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なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

アカネ

2022年09月30日 11時19分13秒 | 野草

アカネ科のアカネです。

 本州から四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地で見られます。

 つる性ですが高い樹木には登らず、近くの草にからまって広がります。

 長さは2メートルから3メートル、株からのびた茎は四角形で、節ごとに葉や枝をだして分岐します。

 葉は、葉柄を持ち細長いハート形で先がとがり縁はなめらかです。

 4枚の輪生に見えますが、枝の出ている方向の葉が本当の葉で、他は托葉が変化したものだそうで、偽輪生と言うそうです。

 葉の付け根から花枝をのばし、枝分かれして多数の小さな花がさきます。

 うすい黄緑色の花弁は筒形で先が4枚から5枚に割れ、反り返って開きます。

 雄しべ5本が花筒側に付き、雌しべの花柱は短く先が2本に分かれます。

 秋も深まると黒い球形の果実になります。

 古代から根を掘り出して染料をとっていました、「赤色の根」から「アカネ」とよばれます。

 根は染色のほかに薬用にも使われたそうです。

 


ゲンノショウコ

2022年09月28日 10時25分07秒 | 野草

フウロウソウ科のゲンノショウコです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手などの草地で見られます。

 高さは20センチから50センチ、株から茎がのび枝分かれします。

 葉は対生、葉柄を持ち、卵形に開き、3本から4本深く裂けます。

 葉のまわりには鋸歯があります、茎や葉には細かい毛があります。

 葉の付け根から長い花枝を出して、枝分かれして花がさきます。

 白色の花弁は5枚、雄しべは10本、雌しべの先は5本に分かれています。

 この花は白色ですが、うすい紅色の花もあります。

 花が終わると花弁が落ちて、萼の中から長い蒴果(さくか)がのびます。

 蒴果の付け根に種子が3個から5個できます。

 種子が熟すと蒴果が上に巻き上がって、種子を遠くに飛ばします。

 蒴果が巻き上がった形が「お神輿」のようなので「お神輿草」「お祭り草」などとよばれます。

 「ゲンノショウコ」は昔から薬草として使われました。

 よく効くことから「現に病気が治ったのが証拠だ」から「現の証拠」と名前が付いたそうです。

 


ツリガネニンジン

2022年09月24日 10時55分04秒 | 野草

キキョウ科のツリガネニンジンです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手、草地で見られます。

 高さは30センチから1メートル、細い茎が立ち上がります。

 茎の下側で節々に輪生して4から5枚の葉がつきます、先のとがった少し細目の卵形でまわりには鋸歯があります。

 茎の上部には、数段に輪生して花がさきます、2から3個、多いのは6個と変異が多いです。

 うすい紫色の花弁は釣鐘型で、少し下向きに開き、先が5枚に分かれます。

 雄しべは5本は短く、花の中にあります。雌しべは花弁から突き出すほど長く先が3本に分かれます。

 「キキョウ」の仲間なので雄しべ期と雌しべ期があるようで、雄しべが枯れかかっています。

 近くに別の植物の葉が有ります、お間違いないように。

 


ヒガンバナ

2022年09月22日 10時34分06秒 | 野草

ヒガンバナ科のヒガンバナです。

 中国原産の多年草、稲作の伝来とともに渡来したとされています。

 あちこちで見られますが、花がさいても種子ができないのですべて人為的に植えたものとなります。

 球根を分けたものなので遺伝子が一緒です、日当たりなどの条件が同じなら開花時期が揃うのです。

 地下には鱗茎があり養分を蓄えています。

 今さいている花が終わって秋になると葉がのびます。ニラのような細長い葉を数枚出して冬を越します。

 他の植物が枯れて葉がない冬に日光を受けて光合成して養分を蓄えます。葉は初夏に枯れてなくなります。

 そして、秋の彼岸のころになると何もないところから花茎がのびて花がさきます。

 茎の先が6本に分かれて、輪生して6個の花が開きます。

 紅色の花弁は6枚、反り返るように開きます。縁は少し波打ちます。

 雄しべは6本、雌しべ1本が花弁の外にのびます。

 先端に花粉の入った葯が着いていないのが雌しべの花柱です。

 


ツユクサ

2022年09月21日 10時14分48秒 | 野草

ツユクサ科のツユクサです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する一年草、庭や空き地など少し湿った場所で見られます。

 茎は地をはってから枝分かれして立ち上がります、高さは20センチから50センチ。

 葉は互生する卵形、先がとがり縁はなめらかです。葉の付け根はうすい鞘になります。

 葉の脇から花柄がのびます、その先に緑色の総苞がふくらみ、中から花がのびてきます。

 花弁は3枚、上側は青色の卵形で2枚が大きく開きます、下側は白色で小さく目立ちません。

 雄しべは6本、花弁の付け根側に3本、途中に1本、先端側に2本が前にのびます。

 先端側の雄しべが完全雄しべで花粉を出し、他の4本は虫を集めるためだそうです。

 雌しべは1本、先端側にのびた2本の雄しべと並んでいます。

 花は早朝に開き、午後にはしぼんでしまいますが、苞葉の中には次の花が待っています。

 花の青色色素は容易に落ちるため染物の下描きに使われるそうです。