パリで百数十名の死者が出たというニュース。
誕生日のパーティー会場が血の海になったそうです。
なぜ殺されなければならないのか、死んだ人たちは全く納得できないでしょう。
ISのこの攻撃は不当で、間違っていると心から思います。
1月の諷刺画を巡る殺人事件のとき「私はシャルリー」というネット画像が
世界中を席巻しましたが、
今回は、フェイスブックの自分のプロフィール写真に
フランスの国旗を重ねるキャンペーンが始まったそうです。
フランスの人々を励ますために。
下はフランス国旗の3色に彩られたアメリカのエンパイア=ステートビルです。
アメリカのオバマ大統領は、
「これはパリやフランス市民への攻撃というだけでなく、
人類とその共有する普遍的価値への攻撃だ」
と緊急会見で述べました。
・・・・・・・・・。
ここまでくると私は(ちょっと待って、それはないよ)と、スッと心が冷えます。
確かに、私はパリ市民やたまたまパリにいただけで殺された人々は、
決してそのような目に遭うべきではなかったし、
その理不尽さには胸が塞がって息苦しくもなります。
しかし、これはなぜ起きたのか、
アメリカやフランスなど「有志連合」側だけの目線で見るのを少し変えて、
シリア、イラクなど、有志連合から攻撃を受けている側からの目を持たなければならない
と思うのです。
皆さんは、アメリカやフランスなど「有志連合」だけが「人類」であり「普遍的価値」なのか
という疑問が湧かないでしょうか。
オバマはこの上ない傲慢な発言をしたとは思わないでしょうか。
ISのパリ同時多発テロ攻撃の同日、13日には、
アメリカやフランスの「有志連合」によるイスラム国への空爆は27回を数えたそうです。
下の写真はその攻撃の様子です。
無差別攻撃ではない、と言えるでしょうか。
パリの犠牲者と同様、シリアやイラクの無辜の民も何万人が亡くなっているか。
「有志連合」の殺戮攻撃によって。
そうしたシリア、イラクの犠牲者に対して
世界中がパリレベルの報道をしているでしょうか。
静かに深く思い、考え、冷静にならなければならないと、私は思います。
「それぞれの善悪が激突している」今の世界に、
日本はどのように責任を果たすべきなのでしょうか。
少なくとも、さらに血を流させる方向に突き進む愚だけはしてはなりません。
(写真はEVERYONE SAYS I LOVE YOUさんのブログからお借りしました)
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/de9a79ad794a077a857604f3409d7947
http://blogs.mobile.yahoo.co.jp/p/blog/myblog/mytop?bid=azuminonoyume