくされた。
 入院当初はリハビリと称して、歩行器で院内を歩いていたが、半年も経つと、ベッドで寝たり起きたりの状態、二年、三年と経つうちに、寝たきり状態となり、瘻管、呼吸器の装着となった。
 それがせめてもの親孝行だと自分に言い聞かせ、私は盆、正月には極力帰省するようにし、そのうち一日は親父の病室で過ごした。

 親父は元来無口で、私が反抗期を経て、中学を卒業するあたりから、親子の会話は少なくなった。
 別に敵対していたわけではないが、親父と息子、男同士とはそういうものだろう。

 微動だにしない親父の身体で、唯一動くのが瞼だった。
 その目はじっと私を直視していた。
 耳は聴こえても、反応はできない親父に向けて、私は嫁の事や娘の事、仕事の事などを思いつくままに、独り言のように話すのだが、すぐに話題は尽きる。
 親父と共通の話題は、それこそ小学校低学年まで遡るが、いかんせん私もほとんど忘れているか、淡い映像としては浮かぶのだが、それを言葉にするのが難しい。
 思考はその映像を辿りながら、遠い昔を思い出そうと努めるが、セピアの靄の奥は見えない。

 親父には私が見えているし、声も聴こえているはずだ。
 物言わぬ親父が何を思っているのか、正直わからない。
 なんでもない会話というのが、いかに大切かということを思い知る。
 心と心が通じ合うなんてことはないと思う。
 言葉にしてこそ分かり合えるのだ。

 もっと話をしておけばよかった。

 話題のなくなった私は、鞄からハーモニカを出した。
 私は趣味のバンドで、ギターとブルースハープという十穴のハーモニカを吹いていた。
「故郷」を吹いてみる。
 小学生の時に親父に習ったやつだ。
 霞んだ視界の中で、親父は目をつぶって聴いていた。

 今年はそんな親父の十三回忌だった。
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京都青春セレナーデ

2017年10月30日 07時13分55秒 | 徒然(つれづれ)
 昔の日本酒のCMに「甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に、辛口の菊正を贈ります」というのがあった。

 それは私の小説にもいえるかもしれない。
「甘口の青春小説が多いとお嘆きの貴兄に、辛口の京都青春セレナーデを贈ります」

 時は1973年、大学入学を機に、熱く燃える青雲の志を胸に、九州の田舎町から勇躍、京都へやってきた修二。
 パソコンも携帯電話もなかったあの頃だが、そんなことなどおかまいなく、修二の青春は花開いていた。
 懐かしい京都の街でのキャンパスライフ、バンド活動や男女交際、アルバイトや合宿、酒に煙草、パチンコに競馬、青春のモラトリアムは、ジェットコースターのように疾走する。

 同年代にはノスタルジーの甘く切ない、痛みにも似た感動を、若い世代にはアナログ感覚の温故知新を贈ります。
 

拙著「京都青春セレナーデ」、10月30日17:00~11月4日17:00までアマゾン・キンドルにて無料キャンペーン実施中

 続編の第2弾「京都青春ラプソディ」、第3弾「京都青春コンチェルト」は、もっともっとヒートアップしていきます。
 そちらも合わせてご購読ください。

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昭和30年

2017年10月30日 00時04分39秒 | 徒然(つれづれ)
 私は昭和29年生まれだ。
 私たちの学年は昭和29年生まれと、早生まれの昭和30年組が併存する。

 昭和29年と30年の1年の違いは、昭和64年と平成元年ほどではないが、それなりに大きい。

 昭和29年は、第二次世界大戦が終わった昭和20年と同じ20年代だ。
 あの悲惨な終戦から、ほんの9年しか経っていないのだ。
 私の田舎では、まだまだ戦後を引きずっていた灰色の時代だ。

 昭和30年代は戦後が終わり、高度成長の上昇カーブの中、東京オリンピックの開催、東海道新幹線の開通と、輝ける飛躍の時代だ。

 悩み多き青春時代には、生年月日を聞かれ、昭和20年代生まれというのが、なんとなく恥ずかしかった。
 30年生まれの奴に、少なからず嫉妬を覚えたものだ。
 なんで学年の区切りを中途半端な月にしたのだろう。
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【競馬】天皇賞(秋)予想

2017年10月29日 11時22分42秒 | 競馬
 今年はGⅠ(海外GⅠ含む)馬8頭を含む、豪華メンバーが勢揃いした秋の天皇賞。
 2000mの距離も真の実力を競うのにちょうどいい長さだ。

