元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
野鳥・70~アオバズク
フクロウ科アオバズク属の「アオバズク(青葉梟)」。東南アジアで越冬し青葉が繁る頃に日本に渡って繁殖する夏鳥で体長は30センチほど。頭部から背中や尾に掛けては黒褐色で腹面は粗い縦斑がある。夜行性で夜にネズミなどの小動物や昆虫を捕食し昼間は樹上で休んでいる。これは多摩森林科学園のメタセコイアの枝に止まっているもの。
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ソクズ・6~奈良ばい谷戸
町田市の奈良ばい谷戸の野道で見掛けた「ソクズ(蒴くず※)」。ガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ニワトコ属の多年草で本州~九州の山野に分布している。6~8月に茎頂の散房状の集散花序を出して直径3~4ミリの花を多数咲かせる。ソクズの花序には黄色い杯状の腺体がありそこにアリがひっきりなしに訪れている。これまで高尾山や当地の大塚なかおね公園で生育を確認していたが、ここにもあるのに気付いた。
※くずの漢字は草かんむりに羽にふるとり
※くずの漢字は草かんむりに羽にふるとり
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キクバドコロ・5~果実
奥高尾“小仏城山東尾根”に生育している「キクバドコロ(菊葉野老)」。ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で福島県以南の山地の分布している。カエデのような裂けた葉だがカエデドコロはまた別物。雌雄異株で5~6月に長さ10センチほどの花序を出し直径3~4ミリの小さな花を咲かせる。果実は3稜の蒴果で上向きに付き長さは2センチほど。
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野鳥・69~キビタキ
小仏城山から日影林道を下っていると目の前をサッと野鳥が飛び10メートル先の樹の枝に止まった。すぐにカメラを向けたがレンズはマクロのまま。望遠レンズに付け替える間に飛び去ると思いとりあえず2回シャッターを切った。案の定そのまますぐに飛び去ってしまったので一瞬の出来事だった。画像はトリミングしているのでピンボケはご容赦頂きたい。
帰宅して調べてみるとこれはどうやら「キビタキ(黄鶲)」のようだ。ヒタキ科キビタキ属の夏鳥で全国で普通に見られ冬季には東南アジア方面で越冬するという。写真はオスで全長は13~14センチ。頭部から背に掛けて黒く腹部や腰は鮮やかな黄橙色。翼には白い斑がある。次にここを歩く時は予め望遠レンズを付けておこう。
帰宅して調べてみるとこれはどうやら「キビタキ(黄鶲)」のようだ。ヒタキ科キビタキ属の夏鳥で全国で普通に見られ冬季には東南アジア方面で越冬するという。写真はオスで全長は13~14センチ。頭部から背に掛けて黒く腹部や腰は鮮やかな黄橙色。翼には白い斑がある。次にここを歩く時は予め望遠レンズを付けておこう。
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オオボウシバナ・1~花
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたものだから。(後略)
西城八十の『ぼくの帽子』という詩(大正11年)だが、これを知ったのは昭和52年の角川映画『人間の証明』だった。当時のキャッチフレーズは“読んでから見るか、見てから読むか”で、♪♪Mama Do You Remember~のテーマ曲を聴かれた方は多いだろう。私は確か映画を見てから小説を読んだ記憶がある。この作品に続いて『青春の証明』を読み、薬師丸ひろ子さんの映画デビューとなった『野生の証明』も見た。遡っては元ホテルマンを感じさせる『高層の死角』や『腐食の構造』など多くの推理小説を読み漁った。その後、テレビドラマでは、棟居刑事(佐藤浩市さん、中村雅俊さん、東山紀之さん)シリーズ、牛尾刑事(片岡鶴太郎さん)シリーズなど今も再放送で楽しんでいる。
作家森村誠一さんが7月24日、90歳で逝去された。松本清張さんや横溝正史さんとはまた違った作風で数多くの作品を楽しませてもらった。心よりご冥福をお祈りしたい。
