酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

落合監督の退任

2011年09月22日 | 野球
落合監督の退任が球団から発表された。

驚いた。

しかし退任そのものに驚いたわけではない。

2ヶ月ほど前(?)のオーナーへの途中報告の際に、続投を要請されなかった

時点である程度は予想できたことではある。

(今年は3年契約の3年目)

私が驚いたのは、優勝争いをしているこの時期に、しかも首位争いの相手の

ヤクルトとの4連戦が始まる今日という日に発表したことだ。

私は正直言って、この球団の姿勢に怒りに近いものを覚えた。

一体何を考えているのだろうか。


球団の考えはある程度想像が付く。

もし仮に中日が優勝した場合、続投論が高まるのは目に見えている。

そうなると世間の反応を無視して監督を交代させられなくなるから、

早めに発表したということだろう。


私は当ブログでもこれまでに何度も、落合監督のファンやマスメディア

に対する無愛想さを批判して来た。

その気持ちは今でも変わらない。

だがもう少し監督を続けて欲しいとは思って来た。

その点では退任は残念極まりない。


今回の交代劇を佐藤球団代表はこう説明したそうだ。

  「落合監督の残された成績は輝かしいが、判断の一つは一度、
新しい風を入れたいということ」

さらに後任の高木守道氏に対しては、

  「ファンをひきつけて、毎年優勝争いをしてほしい」


この説明は明らかにおかしい。

かつて1992年~1995年途中まで中日の監督を務めたことのある高木氏

は、年齢も70歳である。

これが「一度新しい風を入れたい」という選考結果なのか。

さらに言えば、高木監督時代の成績は

   1992年  6位
   1993年  2位
   1994年  2位
   1995年  5位

である。

これに対して落合監督の成績は、

   2004年  1位
   2005年  2位
   2006年  1位
   2007年  2位 (CSを勝ち上がって日本一になる)
   2008年  3位
   2009年  2位
   2010年  1位

である。


しかも「ファンをひきつけて・・・」と言うが、高木守道氏はどちらかと言う

と地味な性格である。

ファンやマスメディアに無愛想とは言え、落合監督の方がはるかに

世間の注目度は高い。

要するに球団の説明は的外れなのだ。


私はこれは、落合監督が築き上げて来た中日の黄金時代の「終わりの始まり」

ではないかと危惧している。









台風でツイッターの速報性を再確認

2011年09月21日 | 社会
台風15号が実家のある浜松に上陸した。

浜松に台風が直撃しそうなことは過去に何度もあったが、

幸いなことに直撃したことは過去に殆どなかったと記憶している。

(2009年10月の台風は結構風が強く、たまたま帰省していた私は、

家が揺れるのを体験したが、実家に被害が出るほどではなかった)


しかし今回は実家のすぐそば(150mくらい)の川が氾濫しそうという情報

を見てさすがに慌てた。

しかし東京のNHKでは当初、上陸した浜松市ではなくなぜか静岡市の映像

ばかりを流していて、私を苛立たせるばかりだった。

(今にして思うと人員の手配が出来ていなかったのかも知れない。

普段は県庁所在地の静岡市にしか配置していない?後ほど浜松の映像を流す

ようになっても、それは定点カメラの映像だった)


実家に電話したところ、風雨は激しいが実家に特に異常はないというので

ひとまず安心。


しかし付近の川の増水情報には神経を尖らせた。

ツイッターの「浜松」の検索情報はすごい勢いで流れて行った。

そしてそこで、実家付近を流れる川の増水情報にも触れることが出来た。

浜松市役所のHPの情報もあったのだが、その内容ははっきり言って

隔靴掻痒の感が拭えなかった。

「○○川、XX川、△△川の周辺地域に避難勧告が出されました」と言うだけ

で、具体的にどの地域が対象なのかを明示しない。

川の流域なんてとてつもなく広いではないか。

何なのだ、この表記は!!

