↓オレゴン州立大学5月2日
言葉もなく事態を見ていたこの一週間だった。
・アメリカなど世界の若者たちを中心とした大規模なガザ支援行動。
・西側国家権力による支援行動への大弾圧。
・エジプト・カタールによる停戦仲介案のハマス同意。
・イスラエル政府の仲介案拒否とラファ制圧支配。
・アメリカのイスラエルへの武器供与一旦停止。
・イスラエルだけでも戦闘継続するというネタニヤフ声明。
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日本の報道はアメリカおよび西側諸国の権力者にひたすら歩調を合わせている。
それでも、事実は報道の隙間から溢れ出て私たちの心を揺さぶっていると思ったりもするが、
例えばアメリカのコロンビア大学で多くのの逮捕者を出したガザ連帯行動に対して、
日本のテレビ報道(You Tube)へのコメント欄に書かれた言葉が何ともスゴイ。
(コメント抜粋↓)
・もう直ぐ夏休みが始まるから、嬉しすぎて酔っぱらってるのかな学生さんw
・まとめて退学でいい
・いい気なもんだ学生は
・逮捕された学生をイスラエル移送し、ハマスのレイプ部隊に虐殺されて家族の前で、同じ主張させて如何か、彼らは無知なのか?
・大学の窓ガラスを割ることとパレスチナと何の関係があるんだろう
・まあアメリカは有名大学に行くほど学力ではなくコネとか人間関係の力で入ってくるんで勉強より思想絡みの活動ばかりの人生だろうから直ることは絶対ないと思う
・法秩序を乱す汚物は消毒した方がいい
・そもそもハマスが先にイスラエル人を拉致&虐殺したのだがなぜイスラエルが抗議されなければならないのだ?
・デモという名のテロ行為を正当化する思考回路が怖い
・アクション映画過ぎる…
・人様に迷惑をかけながら、よくも平和で安全な場所から声をあげるもんだ
・どうして他国のことでこんなに熱くなれるのか。他国のことよりも自国の不法移民、非合法麻薬の蔓延の方が切実な問題なんだが。
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これらのコメントのあまりのものの知らなさにゾッとして
わたしの心は一日以上ネガティブ感情に支配された。
そもそも1948年のイスラエル建国は欧米の利害が絡んだ後押しによって実現したが、
その時の国連決議はアラブ、ユダヤ双方の建国だったはずだ。
にもかかわらず、どさくさに紛れてイスラエルのみが建国し、承認され、
アラブ国家は正式に認められないまま現在に至っている。※
その後イスラエルは何度かの中東戦争を経て、
パレスチナ入植の拡大という国際法違反の侵略を続けているが、
そのことが国際的に裁かれたことはない。
西側がイスラエルを守っているからだ。
西側-欧米に加担した日本の報道の罪は大きい。
だが、想像力、感受性、洞察力、調査力のうち一つでもあれば、
人々はこうまでアホ丸出しの言辞を堂々と晒さないのではないか。
思考しない人間が国中にうようよいる今の日本の痛さよ。
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しかし、コメント欄にこれらへの反論が加わり、
まあ、あれだ、こういうのが民主主義の過程なんだと思い直した。
人生の時間が毎日すり減っている我が身としては
いちいち議論するのは面倒なので各々自分の頭で考えたらいいと思うのだが、
しかし、脳がかろうじて動き、口が言葉を発する限りは
思考し続け、観察し続け、語り続けることを、
この厄介な民主主義というものは
一人一人の人間に(従って私にも)要請しているんだなあ、きっと。
※(昨日5/10国連総会はパレスチナの国連加盟を支持する決議を143か国賛成で採択、
イスラエルはその決議に怒り、国連憲章をシュレッダーにかけた。あたおか)
↓世界各地の大学でのガザ連帯行動↓