「カナダより愛をこめて」、アグネス・チャンが1977年11月25日にリリースした2枚組のアルバムのタイトルです。タイトルの通り彼女は当時カナダのトロント大学に留学中でした。当時、大学の1年生だった私はこのアルバムを迷うことなく購入しています。
当時のことですから、もちろんCDではありません。塩化ビニール製のいわゆるLPレコードと言うやつです。不覚にも私はこのレコードの管理を怠っていました。ある日直射日光の当たる窓辺で高温に晒された塩ビ製の円盤がグニャグニャになっているのを発見します。私は何とかこの事態の被害を最小限に食い止めようと日陰のなるべく平らな机の上に移動して冷えて固まるのを待ちました。
もちろん元に戻るわけがありません。全く酷い音質でとても聴くに耐えないトラックとそれ程でもないトラックが混在していました。私は使える部分は何とか残そうとまあまあ聴ける部分をテープに録りました。このアルバムは1994年にCD化されていますが、当時の私はそんなことは知る由もありません。
最近その当時のテープの音源を発見しました。大好きなアグネス・チャンの曲を何度も繰り返し聴きましたとも。そうこうしているうちにどうしてもこのアルバムをもう一度手に入れたくなりました。LPレコードではなくてCDが欲しいと思いました。
まずはAmazonで検索して探してみました。ありました、Usedで6,800円。6,800円だって!しかも中古です。調べてみて分かりましたが、1994年にCD化されたこのアルバムは廃盤になっていて、もはや新品では手に入らないようです。しかしながら、どうしても欲しいとは思いますが、6,800円という値段には躊躇しました。
さて次はYahooオークションです。3件ありました。最も安いのが2,500円で売りに出ていました。この値段だったら買ってもよいと思いましたが、既に入札している人が一人居ます。既に2,500円よりも高値を付けないと落札できない状況です。私以外でこのアルバムを欲しがっている人がいる事に多少驚きましたが、この入札者が私と競争をするつもりならば百円や二百円の差では後には引かないだろうということも自分自身を振り返ると分かります。いたずらに値をつり上げても利にならないので終了時間ぎりぎりまで待って入札する事にしました。
さて、終了時間の10分前に携帯のアラームをセットしておいて正解でした。うっかり忘れるところでした。オークションのページを再び開いた私はびっくりします。入札者がもう一人参入しています。私の他に2人もアホ変わり者がいます。値段も3,400円に跳ね上がっています。因みに新品時の価格は2,800円でした。
もちろん私は3,500円で入札しました。意外なことにその値段で最高額入札になれました。
オークションの入札の時にはいつも思うのですが、「本当にこんな物要るのか?」と自問自答しています。そのためいつも思うのが、「更に高値を付けられたら降りよう」と。でも、この時には他の入札者がテレビドラマに夢中だったのかどうかは分かりませんが、あっさり私が落札してしまったのです。そうです、またもや衝動買いです。
丁度今頃、私の「カナダより愛をこめて」は運送屋のトラックに揺られています。
当時のことですから、もちろんCDではありません。塩化ビニール製のいわゆるLPレコードと言うやつです。不覚にも私はこのレコードの管理を怠っていました。ある日直射日光の当たる窓辺で高温に晒された塩ビ製の円盤がグニャグニャになっているのを発見します。私は何とかこの事態の被害を最小限に食い止めようと日陰のなるべく平らな机の上に移動して冷えて固まるのを待ちました。
もちろん元に戻るわけがありません。全く酷い音質でとても聴くに耐えないトラックとそれ程でもないトラックが混在していました。私は使える部分は何とか残そうとまあまあ聴ける部分をテープに録りました。このアルバムは1994年にCD化されていますが、当時の私はそんなことは知る由もありません。
最近その当時のテープの音源を発見しました。大好きなアグネス・チャンの曲を何度も繰り返し聴きましたとも。そうこうしているうちにどうしてもこのアルバムをもう一度手に入れたくなりました。LPレコードではなくてCDが欲しいと思いました。
まずはAmazonで検索して探してみました。ありました、Usedで6,800円。6,800円だって!しかも中古です。調べてみて分かりましたが、1994年にCD化されたこのアルバムは廃盤になっていて、もはや新品では手に入らないようです。しかしながら、どうしても欲しいとは思いますが、6,800円という値段には躊躇しました。
さて次はYahooオークションです。3件ありました。最も安いのが2,500円で売りに出ていました。この値段だったら買ってもよいと思いましたが、既に入札している人が一人居ます。既に2,500円よりも高値を付けないと落札できない状況です。私以外でこのアルバムを欲しがっている人がいる事に多少驚きましたが、この入札者が私と競争をするつもりならば百円や二百円の差では後には引かないだろうということも自分自身を振り返ると分かります。いたずらに値をつり上げても利にならないので終了時間ぎりぎりまで待って入札する事にしました。
さて、終了時間の10分前に携帯のアラームをセットしておいて正解でした。うっかり忘れるところでした。オークションのページを再び開いた私はびっくりします。入札者がもう一人参入しています。私の他に2人も
もちろん私は3,500円で入札しました。意外なことにその値段で最高額入札になれました。
オークションの入札の時にはいつも思うのですが、「本当にこんな物要るのか?」と自問自答しています。そのためいつも思うのが、「更に高値を付けられたら降りよう」と。でも、この時には他の入札者がテレビドラマに夢中だったのかどうかは分かりませんが、あっさり私が落札してしまったのです。そうです、またもや衝動買いです。
丁度今頃、私の「カナダより愛をこめて」は運送屋のトラックに揺られています。