(具体的に地域名を発表した場合、もし万一それ以外の地域で被害が出た場合

に責任問題が生じることを回避しようとした姿勢としか思えない。

市民の安全・利益よりも自らの利益を優先するという、いかにも役所的思考

の典型だ)


さすがにツイッターでも、このことに対する苦情は出ていた。

しかしそれも篤志家のツイッターにより地域を特定することができた。

幸い私の実家は区域外であった。


今日はつくづくツイッターの速報性に感謝したくなった。

もちろん情報の信憑性という重大な問題は残るが、マスメディアの情報が

必ずしも真実ではないことは知る人ぞ知るところである。



























必死さに欠ける井端に怒る

2011年09月18日 | 野球
今日、中日は巨人に0-4で完敗した。

2安打の貧打ぶりを発揮して、これで今シーズン20回目の完封負けだ。

しかしそれはまあ仕方ないことだ。

でも私が腹を立てたのは、別のところにある。


8回裏巨人の攻撃で、阿部が打ったホームラン性の当たりを巡って、

審判団がビデオ判定をしている間のことだった。

2塁手の井端は2塁まで到達していた阿部と何やらニヤニヤ話していたのだ。


6回まで0-0で来た試合は、7回裏に阿部とフィールズのホームランで

0-3とリードされた。

そして8回裏2死1塁の場面で阿部の打席を迎えて、問題のホームラン性の

当たりが飛び出した。

仮にホームランではないという判定が出ても、1塁走者は既にホームイン

している。

従って0-4である。


問題の会話に到る状況は知る由もないが、阿部に話し掛けられて来て

井端はそれに応じただけなのかもしれない。

しかしあの状況の中で、相手チームの選手とニヤ付いて話しているのは、

私には腹が立った。

ことさら目くじらを立てるほどの話ではないことは私自身承知はしている。

だが敢えて野暮なことを言わせてもらえば、井端には勝つことへの執念・

必死さが足りないと思う。


さて、ここで話は趣を代える。


知らない人もいるかもしれないが、実は試合中に相手チームの選手と談笑する

ことは規則で禁止されているのだ。

しかし言うまでもなく、こんな光景はしょっちゅう目にする光景だ。

そして今春、大相撲の八百長問題の余波を気にする野球関係者の指摘で

この「談笑禁止」を改めて徹底するよう通達が出されたのだ。

3/1のサンスポ

ところがこんな通達は守られず、塁上で会話している姿は相も変わらない。

今となっては、この通達自体の本気度が疑われるというものだ。

改善されないからと言って、再度通達が出されたという話は聞かない。

要するに大相撲の八百長問題がプロ野球に飛び火して来ると困るので、

予防線を張って置いたということなのだろう。


私は別に、会話自体を禁じることを求めようとは思わない。

但し、その問題とは別にああいう状況でのニヤ付いた顔は二度と見たくないと

思うだけだ。












自信過剰で誤審過多の良川審判

2011年09月17日 | 野球
別に腹を立てたわけではない。

ただ力が抜けただけだ。


昨日のソフトバンクx日本ハム戦。

8回表、中田翔の打球はセンターのフェンス際まで飛んだ。

それをセンターの城所がジャンプしてキャッチして、その後フェンスにぶつかる。

ところが2塁塁審の良川は、これをフェンスに当たったボールを捕球した

と判断して、(打者走者が2塁に到達していた為に)2塁打と判定した。

当然ソフトバンク側は抗議するが受け入れられない。

私はJ・SPORTSの「野球好きニュース」で確認してみたのだが、

城所は直接キャッチしていて何の問題もなく、当然アウトの判定にしなくては

ならないところだ。

(Youtubeに投稿されていた映像は、少々分りにくい点がある)


凄まじかったのは、ソフトバンクファンのツイッターである。

良川塁審に対する罵詈雑言の数々。

その中に「またやらかしたのか」というものがいくつかあり、

気になって調べてみた。

Wiki)

