このエントリーの、その1、その2、その3で見てきたように、SAOにおける「知性間戦争」を語ろうとすると、勢い、アクセル・ワールドのことばかりに触れることになる。
その理由は、SAO本編ではまだ、知性間戦争については、明示的に何が起こるのか、その徴候すら描かれていないから。
対して、AWでは、ブレイン・バースト2039という世界の謎の鍵をにぎるものとして知性間戦争が、すでに何度も言及されている。
結局のところ、『アクセル・ワールド』という物語は「知性間戦争の成れの果て」として描かれた世界、ということになる。
いわば、アクセル・ワールドは、スターウォーズにおける最初の3部作(エピソード4から6)にあたる。
一方、ソードアート・オンラインは、なぜダース・ベイダーは誕生したのか?という前日譚を描いた、いわゆる「プリクエル」(エピソード1から3)に該当するというわけだ。
その結果、現状において知性間戦争について触れようと思ったら、勢い、アクセル・ワールドについて話さなければならなくなる。
それゆえ、知性間戦争は、SAOとAWの間をつなぐミッシングリンクという位置づけになる、というか、ならざるを得ない、という次第。
ということで、すでに、その1、その2、その3で、触れたものも含まれるけれど、AWの中で知性間戦争ないしはSAOの世界を想像させるネタを思いつくままに挙げておくと:
●「フラクトライト」や「心意」というSAOアンダーワールドに登場した言葉が登場する。
●AWのニューロリンカーは、SAOのソウルトランスレーター(STL)の発展した技術であることが明示されている。
●ニューロリンカーの開発会社はSAOに登場したレクトとカムラ。レクトはアスナの実家が経営する会社、カムラは、黒雪姫(AWのヒロイン)の実家が経営する会社
●アスナの通う高校に、黒雪姫に容姿のそっくりな神邑樒(かむらしきみ)が転校。
●アスナと神邑樒がもともと通っていたエテルナ女学院は、黒雪姫とその姉も通っていた学校。
●黒雪姫のアバターであるブラックロータスの剣技の名には「スターバーストストリーム」のように、キリトがアインクラッドで身につけた剣技と同じ名前のものがある。
●その剣技を黒雪姫に伝授した師匠であるグラファイト・エッジの流派は明陰流(アインりゅう)。これは、多分、アンダーワールドでキリトがユージオに教えたアインクラッド流のもじり?
●グラファイト・エッジが黒雪姫に与えた「SSSオーダー」というハッキングソフトに浮かぶ紋章は、星王キリトの紋章と同じ図柄。
●このようにグラファイト・エッジというアバターはどうにもキリト、それも星王キリトの関係者臭い。ただし、作中では《同位体》というカテゴリーに置かれるといわれ、これも星王キリトのコピーっぽい印象を与えている。
●黒雪姫は、神邑姓の母の卵子と父の精子から生まれた子だが、人工子宮で育てられ、その時点で、《魂の複製実験》の被検体として、魂を第三者のフラクトライトで上書きされている。さらにうなじに、生年月日(実際には人工子宮から出た日)である「20320930」の数字とバーコードが記されている。この「9月30日」はアスナの誕生日でもある。
・・・という具合。
以前は、AWとSAOの関係はパラレルワールドである、と言われていたのだけれど、これほどまでに両者の間を直接つなぐ情報が次から次へと開示されると、さすがに両者の間にダイレクトな関係がない、というのはもはや無理だと思う。
作者の当初の目論見は、物語が進むうちにいつのまにかなかったことになるw
それは、当初は、アインクラッドのパラレルワールドのやり直しと言われていた『プログレッシブ』の内容が、直接、ユナイタル・リング編で言及されたりしているところにも見て取れる。
もちろん、それでもなおパラレルワールドであるといる可能性があるとすれば、それは、SF的には半ば禁じ手だけれど、アクセル・ワールドはSAOの登場人物、あるいは誰かのフラクトライトが見た夢、すなわち「夢オチ」だった、ということくらいではないか。
