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ハルニレ・1~雄性期

 裏高尾の林縁に生えている「ハルニレ(春楡)」。ニレ科ニレ属の落葉高木で日本固有種。寒冷地の丘陵~山地に分布している。北海道では“エルム(elm)”の名前で呼ばれているがエルムはニレ属(Ulmus)の総称でもある。名前の通り春に葉の展開する前に花序を出し小さな花を咲かせる。雄性先熟で写真は雄蕊の赤紫色の葯が伸び始めている。雌性期になると先端が2裂した雌蕊が目立つようになる。
 さて1963年にアメリカでケネディ大統領が暗殺されたが、トランプ大統領がこの事件に関する機密文書を公開する大統領令に署名し18日に公開された。ケネディ大統領が凶弾に倒れたのはダラスのエルム通りだった。ハルニレはプラタナス、マロニエ(セイヨウトチノキ)、ボダイジュ(セイヨウシナノキ)とともに世界四大街路樹のひとつとされており、世界各地にニレの道、ニレ通りなどがある。
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オキナグサ・1~開花

 キンポウゲ科オキナグサ属の「オキナグサ(翁草)」。本州~九州の陽当たりの良い山野に生育する多年草で春に茎頂に直径3~4センチの暗赤紫色の花をひとつ付ける。花弁のように見えるものは萼片で6枚あり外側は白い毛が密生している。花期の草丈は10センチほどだが果実期には30~40センチになる。果実は白くて長い冠毛が付きその姿を老人の頭に見立てている。
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クロモジ

 長池公園“築池”畔で見られる「クロモジ(黒文字)」。クスノキ科クロモジ属の落葉低木で関東地方以西の山野に分布している。早春に葉の展開と共に淡黄緑色の花を咲かせる。クロモジの材には芳香があり昔から高級爪楊枝の材料として利用されており、爪楊枝のことを“黒文字”とシャレて呼ぶこともある。写真は冬芽で尖っているものは葉芽で球形のものは花芽になる。
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