Beautiful☆Life

ひとりごと

Atomの場合

2009年03月15日 | PC関連
 今日も人柱としての任務を完遂すべく頑張っているオレでありますが...

 Atomというのはインテルから出ているプロセッサの名前です。こいつがなかなか興味深くて非常に低消費電力にできている。クロックスピードは1.6GHzとあまり速くはないですが、Atom N230というシングルコアタイプのCPUでなんとたったの4Wです。シングルコアとは言いましてもAtomにはHT(ハイパー・スレッディング)技術が使われておりまして、OSから見ますと論理的なCPUが二つ見えます。このCPUファミリにはデュアルコアのN330というのもありまして、こちらの方は消費電力8Wです。単純に2倍ですね。一般的なCore 2 Duoの消費電力は35Wですからかなり低いことがわかります。デュアルコアの方にもハイパー・スレッディングが使われているので何と4個もCPUが在るように振舞います。

 私としてはこうゆう物があると弄ってみたいと思うわけでして、買おうかどうしようかずっと前から考えていましたが、2月の最後の週のことだったと思いますが酒を飲んだ勢いでパソコン工房の通販に発注してしまいました(またやってしまった衝動買い)。

マザーボード インテル D945GCLF2(CPU付)¥8,000くらい
メモリ DDR2 PC6400 2GB ¥2,000くらい
ケース AC150-IT81SB(150W電源付)¥6,000くらい
HDD HITACHI 1TB ¥8,000くらい(他のものに使う予定で購入)



HDDはCore 2 Duoマシンに拡張する予定で買いましたが、取り敢えず組み立てるのに使いました。実は今もそのままですけどね。DVD-ROMは手元に余っていたのを流用しました。荷物が届いたら兎に角一度走らせてみたくてたまらなくなり。組み立てたわけですが...

 これが何ともがっかりしたんですよ、ほんとに。前述のとおり低消費電力でありながらそこそこの性能のパソコンを作るという目的なのです。低消費電力というと何を想像するかは人によって様々でしょうが、私の場合、超静音パソコンを想像していた訳です。ところがです、期待を胸に組み立てあがったパソコンのスイッチを入れますと、とんでもない爆音が始まったのです。一気にテンション下がりましたよ、マジで。爆音の主は安物の電源ユニットの冷却ファン(4cm角)が主犯格ですが、チップセットの冷却ファン(4cm角)という共犯も居ることが判明。のみならず漏れなく付いてきていた9cm角のケースファンも名乗りを上げる始末。しかも音の質というのが4cm角という小径なので高回転(7,200rpm)から発生するイライラさせるには丁度良いキーンと言うような耳障りな音も混ざっているんですわ、これが。やれやれだわ。



 という訳で、「こんなもん使い物になるかーー!」と思ったわけで、「Yahooオークションにでも出品して叩き売ってやろう」と、その日のうちに思ったわけです(早や)。でもまあ、せっかく今は手元にあるわけですので、取り敢えずアクティベーション無しだと30日しか使えないけれどものWindowsXPをインストールして使い心地を試したりしたわけです。2日程度弄ったでしょうか、別に愛着が湧いたわけではありませんが、技術屋の意地と言いますか、自分が手を入れて何とかすると言うのも面白いのではないかと思い始めたわけです。まあ、いつもこのパターンなので驚くには当たらないと思いますが、一応そうゆうことで...

 さて、対策を打たなければならない箇所は3つもあります。最初に手をつけたのは9cm角のケースファンです。このケースファンはマザーボードの3ピンヘッダに接続するタイプではなくてドライブ用の4ピンコネクタに接続する(センサ無しの安物)タイプでした。このタイプの場合は以前から私が使っている手が使えます。12Vのピンと5Vのピンを入れ替えてしまうのです。そうすると本来12V駆動のファンを5Vで駆動することになって回転数が下がって静かになります。結果はまあ、当たり前ですが静かになりました。ケースファンは、ですがね。