そうか、昨年あの「自信を持って判定したのでビデオ判定は行わない。」の

発言で、その自信過剰ぶりが話題になったあの審判か。

(当時の当ブログ 9/209/21

まさに”誤審のデパート”と言いたくなるような審判である。

今回彼は「(打球が)フェンスに当たった音が明らかだった」と言っている。

スポニチ

でもこれは自ら墓穴を掘っているようなものではないか。

第一あの歓声の中で音が聞こえるものかという点もそうだが、これでは

そもそも良く見ていなかったことを自白しているに等しい。


しかしそれにしても、同じ審判がこうも疑惑の判定をしていても

何事もなかったかのごとく、審判を続けられるという日本野球機構(NPB)

とは一体どういう組織なのだろう。

しかも彼は昨年9月に2日続けて疑惑判定をしたのにもかかわらず、

何と昨年の日本シリーズの審判に選ばれているのだ。(初出場)


私はかねてから、審判に対するNPBの姿勢に苦言を呈して来た。

内部では何らかの処置をしているのかもしれないが、外部からは

何もしていないようにしか見えない。

審判の判定を査定・評価する機関を設けるべきなのは以前指摘したとおりだ。

臭いものには蓋をするというような閉鎖的な姿勢では、プロ野球界もいずれ

大相撲のように衰退してしまう危険をはらんでいると言えるだろう。

今春、大震災の影響を考慮して開幕時期を変更するにあたって騒動が起きた時の、

コミッショナー(NPBの最高責任者)の軟弱な態度を見れば、

多くを望むのは到底無理なことだと思われる。


























J-SPORTS1の禁止スレスレの広告

2011年09月14日 | 社会
とにかく驚いた。


中日ファンの私は、今晩中日が負けたので、せめて広島が首位・ヤクルトに

勝ってくれないかとの淡い期待を抱いて、8回頃からCSのJ-SPORTS1を

見た。


するとリプレイ映像を流す際に、ほんの一瞬だがサプリメントの

「オルニチン」の広告が映るのである。

最初は自分の錯覚かと思ったが、2度3度と見たから間違いはない。

現にそれを見た人からの報告も見た。


これは見た人に感知されるという意味において、

放送上禁止されている「サブリミナル広告」(Wikiの説明)ではないとは思う。

本来のサブリミナル広告は、見る人の潜在意識に働き掛けるものだというから

本人に感付かれてはいけないはずだ。

要するに、「知らないうちにその商品を買ってしまう(選んでしまう)」

ことを狙っているようだ。


現時点で私が見た範囲では、世間ではこのJ-SPORTS1の件は

問題視されていないように見える。


中国のような露骨な規制なら分りやすいが、潜在意識に働き掛けられては

お手上げだ。

(但し、私自身はその効果には現時点で半信半疑である)



そのうち、「頑張れジャイアンツ」などという一瞬の広告を見せられ続けた

挙句に自分も巨人ファンになっていた、なんてことはないだろうな。


でも真面目な話、今回の原発事故で「原発推進」の広告が隠密裏に

潜在意識に対して流されていた可能性はあるのではないかと思う。

こんなことを言うと、所詮「陰謀論」として馬鹿にされるのだろうが・・・。













落合監督はなぜファンに礼をしないのか

2011年09月13日 | 野球
先日テレビでスポーツニュースを見ていた時のことだった。

東京ドームでの試合に勝った後、巨人の原監督が選手たちと一緒になって

観客に向かって礼をしていたシーンがチラッと映っていた。

私は思わず目を見張った。

しかし、私はなぜそんなことに注目したのか。


ホームゲームで勝った時に、試合終了後にそのチームの選手全員がライン際に

並んで観客に礼をするというのは、どのチームでもしていることではないか

と思われる。

(私は中日ファンなので中日が勝った時以外は、終了後すぐチャンネルを

変えるので、他球団のことは分らない。)


