酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

東電・雑感

2011年04月12日 | 原発事故
一昨日インターネット動画中継のUSTREAMで、東京・高円寺で行なわれた

「反原発デモ」を見た。


私は想定以上に政治色が感じられなかったことに好感を抱いた。

私が見た所、参加者は政治色(組織色)は少ないように見えた。

30代~40代が中心で、その雰囲気も含めて日本で近年珍しいデモ

という印象を受けた。


ところで私は今までは、正直言って原発には全く無関心だった。

それが今回、否が応でも関心を持たざるを得なくなって、

ほんの少しだけ勉強した。


そうしたら、あんまり簡単に導入を決めてはいけないことを

知った。

何と言っても後処理が極めて厄介なことが最大の問題のように思える。

今まで盛んに言われていた原発のコストの安さというメリットも、

事後処理のコストの膨大さを勘案すれば、決して安価ではないという情報が

出て来ている。


東京電力の悪辣な体質には、今更言及する気もしない。

ただ余りにも日本的な体質を感じるのみである。

本来これを批判すべき存在であるマスメディアの体質もしかり。

民放では大広告主の東電批判などありえない。

地域独占企業である東電が、年間220億円もの膨大な広告費を使う理由の

一端が見えて来る気がする。


原口一博議員は昨日のテレビ朝日の「TVタックル」に関して

ツイッター(@kharaguchi)でこう書いている。


  昨晩、TVで共に出演した方から電話がありました。「浜岡原発の停止について議論をした部分やいかにして原発の危険性・原発を減らしていくか話しあった部分など、安全神話だけを強調してきた人たちが嫌う議論は放送から全て抜け落ちていました。」と。


また先日同じくテレビ朝日で放送された池上彰の東北大震災の番組では、

東京電力という会社を紹介する(過去の東京電燈時代から振り返る)コーナー

があって、唖然とさせられた。


こういう事態を目にすると、もはやバイアスと言う言葉すら

空しく響く。


後はもう、こういう旧来の日本的なものから脱却して、日本を作り変えるしか

ないだろう。

そういう意味では、日本は今極めて重要な転機に立っていると思う。