 簡単そうなものから手を付け始めたわけですが、次はチップセットのヒートシンクの4cm角のファンです。SpeedFanというソフトで回転数を調べてみますと7,200rpmで回っておりました。うるさくて当たり前かも知れません。さて、対策として静音タイプのファンに交換することにしました。パソコンショップに行って買求めたのはマザーボードの3ピンヘッダに接続するためのパルスセンサつきのCF-40SSという定格4,200rpmのファンでした(¥1,380)。早速交換しようと元々付いていたファンを取り外して新しいファンを取り付けようとしたところ、ここでつまづきました。取り付け穴の径が違うのです。穴を埋めてドリルで穴を開け直すという手もありますが、実に面倒臭いです。よって後回しにしました。

 最も爆音を発している電源ユニットはFlex-ATXタイプと呼ばれるコンパクトな電源です。付いているファンは4cm角のファンです。このファンがブンブン回って非常にうるさいのです。このファンの対策ですが、やはりこれも静音タイプに交換するしかないでしょう。ということでこの週末にパソコンショップに行ってきました。今度は3,600rpmで回転パルスセンサのない安価な(¥680)物を入手しました。この時店内で偶然にファンコントローラを目にしました(¥1,180)。これって例のチップセットのファンに使えると思い、予定にありませんでしたがご購入です。

 まずは電源ユニットですが、分解して分かったのは、これまた取り付け用のテーパネジの径が合わないことが分かりました。でも最初にチップセット用に買ったファンなら合うのです(CF-40SS)。と言うわけで計画変更。CF-40SSを電源のファンに使うことにしました。電源ユニット内の配線はコネクタではなく基板へのハンダ付けですのでちょっと勿体無かったけれどもコネクタの途中で線をぶち切ってやりました。そんでもって久し振りに半田ごてを握りました。効果は覿面でした。電源ユニットからのノイズは全くと言って良いほどなくなりました。やりました。でも心配なのは風量が減ったことによって電源ユニットそのものを熱破壊してしまうのではないかと言う事です。これについては後で。

 さて、再びマザーボードのチップセットファンの話です。前述のファンコントローラを付けてみました。マウントには3.5インチベイ用とPCIスロット用が付属しておりましたが、どちらも使いませんでした。ユニットだけ取り外して筺体内の邪魔にならない所に両面テープで貼り付けました。このコントローラにはボリュームつまみが付いていて、連続的に回転数を変化させることができる仕組みです。回路は多分いたって簡単だろうと思います。私でも宙で回路図を頭で思い描くことができます。おそらくLM317とか318あたりを使ってるんでしょう。それはともかく、7,200rpmあたりでブン回っていたファンをうるさくないけれども最大の回転数というのを探ってみたところ、大体5,400rpmあたりに落ち着きました。電源ファンの対策と相俟ってかなり静かになりました。

 因みにCPUのヒートシンクにファンは付いておりませんでした。だって高々8Wですからヒートシンクだけで十分のようです。チップセットの方はAtom専用に設計されたものではなくて従来のデスクトップ用のチップを流用している為にこんなことになったと考えられます。CPUよりも周辺チップの方が爆熱なわけです。「なんだかなぁ」な感じです。因みに、改造前のチップセット温度は無負荷時で39゜C、負荷時では49゜Cでしたが、改造後は無負荷時で43゜C、負荷時で52゜Cまで上がりました。改造前後で3゜C程度差がでたようです。夏場にはもっと上がると思いますが、まあ許容範囲かなと思っています。CPUの方は改造を加えていませんので無負荷時36゜C、負荷時44゜Cは改造前後でほぼ変わりはありませんでした。

 さて、ここで心配になるのは前述のとおり、電源ファン交換による風量不足です。そこで、100%に近い負荷をかけて(エンコーダとかSuper Paiとかを同時に走らせて)数時間テストしましたが、どうやら大丈夫な様です。でもね、これで電源から火を噴いても製造者責任賠償請求はできなくなりました。というオチ。

 本当を言うとまだ弄り足りません。やはりまだチップセット用のファンの音がかなり低いとは言え気になります。頭の中で思い描いているのは、もっと大きなヒートシンクに換えてファンレスにするとか、それでも不十分ならそれに加えて音が出ない大径で低速のファンを加えるとか妄想でいっぱいです。が、私の悪い癖で、とことんやると止まらなくなって遂には弄くり倒し過ぎて気が付いたらぶち壊してしまっていたと言うのは良くある話でして、今ぐらいの八分目で止めとくことにします。取り敢えず。

写真も載せようと思ったんだが、カメラが見つからん。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