酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

全日本大学女子駅伝・雑感

2011年10月23日 | 陸上
今回の全日本大学女子駅伝はいろいろな意味で興味深い大会だった。

たかが数年前のことなのによく覚えていないのが我ながら情けないのだが、

私が女子駅伝に興味を抱くきっかけになったのが、数年前のこの大会だった

ような気がする。

(いや、ひょっとするとあれは実業団女子駅伝だったかな?)

それはともかく、私が女子駅伝に関心を持った当時は、大学は立命館(松永、

樋口、小島)、実業団は三井住友海上(渋井がずば抜けていた)

が圧倒的に強かったという記憶がある。

ついでに言えば、都道府県対抗女子駅伝は京都(久馬姉妹、木崎、小島)

がとにかく強かった。

あの頃は、あまのじゃくな私は立命館や三井住友海上に対抗できるチームを

応援していたのだが、時代の変化は素早くて立命館は佛教大に、

三井住友海上は豊田自動織機や天満屋に取って代わられて来た。

それでも都道府県対抗女子駅伝では、私が一貫して京都を応援して来たのは

ひとえに久馬姉妹への偏愛からである。

(しかし久馬姉妹はこのところ伸び悩みのようで残念至極)


話を今日の駅伝に戻す。


1区で佛教大の渋谷が終盤ばったりと止まってしまい、

  1分28秒差のまさかの14位。

2区では佛教大の石橋がさすがの追い上げを見せ、10人抜きで4位に

  追い上げるも、トップの立命館との差は2秒拡がり1分30秒差。

3区で異変が起きた。

  大東大の田山満里(1年生、田山姉妹=双子の妹)が中継所寸前で

  フラフラとしていて、左右に大きくふらつくなど危険な感じを抱かせた。

  しかし監督は「歩いていいから」とか「行ける?」などとのん気なことを

  言っていて私を苛立たせた。

  こんな時は絶対に止めるべきだ。

  私は監督に憎悪感すら抱いた。

  駅伝での途中棄権は後続の選手の走行機会を奪うことになるので、

  極めてしにくいことは私だって分る。

  (しかし今回はなぜか、その後も大東大の選手は走っていたようだ。

  ルールが変わったのかも知れない)

  しかし取り返しの付かないことになったら・・・。

  当時現地は26.8℃とこの時期にしては高温だったようで、

  熱中症ではないかと言われていた。

  結局、田山満里は中継所手前400mでリタイアした。

  その後病院に運ばれたものの、意識はあるという話だったが、

  私としては監督のあの判断の逡巡は断じて許すことはできない。

6区(アンカー区間)でも異変が起きた。

  中央大のアンカーがゴール寸前でフラフラして座り込んでしまったのだ。

  しかし彼女は重篤な事態ではないようで、差し出されたドリンクも

  断っていた。そして何とかゴールした。


女子駅伝でこんなに過酷なレースを見たのは初めてだった。

これは素人の勝手な意見に過ぎないが、チーム管理者(監督)の見通しに

甘さがあったのではないのかと思われて仕方がない。


また、繰上げスタート(首位チームの通過から規定の時間(通常10分?)を

過ぎた時点で、それまでに未着のチームを見切り発車スタートさせる制度。交通規制の

拘束時間の観点から設けられたものと思われる)の時間が、間違っていた

という前代未聞の事態も発生した。

確かにテレビの時間表示よりも数秒早い時点で、実際には繰上げスタート

させていた。

テレビでは、字幕スーパーの誤りを示唆するようなコメントが直後に

流されたが、結局間違いはテレビ局側ではなく運営側にあったようだ。

誤認スタートさせられた大学には、気の毒としか言いようがない。


実に様々なことがあった大会であったが、見る側としては結構楽しませて

もらった。

また、最後になるが、佛教大の1区の渋谷(と思われる選手)がゴール後

号泣している姿が映されていたが、辛い気持ちは分るがこの辛さをバネとして

来年雪辱して欲しいと切に思う。

まだ1年生なのだから。