でも、AWがSAOの中で見られた夢とわかった時点で、AWの物語のほとんどが茶番になるので、そのときの炎上ぶりを想像すると身震いしないわけにはいかないw
その理由は、SAO本編ではまだ、知性間戦争については、明示的に何が起こるのか、その徴候すら描かれていないから。
対して、AWでは、ブレイン・バースト2039という世界の謎の鍵をにぎるものとして知性間戦争が、すでに何度も言及されている。
結局のところ、『アクセル・ワールド』という物語は「知性間戦争の成れの果て」として描かれた世界、ということになる。
いわば、アクセル・ワールドは、スターウォーズにおける最初の3部作(エピソード4から6)にあたる。
一方、ソードアート・オンラインは、なぜダース・ベイダーは誕生したのか?という前日譚を描いた、いわゆる「プリクエル」(エピソード1から3)に該当するというわけだ。
その結果、現状において知性間戦争について触れようと思ったら、勢い、アクセル・ワールドについて話さなければならなくなる。
それゆえ、知性間戦争は、SAOとAWの間をつなぐミッシングリンクという位置づけになる、というか、ならざるを得ない、という次第。
ということで、すでに、その1、その2、その3で、触れたものも含まれるけれど、AWの中で知性間戦争ないしはSAOの世界を想像させるネタを思いつくままに挙げておくと:
●「フラクトライト」や「心意」というSAOアンダーワールドに登場した言葉が登場する。
●AWのニューロリンカーは、SAOのソウルトランスレーター(STL)の発展した技術であることが明示されている。
●ニューロリンカーの開発会社はSAOに登場したレクトとカムラ。レクトはアスナの実家が経営する会社、カムラは、黒雪姫(AWのヒロイン)の実家が経営する会社
●アスナの通う高校に、黒雪姫に容姿のそっくりな神邑樒(かむらしきみ)が転校。
●アスナと神邑樒がもともと通っていたエテルナ女学院は、黒雪姫とその姉も通っていた学校。
●黒雪姫のアバターであるブラックロータスの剣技の名には「スターバーストストリーム」のように、キリトがアインクラッドで身につけた剣技と同じ名前のものがある。
●その剣技を黒雪姫に伝授した師匠であるグラファイト・エッジの流派は明陰流(アインりゅう)。これは、多分、アンダーワールドでキリトがユージオに教えたアインクラッド流のもじり?
●グラファイト・エッジが黒雪姫に与えた「SSSオーダー」というハッキングソフトに浮かぶ紋章は、星王キリトの紋章と同じ図柄。
●このようにグラファイト・エッジというアバターはどうにもキリト、それも星王キリトの関係者臭い。ただし、作中では《同位体》というカテゴリーに置かれるといわれ、これも星王キリトのコピーっぽい印象を与えている。
●黒雪姫は、神邑姓の母の卵子と父の精子から生まれた子だが、人工子宮で育てられ、その時点で、《魂の複製実験》の被検体として、魂を第三者のフラクトライトで上書きされている。さらにうなじに、生年月日(実際には人工子宮から出た日)である「20320930」の数字とバーコードが記されている。この「9月30日」はアスナの誕生日でもある。
・・・という具合。
以前は、AWとSAOの関係はパラレルワールドである、と言われていたのだけれど、これほどまでに両者の間を直接つなぐ情報が次から次へと開示されると、さすがに両者の間にダイレクトな関係がない、というのはもはや無理だと思う。
作者の当初の目論見は、物語が進むうちにいつのまにかなかったことになるw
それは、当初は、アインクラッドのパラレルワールドのやり直しと言われていた『プログレッシブ』の内容が、直接、ユナイタル・リング編で言及されたりしているところにも見て取れる。
もちろん、それでもなおパラレルワールドであるといる可能性があるとすれば、それは、SF的には半ば禁じ手だけれど、アクセル・ワールドはSAOの登場人物、あるいは誰かのフラクトライトが見た夢、すなわち「夢オチ」だった、ということくらいではないか。
でも、AWがSAOの中で見られた夢とわかった時点で、AWの物語のほとんどが茶番になるので、そのときの炎上ぶりを想像すると身震いしないわけにはいかないw