毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「沖縄辺野古に『一本の鉛筆/美空ひばり』が流れてきた日」No.2155

2018-08-06 21:43:41 | 反戦平和

今日は、

金曜日まで続く辺野古『土砂投入を許さない集中座り込み行動」の初日です。

炎天下、キャンプシュワブ・ゲート前には約200名が座り込みました。

土砂の海上搬送拠点である本部港(塩川地区)にも約100人集まったそうです。

ゲート前の様子が一変していたのは、

半年前に行った時より、

抗議の座り込みをする場所が異常に狭くなっていたためです。

防衛局が7月14日未明、道路に水タンクと巨大フェンスを設置して、

抗議行動ができないようにしたからです。

人数が多いため、

水タンクから道路側にはみ出て座り込むしかありませんでした。

以前、道路の端にブロックを積んだことで、

山城博治さんたちは5ヶ月間も拘留されましたが、

この水タンクと巨大フェンスは

博治さんたちが置いた道路端のブロックのような生易しいものではなく、

道交法からみてとても問題のある代物であるにも拘らず、

誰も裁かれていません。


隣に立っているアルソックの若者に、

「毎日暑いでしょう。日焼けして顔が真っ黒だね」

と言うと、

「はい、すごく大変です」

と素直な返事が返ってきました。

註)アルソック:警備保障会社。機動隊がフェンスの後ろで寛いでいるとき、

アルソック職員はかんかん照りの下、動かずにじっと立ち尽くしています。

↓工事車両が入らないので、メインゲートのテントに移動して集会。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上

その間もひたすら立つアルソックの職員たち。

先週、雷が鳴り大雨が降ってきた時、機動隊はサッと引き上げましたが、

アルソックはそれが許されませんでした。

 

結局、今日は工事車両が入らず、メインゲートのテントで集会をしている間、

スカートチーム(私もShigekoさんのスカートを借りて仲間に)は

搬入ゲート前に残って待機し、

私は『やんばるの歌』『喜瀬武原』など

辺野古で歌われる歌を教えてもらっていました。

 

その時、道路の向こうから聞こえてきたのが、

美空ひばりさんの『一本のえんぴつ』です。

今日は8.6広島に原爆が投下された日。

1974年、美空ひばりさんが第一回広島平和音楽祭に出演した際に

歌って以来、この歌は反戦平和の闘いを続ける人々にとって

大切な歌の一つになりました。

「沖縄ー広島・長崎ー福島はひとつの線で繋がっている」

そんなことを辺野古で思った8月6日の今日でした。

作詞:松山善三、作曲:佐藤 勝、唄:美空ひばり

あなたに聞いてもらいたい
あなたに読んでもらいたい
あなたに歌ってもらいたい
あならに信じてもらいたい

一本の鉛筆があれば 私は あなたへの愛を書く
一本の鉛筆があれば 戦争は嫌だと 私は書く

あなたに 愛をおくりたい
あなたに 夢をおくりたい
あなたに 春をおくりたい
あなたに 世界をおくりたい

一枚のザラ紙があれば
私は 子どもが欲しいと書く
一枚のザラ紙があれば
あなたを返してと 私は書く

一本の鉛筆があれば
八月六日の朝と 書く
一本の鉛筆があれば
人間のいのちと 私は書

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひばりさん (こきおばさん)
2018-08-08 06:43:09
同世代の美空ひばりさんは、歌のお上手な方でしたが、私は正直あまり好きな歌手ではありませんでした。
が、亡くなられてから改めて歌のうまさに舌を巻いていました。

ひばりさんがこの歌を歌ったことにも一種違和感を抱いていましたが、こうして改めてお聞きすると、詩がいきいきと伝わってくることに表現者としての素晴らしさを感じています。

紹介して頂き有難うございました。
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美空ひばりさん (ブルーはーと)
2018-08-12 01:33:35
こきおばさん様
私も美空ひばりさんの歌はどれもこれも全く好きではありませんでした。父が生前、美空ひばりの「柔(やわら)」とか聞いて「うまい!」と唸っていたのを傍で忌々しく思っていたものです。野太い、しかもベターとした声、演歌的な歌い方にはさっぱり魅力を感じませんでした。
この曲を美空ひばりさんが思いを込めて歌っているのは、美空さんの戦争の頃の体験もあると聞きました。
今でも美空さんの声はイマイチ好きになれませんが(笑)、以前よりずっと親しみを感じるようになったのはこの歌のおかげかも知れません。
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