原監督が選手と一緒になって観客に礼をしている姿を見て私が注目したのは、

中日の落合監督はそういうことをしないからである。


私はこのことに対してかねてから不満に思って来た。

なぜ選手と一緒になって礼をしないのだろうかと。

恐らくはその必要を感じていないからだろう、と私には推測される。

試合後のマスコミへの無愛想な対応の改善も含めて、改めて落合監督の猛省を

促したい。

9/5の当ブログも参照してください)










「死の街」発言で辞任、事実を糊塗する日本

2011年09月11日 | 原発事故
この問題が報道された当初から予想された結末ではあるが、いかにも日本的で情けない

決着の付け方だ。

これは現実そのものに目を向けることよりも、口当たりの良い言葉を好む

という本末転倒の姿勢を露呈したものだ。

それは露骨に言えば、被災地のことなど二の次だということである。

そうでなければ、なぜ「死の街」くらいの発言で過剰に”反応して見せる”

必要があるのだろうか。

彼らは、自分たちが被災者のことを十分に気に掛けているということを、

言葉狩りをすることによって示したかったのだろう。


これは数ヶ月前に菅前首相が、原発周辺地域は「今後20年間は住めない」と

発言したと伝えられた後に、「そんなことは言っていない」と否定したことを

思い出させる。


発生後半年経つのに未だに厳しい現実。

それを目の当たりにして「死の街」と言うことが、そんなに非難されるべき

ことなのか。

確かに被災者にとっては厳しい言葉だとは思うが、その厳しさはまさに

現実のもたらすものではないか。

言葉狩りなどという言葉遊びをしている場合ではないだろう。


厳然たる事実が確実に存在するのにも拘らず、彼ら政治家、そしてそれを

報道するマスメディアにとっては、そんなことよりももっと重要なことが

あるのだとしか思われない。




東電は世間を舐め切っている

2011年09月08日 | 原発事故
東日本大震災発生からまもなく半年になる。

ここに来てテレビではそれを意識した番組が増えて来た。

被災地の子供たちの現況を見ると、胸が痛むものがある。


しかしそれとは逆行するような動きも出て来ていて随分驚かされる。


例えばこのニュース。(毎日

衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会が「事故原因の究明のために

欠かせない」として、東電に提出を求めていた福島第1原発の

「事故時運転操作手順書」の大半を黒く塗りつぶして開示したというから、

なかなかのものである。

さらには、「シビアアクシデント(過酷事故)発生時の手順書」については、

開示にすら応じなかったというから、一時の低姿勢(の振り)を思うと、

最近の東電の開き直りぶりは本性を現して来た感がある。


私も含めて、半年も経つとどうしても印象が薄れてしまう。

しかし中にはこんな人もいるので油断は出来ない。

池田信夫・上武大学特任教授は、原発事故に関する政府・東電の情報隠蔽

について昨日のツイッターで「『隠蔽』じゃなくて情報が混乱しただけ。」

と言っていて、随分私を驚かせてくれたものだ。

(隠蔽が発覚した当時の5/166/4の当ブログ)


確かに事故発生当初は隠蔽していても、何ヶ月か後にそっと公表すれば、

それは「情報の混乱」という言い逃れも可能かもしれない。

しかしあの事態を「隠蔽ではなく混乱」という言い方を認める人が果たして

どれだけいるのか。

だがこの「隠蔽ではなく混乱」という言い方は、まさに原子力保安院の

言いそうな言葉で思わず笑ってしまう。


池田信夫氏は事故発生以来、反原発派を執拗に叩いて来たことから、

政府・東電から何らかの”援助”を受けた可能性は十分にありえると思う。

彼は一部では「人格に問題あり」とされる人だから、何があっても

驚いてはいけない。











TBSの世界陸上中継に違和感

2011年09月06日 | 陸上
TBSがここ数ヶ月大騒ぎして来た世界陸上が終わった。

世界陸上という大会そのものは素晴らしい催し物だが、実況するTBSの姿勢に

大いに問題があるために、視聴者は白けることも少なくないのが実情だ。


世間でよく言われるのは、キャスターを務める織田裕二のはしゃぎぶりが

鬱陶しいということだが、私は免疫が出来たのか、以前ほどは気にならなくなった。

確かに2年前の前回・ベルリン大会からは、さほどうるさくなくなった感じがする。

一説によるとそうなった理由は、織田裕二の物まねをする芸人が、一時は

そこそこテレビに出て来て、それを見た本人が(気分を害して?)