 過去10年のデータを見ると、1番人気が1着5回、2着、3着が各2回だ。
 2番人気は2着3回、3着2回だ。
 あと5番人気が1着4回というのが目に付く。
 馬齢では4歳が1着4回、2着6回、3着2回、5歳が1着5回、2着2回、3着4回だ。
 枠では3枠、8枠が不調だ。
 前走は毎日王冠、宝塚記念組が優力だ。

 注目は今年で引退のキタサンブラック。
 ジャパンカップ、有馬記念へと続く、秋の初戦だ。
 有終の三連勝がベストだろうが、それはいかにもハードルが高すぎる。
 私の見立てでは有馬記念でドラマチックに勝利して、引退の花道を飾るというイメージだ。
 ということは、宝塚記念から4ヵ月の休み明けのここは叩き台だ。
 頭はないと見るが、実力的には2、3着は可能だ。

 8ヵ月の休養明けで、毎日王冠を勝ったリアルスティールは、昨年2着の実績は認めるも、その反動が気がかりだ。
 良血馬ソウルスターリングは、毎日王冠で牡馬との実力差を露呈した感じだ。
 ダービー馬マカヒキは、昨年の凱旋門賞の惨敗が尾を引いているのか、今ひとつパッとしない。

 ここは今年の凱旋門賞、菊花賞、それと今回の天皇賞と、2頭出しを続けているサトノ軍団の、宝塚記念1着馬サトノクラウンだ。宝塚記念優勝、5歳、絶好の1枠2番、道悪得意と、勝利の方程式は揃った。

 毎日王冠3着のグレーターロンドンは、距離さえ克服できればいい勝負になるはずだ。

 馬券は1番人気のキタサンブラックにも敬意を表し、サトノクラウンと2頭の軸で。

<結論>
 三連単フォーメーション50点
 1着②サトノクラウン⑦キタサンブラック
 2着②サトノクラウン④リアルスティール⑤ヤマカツエース⑦キタサンブラック⑫ステファノス⑬グレーターロンドン⑭サトノアラジン
 3着④リアルスティール⑤ヤマカツエース⑫ステファノス⑬グレーターロンドン⑭サトノアラジン


 
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本日は肉(29)の日らしい

2017年10月29日 00時48分21秒 | 徒然(つれづれ)
 50代を過ぎたあたりから、肉を積極的には食べなくなった。
 還暦を過ぎた今では、ほとんど食べない。

 私にとっての肉といえば、牛肉、豚肉、鶏肉だ。
 その3種には食肉用として、改良を重ねた歴史の重みと安心感がある。
 それ以外は肉という認識もないし、食べる気もしない。

 現在食べるのは牛肉は吉野家の牛丼、豚肉は松乃家のとんかつ、鶏肉は行きつけの定食屋の唐揚げだ。
 それもたまにだ。
 いわゆる、旨くてお手軽、かつ安物というやつだ。

 そもそも肉自体には味がない。
 どんな高級な肉でも、調味料なしでは食べられない。
 逆にいえば、調味料を味わっているのだ。

 前述した3品はしっかり味付けがなされている。
 それで十分だ。
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鉄人28号

2017年10月28日 09時49分31秒 | 徒然(つれづれ)
 私たちの子供時代のロボットのヒーローは、鉄腕アトムと鉄人28号だ。
 同時代のヒーローで、ロックシーンで例えると、ビートルズとストーンズのような存在だ。
 もちろんアトムがビートルズで、鉄人はストーンズだ。
 
 私は鉄人28号のシンパだった。
 アトムがどこか女性的な面があるのに対して、鉄人はどこから見ても男の中の男だ。
 アトムのサブキャラが御茶ノ水博士だったのに対して、鉄人のそれは正太郎少年だ。
 子供の私には、そちらのほうが感情移入しやすかった。 

 実写版からアニメ版までほとんど見たはずなのに、最終的にアトムや鉄人がどうなったのかは記憶にない。
 ほかのヒーローものの実写にせよ、アニメにせよ、不思議と最終回の記憶がない。
 たぶん子供心に終わってしまう淋しさより、ヒーローが活躍していたクライマックスシーンが印象的だったからかもしれない。
 想い出が楽しい場面だけに淘汰されていくのと同じ原理だろう。
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乗っていたのは27人

2017年10月27日 07時27分33秒 | 徒然(つれづれ)
 私が小学5年生の時の、サスペンス・テレビドラマだ。
 笹沢左保の「死人狩り」が原作だ。
 笹沢左保といえば、木枯し紋次郎が有名だが、こんなサスペンスも書いていたんですね。

 ドラマは、路線バスが崖から転落し、乗員乗客27全員が死亡。
 警察は事件と断定し、自身も妻子を亡くした主人公の刑事が、27人の犠牲者の背景を捜査するというストーリーだ。

