正三角形を置き、頂点から底辺の真ん中に向かって切ると、30度、60度、90度の三角形ができます。
学生の時に使った「三角定規」の形です。
なぜこんなことを書きだすかと言うと、30度の角度が刃物の角度に見えたからです。
鉋(かんな)や鏨(のみ)の角度が30度前後で木の硬さによって調整するそうです。
出刃包丁も、骨を切ったりする柄側が30度くらいかと思います。
一番うすい刃物は剃刀(かみそり)と思いますが、15度前後で三角定規の半分です。
つまり刃物は、三角定規の30度から半分の15度の間にあるわけです。
使い道によって少し調整すればよいのです。
また、角度を正確に測るのに「Sin」があります。
刃の厚さを刃先から鎬(しのぎ)までの長さで割り、Sinに代入します。
刃先から鎬線を1とすると、厚さ側が1:0.5で30度になります、三角定規の角度です。
0.4で24度、0.35で21度、0.3で18度、0.25だと15度です。
Sinは少し難しいですが、三角定規の角度と辺の長さから想像してください。
Tanでは裏刃側での長さがわかりませんので使えません。
角度はあくまで目安です。知識として知っておいた方が良いかなと思ったわけで、角度を測りながら研いでいるわけではありません。
鉋や出刃包丁の片刃で「鎬造り」の場合の話です。両刃は次回にします。
つづく