抑制するようになったという話があった。

いずれにしても騒々しかったものが静かになるのは喜ばしいことだ。

(そもそもあんな馬鹿騒ぎを認めて来たTBSがアホなのだが・・・。

もっともTBSには、もう1人のアホ・みのもんたがいるけど・・・)


だが問題は織田裕二だけではない。

実況を担当するアナウンサーも結構お粗末だった印象がある。

一番驚いたのは、日本が出場した女子4X100mリレー予選1組の実況で、

第1走者の岡部の名前を第4走者の今井と間違えて連呼していたことだ。

見かねた解説者に指摘されてようやく気が付く醜態だった。


その他短距離レースでは、ゴール前数十メートルからずっと同じ言葉を

繰り返すだけという実況をいくつか見せられた。

この種の「リフレイン実況」というのは、とっさに他の言葉が浮かばないから

同じ言葉を繰り返すのだろうか。

それとも単に視野が狭いだけなのか。


また日本選手の実況をするのは当然だが、その選手が下位の場合は

上位の外国人の選手の実況もするのは当然であろう。

しかし上位の実況はほったらかしで、ほとんど日本選手のことしか伝えない

人も何人かいた。

(先述した女子4X100mリレー予選1組の実況でも、「日本が4位に

なれるか」、ということばかり繰り返していて、先頭のことは殆ど伝えて

いなかった。<参考までに>:決勝進出条件は各組2着+タイム上位2位

だから、4位なら可能性としてはぎりぎり残る)



男子マラソンの実況も結構ひどかった。

映像は”市民ランナー”川内を映すことが圧倒的に多く、その傾向は

川内が先頭集団から離されても変わらなかった。

その姿勢は、先頭集団に日本選手の堀端がいた時もそうなのだから、

もはやそれは視聴率狙いであることは明白だった。

(私は個人的には川内を応援していたから、このTBSの”川内カメラ”は

その意味ではありがたかったが、やはりあれは尋常な実況ではない)


それ以外でも、TBSには不満がある。

それは「世界陸上特設サイト」のお粗末さだ。

「海外注目選手」の項目ではレース間近まで、「マラソン」の項目自体が

なかったのだ。

エントリー情報を正確に把握するのは困難なのかもしれないが、

マラソンだけが把握できない理由がよく分らない。


最後に一言。

世界陸上にTBSが織田裕二を起用し続ける理由がまるで分からない。

こういうものは選手が主役なのだから、キャスターはむしろ控え目な方がい

いというのは、むしろ常識ではないのだろうか。

一説によると、織田裕二のギャラは1億円ほどだそうだ。

そんなに払う価値があるとは到底思えない。

いっそのこと、今後の世界陸上は古田敦也と中井美穂の夫婦コンビでは

どうだろうか。

大して違和感はないと思うが、TBSにそんな決断は出来ないだろう。

























福島千里の無念な思い

2011年09月05日 | 陸上
世界陸上・女子4X100mリレーの予選で、日本は43秒83で5位に

終わり、念願の決勝進出を逃した。

個人的には、市川華奈が(調子が良くなかった為か)出場できなかったことが

残念だった。


試合後の福島千里のコメントが結構胸に迫るものがある。(スポーツナビ



  「決勝進出を目標にしていたけど、決勝に残れなかったタイムなので残念です。本当に何回も何回も、毎年毎年、『残念です』とか『悔しいです』とか、それだけでは済まされないような回数になっていると感じています。42秒台じゃないと(決勝進出に)拾われないので。決勝に行けなかったので、残念というか、悔しいというか……」