写真はツユクサ科ツユクサ属の「オオボウシバナ(大帽子花)」で花径は3~4センチ。中国原産で“帽子花”の別名があるツユクサより大きいという意味で名付けられた。江戸時代中期に滋賀県草津市など湖南地方で染め物の下絵の染料として栽培され「アオバナ(青花)」とも呼ばれる。花弁を絞ったアントシアニン系色素の液は水溶性で最終的には洗い流して抜け落ちるので重宝された。しかし花は昼には萎んでしまい、また花から採取した汁はすぐに変質してしまう。写真は午前11時頃だがこの日は朝からの猛暑で気温はおそらく35℃を超えていただろう。花弁が既に萎み始めている。こんな暑い日に生産者は花が萎む前に採取して絞らなければならず、その過酷な作業からこれを“地獄花”と呼んだというのが理解できる。
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたものだから。(後略)
西城八十の『ぼくの帽子』という詩(大正11年)だが、これを知ったのは昭和52年の角川映画『人間の証明』だった。当時のキャッチフレーズは“読んでから見るか、見てから読むか”で、♪♪Mama Do You Remember~のテーマ曲を聴かれた方は多いだろう。私は確か映画を見てから小説を読んだ記憶がある。この作品に続いて『青春の証明』を読み、薬師丸ひろ子さんの映画デビューとなった『野生の証明』も見た。遡っては元ホテルマンを感じさせる『高層の死角』や『腐食の構造』など多くの推理小説を読み漁った。その後、テレビドラマでは、棟居刑事(佐藤浩市さん、中村雅俊さん、東山紀之さん)シリーズ、牛尾刑事(片岡鶴太郎さん)シリーズなど今も再放送で楽しんでいる。
作家森村誠一さんが7月24日、90歳で逝去された。松本清張さんや横溝正史さんとはまた違った作風で数多くの作品を楽しませてもらった。心よりご冥福をお祈りしたい。
写真はツユクサ科ツユクサ属の「オオボウシバナ(大帽子花)」で花径は3~4センチ。中国原産で“帽子花”の別名があるツユクサより大きいという意味で名付けられた。江戸時代中期に滋賀県草津市など湖南地方で染め物の下絵の染料として栽培され「アオバナ(青花)」とも呼ばれる。花弁を絞ったアントシアニン系色素の液は水溶性で最終的には洗い流して抜け落ちるので重宝された。しかし花は昼には萎んでしまい、また花から採取した汁はすぐに変質してしまう。写真は午前11時頃だがこの日は朝からの猛暑で気温はおそらく35℃を超えていただろう。花弁が既に萎み始めている。こんな暑い日に生産者は花が萎む前に採取して絞らなければならず、その過酷な作業からこれを“地獄花”と呼んだというのが理解できる。
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フウラン・3~酷暑
“梅雨明け十日”の言葉通り、先週末から晴天が続き雨が一滴も降らない。35℃超えの猛暑日はもう当たり前で40℃近くまで上がる日が何日もある。そろそろ40℃を超える日の呼び方を決めておかなければならないようだ。“酷暑日”が相応しいかと思ったが、調べてみると“酷暑日”は“猛暑日”の俗称扱いという位置付けらしい。
そんな中で涼しさを感じさせてくれるのが「フウラン(風蘭)」。ラン科フウラン属の常緑多年草で暖温帯~亜熱帯の樹木や岩に着生する。萼片と側花弁は線状披針形で長さは1センチ。唇弁は8~9ミリで浅く3裂する。唇弁の基部から長さ4~5センチの距が湾曲して垂れ下がる。
そんな中で涼しさを感じさせてくれるのが「フウラン(風蘭)」。ラン科フウラン属の常緑多年草で暖温帯~亜熱帯の樹木や岩に着生する。萼片と側花弁は線状披針形で長さは1センチ。唇弁は8~9ミリで浅く3裂する。唇弁の基部から長さ4~5センチの距が湾曲して垂れ下がる。
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クサキョウチクトウ
ハナシノブ科フロックス(Phlox)属の「クサキョウチクトウ(草夾竹桃)」。草丈50~80センチの多年草で花期は6~7月。茎頂に円錐花序を出し直径2センチほどの花が密に付く。観賞用に世界各地で栽培されており白、赤、紫など花色は多彩。キョウチクトウの名があるがキョウチクトウとは無縁で「オイランソウ(花魁草)」とも呼ばれている。
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