 私は毎週欠かさず見ていたが、残念ながら犯人が誰だったのか覚えていない。
 タイトルは27人だが、ドラマは25話だ。
 1話完結型で、それぞれに異なった人生模様が展開されていた。
 毎回オープニングでバスが崖から転落する場面があり、子供心にショッキングだった。
 
 当時、私たちの間で、路線バスに乗った時に乗員乗客の数が27人だったら、そのバスは海に転落するという話が、まことしやかに囁かれた。
 僕はいつも乗客の数を数えたものだ。
 幸い27人だったことはない。


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求人誌

2017年10月26日 19時17分20秒 | 徒然(つれづれ)
 奇妙な光景を見かけた。
 ローソン100で買い物を終えたあと、店を出ると、入り口の横のラックの前に、ひとりのおばあちゃんが立っていた。 
 私と同じくその店で買い物をしたらしく、信玄袋と共にレジ袋を提げていた。
 中身の白菜とカップ麺が透けて見えていた。
 たぶん、おひとりさまの分量だ。

 おばあちゃんはラックの無料冊子を手に取り、パラパラめくっていた。
 それは求人誌だった。
 若者ならわかるが、63歳の私から見てもおばあちゃん、歳は80前後くらいで、腰も若干曲がり気味、そのおばあちゃんが求人誌を熱心に見ているのだ。
 果たしてそんなおばあちゃんの求人があるのだろうか。

 質素な服装からして、金持ちのおばあちゃんが、戯れになんの冊子なのかと確認しているようには見えない。
 そんな年齢で働かなければならないほど逼迫しているのだろうか。
 老齢年金や生活保護は受けていないのだろうか。
 援助してくれる子供はいないのだろうか。
 次から次と疑問がわく。

 好奇心から尾行したくなったが、時間がないので諦めた。
 声をかけてみるべきだったのだろうか。
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26文字

2017年10月26日 00時02分21秒 | 徒然(つれづれ)
 アルファベット26文字は日本の50音("ん"を加えれば51音)の半分だ。
 パソコン入力で、50音をアルファベットで表すには、1文字から3文字を要する。

 パソコンの文字入力には、ローマ字入力とカナ入力がある。
 私はカナ入力派だ。
 それが何か?
 これだと1文字1打で入力可能だ。
 それにローマ字だと、頭の中で変換するのが面倒だ。

 ブラインドタッチはおろか、両手の中指でしか入力できないので、速さが目的ではない。効率の問題だ。
 英語はアルファベットでしか入力できないが、英文科出身の私だけに、そこは頭を切り替える。

 まわりを見ても、ローマ字入力が主流だが、それは第二次大戦にたまたま英語圏の国が勝利したからだ。
 日本が勝っていたら、世界標準のパソコン入力はカナになっていたはずだ。
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刷り込み現象

2017年10月25日 17時48分14秒 | 徒然(つれづれ)
 生まれたばかりの雛が、初めて見る、身近にいるものを親と認識し、その記憶が長く続くことを、刷り込みというらしい。
 そばにいるのは、親鳥の場合がほとんどだが、人工孵化の場合は人間の場合もある。
 その場合はその人間を親と認識するらしい。

 人間に関しては顕著ではないらしいが、皆無ではないように思う。
 自分自身でも刷り込みと思われる現象を感じることがある。

 餃子というものを初めて食べたのが、大学入学に伴い京都へ出てきた時だ。
 当然、その存在は知っていたが、九州の辺境の田舎町では食べる機会がなかった。 
 餃子の王将で初めて食べて、その旨さに感激したものだ。
 その日以降、ほぼ毎日のように王将へ通い食べていた。

 頻度こそ減ったが、それは還暦を過ぎた今でも継続している。
 そんな私は王将の餃子以外は、餃子という気がしない。
 その味が完全に味覚に刷り込まれたのだ。

 同じようにマクドナルドやケンタッキーもそうだ。
 ハンバーガーとフライドチキンはその2つでしか食べない。
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アタック25

2017年10月25日 00時00分59秒 | 徒然(つれづれ)
 私が子供の頃は、クイズ番組といえば、視聴者参加が一般的だった。
 問題も、笑いやひねりはなく、頭脳をフル回転させて解く、純粋なものがほとんどだった。
 アップダウンクイズ、ベルトクイズQ&Q、クイズグランプリ、タイムショック…視聴者も解答者とともに、真剣にテレビの前で考えたものだ。
 司会者もインテリ芸能人を据えて、他のバカ番組とは一線を画す、それなりの格調や美意識が感じられた。