福島にとって今回の世界陸上は、世界のトップクラスとの差を否応なく

見せ付けられた大会だったのだと思われる。

実際、彼女は今回100mと200mにおいて準決勝進出を果たしたものの、

残念ながらどちらも完敗している。


でもこれはステップ・アップしたということだから、何も落ち込むことはない

と思う。

ただ、そうは言うもののロンドン五輪までは1年弱しかない。

この極めて短い時間の中で一体何が出来ると言うのか。

ゆっくりなどしている時間は恐らくないだろう。

しかし課題は山積しているのかもしれない。


今回厳しい現実を目の前に突きつけられて、目標がより鮮明に見えて来た

のではないだろうか。

後はただ精進あるのみ。

そして何事においても、前向きに考えるポジティブ・シンキングで・・・。










落合監督のファンサービスに猛省を促す

2011年09月05日 | 野球
落合監督のファン無視という悪癖は未だに直っていないようだ。

落合監督は昨日試合後にこう発言したそうだ。

「何か言わなきゃいけないようなゲームか」(スポニチ

直らないのも無理はない、元々彼は反省などしていないのだから。


一般的に言って、「我が道を行く」タイプの人が陥りやすい失敗は何か。

それは歴然としている。

他人の意見を聞かないことである。

「自分はこの方法でやって来た。だから・・・。」

これで墓穴を掘った人の数は枚挙に暇がないだろう。

一般的に言って、時代の状況の変化を察知できない人ほど自説に拘る傾向がある。

それは単に、自らの華やかし頃の”昔の自分”が忘れられない

からだろうと思える。

しかしながら、そこには新たな知見など期待すべくもない。

そこにあるのは”昔のまま”である。

言うまでもないが、誰しも「変える=変わる」ことは結構勇気のいることだ。


冒頭の問題に戻ろう。

負けた試合とはいえ、監督が「何か言わなきゃいけないようなゲームか」

というような言い草が許されるのだろうか。

少なくとも私の感覚では、これはありえない発言である。

私に言わせてもらえば、監督はいかなる場合でもコメントをすべきなのである。

時々見かける「コメント拒否」など論外である。

それは単にガキ(幼児)のダダ(行動拒否)と同断である。

監督は試合の最高責任者なのだから「コメント拒否」などありえないはずだ。

落合監督はしばしばダダをこねるが、そんなことは許されないことを知るべき

である。


元々プロ野球というものは、ファンに依拠した興行

(まさに「お客様は神様」)なのだから、これは常識以前の問題だと

私は思うのだが、このことを真に理解している人は意外に少ないように

思われる。


これまでも度々指摘して来たように、落合監督のファン対応は極めてひどい。

彼からはファンに対する敬意が全く感じられない。

しかしこれは試合以前の問題である。

言ってみれば落合監督の個人的問題だ。


彼は以前「勝つことが最大のファンサービス」と言った。

そのこと自体には私も何の異論もない。

しかし「勝つことが最大のファンサービス」は分るのだが、ファンとしては

”次善のサービス”をも求めているのだ。

それは故障中の選手の情報などだが、情報公開には制限があることは

十分分っているが、ファンの心理も少しは分って欲しいと思うのだ。


要するに、もう少し(勝つこと以外でも)ファンに対してサービスして欲しい

とファンは思っているということだ。

(そういう意味では、私は落合監督は怠慢だと思っている)

