酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

「アラちゃん」騒動にみる退廃

2011年10月18日 | 社会
さすがに開いた口がふさがらなかった。

今朝テレビを見ていると、埼玉県志木市の市長がこう言っていた。

「アラちゃんが志木市に生活されていたことが分ったので、住民票を発行

した」


アザラシが荒川に迷い込んだというニュースは私も知ってはいた。

そして住民票発行ということにも、驚くというよりは呆れ返った。

しかし何よりも、市長が「アラちゃんが・・・生活されていた」と敬語を使った

ことには唖然とさせられた。

ポピュリズムと言うのも憚られるほどのひどい俗流迎合。

何という幼児化社会。

世も末だ。


アザラシ騒動と言えば、何年か前の「タマちゃん」騒動が知られている。

私は知らなかったのだが、その時も住民票なるものが地元自治体から発行

されたらしい。

今回いきなり住民票が出て来たので私は唐突に感じていたのだが、

なんのことはない”既定路線”だったのだ。

今調べてみてさらに驚いたのは、志木市はこの住民票発行の為に昨夜

職員数人が数時間の残業をしたそうだ。(スポニチ

こんなことに税金を無駄遣いするなと言いたいのは、私だけではないだろう。


この騒動の主犯は言うまでもなくテレビ局を中心にしたマスメディアだが、

彼らは常に話題を求めているから、格好のネタだったのだろう。

そしてこういう番組では、この騒動に批判的な人はまず出て来ない。

そんなことを言おうものなら、たちまちにしてバッシングを受けるから

仮にそう思っていても言い出せないのである。