 それがいつのころからか、芸能人が解答者になり、笑いの取れるおチャラケ問題や、やらせ疑惑も云々される。
 視聴率ありきという考え方からだろうが、テレビ業界の意識低下の一因だ。

 現在かろうじて残っているのが、パネルクイズ・アタック25だ。
 今は亡き、知性派俳優児玉清の司会で、淡々と進行する番組は派手さには欠けるが、テレビ業界の良識を感じさせた。
 現在の司会の谷原章介の、プロミスのCMキャラを封印した、抑えた司会進行も好感が持てる。

 そんな奇を衒わない、永遠のオーソドキシーともいえる、ベタだが嫌味を感じさせないところがいい。
 飽きが来ないし、ないとなんとなく物足りない。
 ついつい習慣で観てしまう。
 それが長寿番組になっている由縁だろう。
 そこには笑点やサザエさんに通じるものがある。

 
 
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24時間という表現

2017年10月24日 00時00分08秒 | 徒然(つれづれ)
 1日を24時間と表現するのは、1より圧倒的に大きい24という数字のインパクトが狙いだろう。

 24時間テレビ、警察24時、救命病棟24時、懐かしいヤツでは、24時間戦えますか、等々。
 1日中テレビ、警察の1日、救命病棟の1日、1日中戦えますか、では、やはりインパクトに欠ける。
 1,440分テレビ、1,440分戦えますか、では数字は大きいものの、分という時間の単位が弱すぎる。

 24時間とすることで、インパクトは上がるものの、それに伴う胡散臭さも見えてくる。

 24時間テレビが始まったのは、オイルショックによる深夜放送の自粛が、なし崩し的に終了した直後だ。
 喉元過ぎれば熱さ忘れるの典型だ。

 警察が24時間忙しいということは、世界に誇る治安国家にとっては憂慮すべきことだ。

 救命病棟が24時間フル稼働するほど、命の危機にさらされている人はいないだろう。

 24時間戦えますか、なんてCMを現在流そうものなら、クレームの嵐で早々の打ち切りは免れないだろう。

 24時間も放送したり働いたりする必要があるのだろうか。
 あきらかに、労働基準法違反じゃないか。
 
 え?ちゃんと三交代でやってますって?
 問題はそこじゃないだろう。
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春樹の失敗

2017年10月23日 09時14分24秒 | 徒然(つれづれ)
「ライ麦畑でつかまえて」。
 言わずと知れたサリンジャーの代表作だ。
 私も大学時代、まわりに触発されて読んだ。
 いまいちピンとこなかったが、わかったようなふりをして、友人の読後感に相槌を打っていた。
 還暦を過ぎて読み返しても、雰囲気としては理解できるが、文学かどうかは怪しいものだ。

 出版当初は、若者の心情のカオスを、当時の若者言葉を散りばめた、口語体の独白調で書き殴り、既存の文学界に衝撃を与えたようだ。
 正確に言えば文学界ではなく、文章エンタメ界かもしれない。
 文学界の文豪も批評家も、サリンジャーの言語を理解していたかどうか怪しいものだ。
 意味のないものにあえて意味を見出すようなものだから。

 冗長に書き殴られた物語の最後は、精神病患者の独り言だったという、トンデモな肩すかしだ。
 まるで三流小説の夢オチと同じじゃないか。
 夢ならなんでもできるし、なんでも書ける。
 辻褄やストーリー、リアリティや思想なんてどうでもいい。
 不条理というぼんやりとした通奏低音さえ流していたら、読者が勝手に想像して、その評価は伝染病のように広がっていった。
「サリンジャーって可愛い~、サリンジャーってヤバくね?」
 そんな裸の王様状態だから、異を唱えるのはなかなか難しい。

 それをうまく利用したのが村上春樹だ。
 あのわけのわからない文章は、サリンジャーの焼き直しだ。
 頭のいいふりしている皆さんだったら、行間から勝手に想像できるよね、と言っているようだ。

 スウェーデン・アカデミーは今のところ騙されていないようだ。

 
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ノーバン始球式

2017年10月23日 08時53分55秒 | 徒然(つれづれ)
 何でも略していいってもんじゃない。
 ノートパソコンをノーパソって略して、言う分にはいいけど、書いたらノーパンに空目するじゃないか。

 ノーバン始球式もそう。
 ちゃんとノーバウンド始球式と書いて記事にしてくれ。

 今日び、グラビア・アイドルの始球式が多いから、「壇蜜、ノーバン始球式」「橋本マナミ、ノーバン投球」なんて記事見ただけで、もよおしてしまうじゃないか。
 たぶんそれが狙いなのはわかるけどね。
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