「勝つことが最大のファンサービス」という言葉は、別に改めて

ファンサービスをしなくてもいい、という言い訳のようにも

聞こえなくもないし、解釈自由である。













































「盛り下がる」という妙な言葉

2011年09月03日 | 言葉
最近「盛り下がる」という妙な言葉を時々見かける。

私が初めて耳にしたのは、数年前の日経CNBC(CSのテレビ局)であった。

発言したのが軽薄な感じのする若い出演者だったので、その時はさほど

気にもしていなかった。

一瞬耳を疑ったが、「おいおい」と思っただけだ。


ところがその後、著名な雑誌のWeb版の記事でもその言葉を目にした。

文字で見たのは初めてだったし、筆者がそこそこ名の知られた人だったので、

結構驚いたものだった。


しかし話はそれで終わらない。

今日たまたま見たある人のブログにも「盛り下がる」が出て来た。

しかもこの人は元アナウンサーで、ブログやツイッターで言葉遣いにも

言及することがある人だから、私もかなり驚いた。


今更私などが言うこともないだろうが、「盛る」という言葉には「上げる」

という意味が含まれているはずだ。

従って「盛り(↑)上がる(↑)」はあっても、「盛り(↑)下がる(↓)」

という言葉はありえないのではないか。

(方向が逆である)

それは、「積み(↑)上がる(↑)」という言葉はあっても、

「積み(↑)下がる(↓)」という言葉は

ないのと同じではないか。


念のために私はそのブログにコメントを寄せたのだが、

その人からは「言葉についてどう考えるかは人それぞれですから、

議論する気はありません」と、あしらわれてしまった。


私といえども、言葉にはそもそも「正解」などないことは分っているつもりだ。

言葉は基本的に多勢に無勢の世界であり、多数の者が使えば

例え誤用であっても通用してしまうのである。


(言葉の誤用については、今後折りに触れて書いてみたいと思っている)








宮間ばかりが目立った試合(なでしこxタイ戦)

2011年09月02日 | スポーツ
昨日始まった女子サッカー・ロンドン五輪・アジア予選の対タイ戦。

前半はさすがに驚いた。

言うまでもなく、あまりにお粗末だったからだ。

下手すると負けちゃうことも考えなければいけないレベルだった。


だがそれも後半に入り、宮間を投入するとチームががらっと変わった。

あんなに変わってしまうのも、ある意味では怖い部分があるようにも思うが、

それはともかく宮間はすごい。

彼女の存在感には圧倒的なものがある。

そう遠くない将来、澤が引退しても宮間がいればなんとかなるという気に

させてくれるほど、彼女には大物感がある。

技術はもちろんのこと、精神面でもリーダーシップにおいても彼女は

素晴らしいものを持っている。

先日テレビで、澤が自ら「私が引退したら背番号10(エース選手がつける番

号とされている)を譲るのは宮間」と明言していたことからも分るように、

彼女が次期主将であることは衆目の一致するところであろう。


宮間の投入により明らかにチームは締まった。

まさに司令塔としての働きが十分に効果を発揮した。


昨日の試合は結果オーライではあったが、極めて危ない橋を渡った感はある。

これでむしろ、今後の闘い方に興味が深くなった。















優勝争いを巡る諸説(引き分け数・負け数・残り試合の影響)について

2011年09月01日 | 野球
最近一部で「ヤクルトは引き分け数が多いから有利」という説が出ているようだ。

またヤクルトの負け数の少なさを指摘する人もあるようだ。


私は一年程前に「阪神は残り試合が多いから有利」という説が野球解説者から

続出して、いささかウンザリさせられたことを思い出す。


ここで今更ながら、優勝争いに関する勝率の問題に触れたいと思う。

言うまでもないことだが、プロ野球の優勝は勝率の高さによって決まる。

そしてその勝率は、勝ち数÷(勝ち数+負け数)で計算される。

この計算式から分るように、引き分けは勝率には直接関係ない。

しかし引き分けは間接的には勝率計算に影響を与える。

なぜなら、計算式の分母の「勝ち数+負け数」の部分に大きな影響を及ぼす

からである。


プロ野球は全部で144試合行う。

引き分け再試合は行なわないので、「勝ち数+負け数+引き分け数」=144

である。

これは、「勝ち数+負け数」=「144-引き分け数」ということでもある。

従って、引き分けが多くなれば、勝率計算式の分母は小さくなる。

(分母は通常1試合に付き1つ増えるが、引き分けでは増えないから、

分母の最大値が小さくなる)


