Beautiful☆Life

ひとりごと

NEC VALUESTAR VL700R6 改造サマリー

2007年05月27日 | PC関連
 PC改造のまとめをしてみたいと思います.まず計画したことを列挙すると,

・BIOSのアップデート
・メモリの増設
・CD-ROMドライブをCD-RWドライブに換装
・CPU換装,Duron(Spitfire) 700MHz を Athlon(Thunderbird) 1GHzへ.

結果としては全て旨くいきました.

 次にかかった費用.

・メインメモリ 1,100円×2+送料290円 = 2,490円
・CD-RWドライブ ジャンクで 280円
・CPU 1,400円+送料500円 = 1,900円
・シリコングリス 416円

合計すると5,086円という結果になりました.
こんな一昔前のマシンにかけた金額として高いのか安いのかは評価の分かれるとことですが,私としては十分に楽しめたので良しとします.

 CPU換装に関してですが,私は幸運にもThunderbirdコアの低電圧版を手に入れる事が出来たので結果として旨くいきました.試しにCPU稼働率100%を数時間続ける「Super π」というπの値を計算するソフトで負荷試験をしてみたところ完走しました.



 一般的に言うとコア電圧1.4Vのものを手に入れるのは難しいと思われます.オークションに出品していた出品者本人も低電圧版だと言うことは知らなかったみたいで,「コア電圧1.75V」と自分で書いていました.Athlonという名前のついた低電圧版には他にpalominoコアのものがありますが,人柱としてpalominoコアへの換装を試みたが失敗したという貴重な記事をインターネット上のどこかで読みました.

 推測してみるに,基本的にThunderbirdコアへの換装は可能であろうと思われます.ただし,ここには発熱の問題をクリアしなければならないと言うハードルがあります.加えて電源容量の問題もあります.



 写真は電源ユニットの銘板です.トータルパワーが134.4Wとなっています.意外と余裕がありそうです.が,よく見ると(丁度写真の真ん中辺ですが)+3.3Vと+5Vのトータルの最大が60Wとなっています.この60Wという限られた容量をマザーボード上にある他のチップとCPUはシェアしなければなりません.ますます使えるCPUは限られてきます.極端な話し,電源を高容量のものに取り替えたら済むことですが,このスリム筐体には収まるような電源は無いと思います.しかもよく見るとこの電源ユニットはマザーボードとの干渉を避けるために変なところに切り欠きがあったりして特殊な形状をしています.おそらくNECの特注品でしょう.特注品というとフロッピーディスクユニットのコネクタも標準品とは違う形状をしています.さすがメーカー製のPCです.どうしても電源を交換したいなら外付けにしてケーブルだけを引き込むという手を使うしかないでしょう.




 電源の問題をクリアしてもCPUの発熱問題は残ります.上の写真を見てください.CPUの上側にFDDを配置しているために高さの限られたヒートシンクとファンを使わなくてはなりません.下の写真はFDDを取り外した状態です.CPU交換の時にはこんな状態でした.

 今時のPCは初めからFDDが付いていないものもよく見かけます.USB接続の外付けFDDが一般的になってきたことと,USBメモリなどのフラッシュメモリ媒体が普及したことによりFDDを使う人が減ってきています.つまりFDDは無くても良いと考えられます.そうしてみるとCPUの上側のスペースが広がりますので大きなヒートシンクとファンを設置することも可能になります.コア電圧が1.75Vだろうと怖くはありません.だれかやってみてください.