グンタイアリ

来週の「ダーヴィンが来た！」でも放送されるそうですが、ここのところ、NHKで「軍隊蟻」の壮絶な攻撃力の様子を写したフィルムがよく流れます。

目蓋のない生き物、魚や昆虫には感情がないといいます。地球という意志の一部として行動、個人という概念のない彼らは、種としての意志を迷うことなく発揮、組織的にサソリやカマキリを襲い、殲滅します。

こういうエロティシズムに満ちた映像を見る度に中島らもの「人体模型の夜」を思い出します。短篇のひとつに「ぬたうなぎ」が登場し、グンタイアリ同様の恐怖をまきちらしていました。

食虫植物や深海魚、不吉な生態の生き物の、食に関する貪欲さは、私を縮こませるのですが、どうしても目を離せません。