よく取り上げられる極端な例をあげてみる。

  Aチーム 1勝0敗143引き分け

  Bチーム 143勝1敗


  勝率は,Aチーム 1÷(1+0)=1.000

      Bチーム 143÷(143+1)=0.993

になるから、1勝でも負けなしで勝率10割のAチームが、

143勝しても勝率は9割9分3厘のBチームを上回ることになる。


従って冒頭の「ヤクルトは引き分けが多いから有利」という説は、

今後の1勝の持つ意味合いが、引き分けの少ない他チームより大きいという

意味においては正しいと言えると思う。


簡単な2つの例で見てみよう。

 ① 1勝1敗8引き分けのチームが、次の試合に勝ち2勝1敗8引き分け

になった場合の勝率は、  

   1÷(1+1)=0.5 が ⇒ 2÷(2+1)=0.666


 ② 5勝5敗のチームが、次の試合に勝ち6勝5敗になった場合の勝率は、

   5÷(5+5)=0.5が ⇒6÷(6+5)=0.545


同じ1勝でも勝率に与える影響は全く違う。




(話が長くなりそうなので、続きは後日とさせて頂く)


(9/20追記)

一部に不正確な表現があったので改めました。尚、数値は変えていません。

新谷仁美の楽天性(祝・決勝進出)

2011年08月30日 | 陸上
世界陸上・女子5000mで新谷仁美が決勝進出を決めた。

正直言って予選通過は無理だと思っていたので、喜ばしい限りである。

予選1組で7着に入り、タイムは15分31秒09。

決勝進出条件は、各組5着+タイム上位5人。

予選2組はスローペースだったためか、1着のタイムが何と

15分33秒06。

7着の新谷よりも遅いタイムだ。

新谷はタイムで楽々決勝に進んだ。


しかし言うまでもなく、決勝は非常に厳しい闘いになるだろう。

それと言うのも、予選2組のタイムの悪さをそのまま鵜呑みには出来ない

からである。

なぜなら2組の予選通過者の中には、14分台の自己ベストを持っている選手

が5人もいるからである。

決勝進出者全体では14分台の自己ベストを持っている選手は10人。

新谷の自己ベストは15分13秒12である。

だが自己ベストは、その記録を出した時期と、現在の調子の問題があるので、

当てにならないことも少なからずある。


ところで今日のレース後の新谷のインタビュー記事が面白いものだった。

スポーツナビ



  「特に決勝を狙ったっていうわけじゃなく初体験だったので、
   自分が守るものなんてないし、世界で通用するとも思っていないので、
   空の状態で走れたのが逆によかったのかなと思います」

  「どう思われようが自分のペースでいこうと思っていたので……。
   あんまりよくない性格が効いたのかなと思います。
   自己中心的でわがままな性格が世界で通用したのかな(笑)」

  「(決勝は)わたしの性格上、ついていくことが苦手みたいなので、
   ちょっとでも前の位置で走れたらいいなと思います」


新谷仁美も随分明るくなったなと思う。

こういう楽天性は素晴らしい。

レースを楽観しているわけではないが、楽天的に考える精神はスポーツ選手に

は必須のように思う。

ひと頃、悩み苦しんでいた姿が嘘のようだ。

(その当時に触れた昨年12/21の当ブログ


これまで長かった髪をカットして、随分イメージも変わった。

実は今日の予選で、新谷が最初から1人飛び出したのを見て、

私はあれでは持たないと心配していた。


しかし新谷は「ついていくことが苦手」だそうだし、

「どう思われようが自分のペースでいこう」と考えているようなので、

それはそれで良いのではないかと思うことにした。

そして後はただ、9/2(20時25分)の決勝を楽しみにしたい。