酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

浅田×キム・ヨナ論争

2010年02月25日 | スポーツ
フィギュア女子は、まだショート・プログラムが終わったところなのに

もうこの騒ぎである。


今日などは民放では朝から、昨日の採点の内訳やそれに対する専門家の感想

及び日韓の一般人の感想、さらにはそれぞれのコーチの問題など

各局とも殆ど同じ内容のオンパレードでさすがにうんざりした。


視聴率を稼げるようなネタは滅多にないから、一箇所に集中するのも

ある程度止むを得ない部分もあるが、それは2~3日前に各局がこぞって

カーリングのルール説明に走ったのと同じ構図である。


それはさておき、昨日の採点はずいぶん話題を呼んだようだ。

確かにあんなに差が付くのは、納得がいかない気はする。


しかしビデオで良く見ると、全体の”見た目”(点差は別問題)では確かに

キム・ヨナが上だと私も思う。


テレビで韓国の若い女の子が「浅田はもっと優雅に演技しないと・・・」

と言っていたのを聞いて、私は思わず笑ってしまった。


私としては、そういうことはタラソワ・コーチに言ってくれと言いたいところ

である。


しかしこれは、今回の男子フィギュアの採点問題とも関わってくることで

結構厄介な問題を含んでいる。

要するに、極めて単純化して言えば、「芸術か、スポーツか」

という(ある意味では永遠に決着の付かない)問題である。


要は、相手にケチを付けられないような圧倒的な勝ち方をすればいいのだが

言うまでもなくそれは至難の業である。


それはむしろ、実際には転倒など相手の失敗に依存する部分が大きいのだが

勝負である以上それも止むを得ないだろう。


ところで、今更言うまでもなく私は浅田を応援している。

応援のきっかけはもちろん、日本人だからということだったが、

今では、目指すものが異なる二人を見るにつれ、審査への”適応性”を重視する

キム・ヨナよりも、浅田の一途な”青臭さ”を愛する者である。


ところで今日テレビで伝えられた浅田真央の「前日練習」の内容は

これまでは順調と伝えられていたのに、午後になって一転、ジャンプを失敗する

など不調が報じられた。


突如として不安の種が出現したわけだが、苦しいスランプを漸く抜け出した

浅田真央には、今では”勢い”という味方がある。


後はただ、浅田真央の健闘を祈るのみである。