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なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

イヌガラシ

2022年10月16日 18時18分00秒 | 野草

アブラナ科のイヌガラシです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する1年草、草地や道ばたで見られます。

 高さは10センチから30センチ、茎は枝分かれして上部の花枝が分かれて花がさきます。

 葉は互生、葉柄は長く、葉柄側に葉が翼のように付きます。

 細長い卵形で先がとがり縁には粗い鋸歯があり、深く裂けるものもあります。

 花枝の先には総状に花がさきます、蕾の花がさきながら茎が上にのびてゆきます。

 花柄を持ち、黄色の花弁は4枚ですが、少し緑かかった萼が4枚並ぶので8枚に見えます。

 雄しべは6本、雌しべは1本。

 花は春にもさきますが、秋のいまごろもさきます。

 花が終わると弓状の鞘になります。

 種子が熟すと鞘が割れて散布されます、種子は10個から20個入っています。

 葉や茎には多少の辛味が有るそうですが、役に立たないものを「イヌ」にでも食わせておけ、と言うことで「イヌガラシ」と名前が付いたそうです。

 


ヤブツルアズキ

2022年10月14日 11時00分17秒 | 野草

 マメ科 ササゲ属 ヤブツルアズキ

 本州から四国、九州に分布する、つる性の1年草、土手などの草地で見られます。

 草地では、長さが2メートルから5メートルにのび、他の雑草上部を覆うように広がります。

 葉は互生、小葉3枚の複葉です。葉柄は長く、小葉は卵形で先端がとがり、まわりはなめらか、先が浅く3枚に分かれるものもあります。

 茎や葉には細かい毛がめだちます。

 花は黄色でマメ科の5弁花、葉の付け根から花穂をのばして多数の花が順にさきます。

 花の後ろ側に大きな旗弁が立ちます、竜骨弁は2枚が合着して筒状になり、右側の翼弁が竜骨弁を覆い、左側の翼弁がその上にかぶります。

 竜骨弁の中には雄しべ10本と雌しべが有ります。

 花は左右が対象ではありません、これがヤブツルアズキの特徴です。

 果実は棒状の細長い果実で、6個から10個前後の種子が入っています。

 「藪」で見られ、「つる」性で「小豆」のような果実ができるので「ヤブ、ツル、アズキ」とよばれます。

 


イタドリ

2022年10月10日 09時34分30秒 | 野草

タデ科のイタドリです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、草地や土手などで見られます。

 高さは1メートルから2メートル、株から多数の茎が立ち上がり群生します。

 種子のほかに地下茎をのばして繁殖します。茎は花の重さで下向きになります。

 葉は互生、少し大きな卵形で先はとがり縁は波打ちます。

 雌雄異株、雌花のさく株と雄花のさく株が有ります。

 葉脇から花枝がのびて多数の花がさき、花穂となります。

 花枝から短い花柄をのばして花がさきます。花弁は無く、白い萼は筒形で先が5枚に分かれて開きます。

 下の写真2枚は雌花で、最後が雄花です。

 雄花は開いた萼から雄しべ8本が萼の外に出ます。雄しべが見えるのが雌雄の見分け方です。

 雌花は短い柱頭が3本のびて先が細かく裂けます。花が終わると子房部分の萼がふくらみ、3枚の板状になった翼ができます。

 下の写真では、花枝の先端に花が数個さいていますが、下側はすでに3枚の翼になっています。

 翼の中央に果実ができると、翼が風を受けて飛んでゆきます。

 春先の新芽は山菜として食べられます。

 擦り傷などに若葉を揉んでつけると止血作用が有るので「痛みを取る」から「イタミトリ」、「イタドリ」とよばれるそうです。

 


コマツナギ

2022年10月06日 08時46分48秒 | 野草

マメ科のコマツナギです。

 本州から四国、九州に分布する落葉小低木、林の縁や草地、土手など少し乾いた日当たりの良い場所で見られます。

 高さは30センチから60センチ、葉は互生、小葉が4対から5対の奇数羽状複葉です。

 小葉は卵形で、先端に小さな突起があり、まわりはなめらかです。

 葉の付け根から花枝を出して総状に多数の花がさきます。

 うすい紅紫色の花はマメ科の蝶形の花が下からさき上がります。

 「低木」に分類されるほど茎が丈夫なので、馬でもつなげられるということから「コマツナギ」とよばれるそうです。

 


ミズヒキ

2022年10月04日 09時44分05秒 | 野草

タデ科のミズヒキです。

 北海道から本州四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地で見られます。

 高さは30センチから1メートル、葉は茎の下部にあつまりますが、長い花穂が立ち上がります。

 葉は互生、卵形で縁はなめらか、表面には褐色の模様が付くものもあります。

 葉柄の付け根には托葉が変化した鞘が有ります。

 茎の上部で花枝が枝分かれして長くのび、花がつきます。

 花弁は4枚、上側は紅色、下側は白色、左右は上が紅で下が白色の半々に色がつきます。

 このため、花穂は上から見ると紅色、下から見ると白色になりお祝いごとで使う紅白の水引を連想させるので「ミズヒキ」と名前が付いたそうです。

 雄しべは4から5本、雌しべの花柱2本に分かれて長くのびます。

 花が終わって果実ができても花柱は外でカギ状に残り、引っ付き虫になります。