アブラナ科のイヌガラシです。
北海道から本州、四国、九州に分布する1年草、草地や道ばたで見られます。
高さは10センチから30センチ、茎は枝分かれして上部の花枝が分かれて花がさきます。
葉は互生、葉柄は長く、葉柄側に葉が翼のように付きます。
細長い卵形で先がとがり縁には粗い鋸歯があり、深く裂けるものもあります。
花枝の先には総状に花がさきます、蕾の花がさきながら茎が上にのびてゆきます。
花柄を持ち、黄色の花弁は4枚ですが、少し緑かかった萼が4枚並ぶので8枚に見えます。
雄しべは6本、雌しべは1本。
花は春にもさきますが、秋のいまごろもさきます。
花が終わると弓状の鞘になります。
種子が熟すと鞘が割れて散布されます、種子は10個から20個入っています。
葉や茎には多少の辛味が有るそうですが、役に立たないものを「イヌ」にでも食わせておけ、と言うことで「イヌガラシ」と名前が付いたそうです。